2018年4月16日 (月)

コスパが凄く良い三脚 CHIHEISENN MT-215B

20180416a 仕事に使用するしっかりした三脚は別として、行楽などに持ち出すコンデジ用の三脚を選ぶとなるとかなり迷ってしまいます。

過去、様々な数千円レベルの小型軽量の三脚を買っては改造し使ってきましたが、先日新たにアマゾンで格安の三脚を買ったのでレポートします。

アマゾンあたりでは1000円台あるいは1000円を切るおもちゃレベルのものも多数売られていますが、どうしようもないそれらは別として、その一つ上のクラスでは、ベルボンの「ダイレクトコンタクトパイプ」式や反転型の脚のものが、多数出回ってきました。

その中で気になっていたのが、「CHIHEISENN MT-215B」 です。アマゾンではダイレクト販売として 型番が使われずに売られていますが、同じものが イーサプライからも出されています

ダイレクト販売品のほうは記事執筆時点で¥3,999ですから、構成物からするととてつもなく安い商品です。

 

軽量小型三脚として現状手元にあるものは、しっかりしたジッツォGK1580TQR5(クランプを変更した件はこちらでご紹介)、それと反転式ではないものの、軽くて便利な ベルボンP-MAX ぐらいになってしまいましたが、それらと比較するとこんな感じです。この製品の魅力は縮長が30cmを切っている事。この30cmというラインが重要で、前にご紹介したボトルバッグ利用の三脚ケースも全長が30cmを切るときれいに収まります。

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20180416c 全伸長も、私が必要と感じている最低の高さ1.2メートルを超えていますので問題なし。

とはいえ立位でのファインダー使用だとちょっと低い感じですが、このクラスの三脚には多くは望みません(アイレベル伸長だと、どうしても大きく重くなってしまいます)。

また、この手の反転式の三脚では多くなったセンターポールが2段式になっているため、完全に伸ばすとグラつきが出やすいのですが、1段下げても約1.2mは確保できます。

センターポール下部にはバッグなどをぶら下げてブレ止めにするためのフックとカラビナがついている(これも最近は安い三脚にも標準装備になりましたね)ので、それを利用すればブレはかなり防げますが、それでも心配な状況でセンターポールを完全に下げたとしても1mを超える高さが確保できます。

 

この伸長で750g(実測 748g)の構造ですから、プラスチックパーツが多用されています。脚パイプ、センターポール、ネジ、ストッパーパーツ以外の三脚本体はすべてプラスチックです(下写真赤色部分)。

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だからといって強度が極端に落ちている印象はありません。軽量の機材であればこの手の構造でも問題はありません。バランスのとれた良い設計です。ただし、このメインの構造体の型の出来か組み付け時の精度の問題、あるいは脚の微妙な長さ違いなのか、写真では解り難いでしょうが、センターポールの垂直が微妙に出ていません。高級品であれば最終的にそれらを調整して出荷するための調整機能があったりもしますが、この値段ですからそんなものもないわけで、まあ許せる欠点でしょう。

ベルボンの「ダイレクトコンタクトパイプ」式と同じである件は冒頭にも述べましたが、若干の差異として、一番外のパイプが当製品では完全な丸パイプである、石突き部が違う、塗装の質が違う、脚の開け閉めの表示アイコンとそれがシールか塗装かの差異といったところです。(左:当製品 右:ベルボンP-MAX)

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2段目以降の脚パイプの具合はほぼ一緒です。塗装の質が異なるので脚の固定・解除の時のすべり具合が若干違う程度です。(手前:当製品 奥:ベルボンP-MAX)

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雲台はアルカスイス互換タイプのボールヘッド。カメラプレート(クイックシュー)はストッパーが付いているタイプで、手でも締められるネジも採用しています。

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アルカスイス互換とはいっても、プレートのレール巾は各社まちまちで、このメーカーのものは若干細めです。従ってこのプレートをアルカスイスやRRSのクイックリリースタイプのクランプに取り付けても完全には固定できません。

雲台の出来はというと、正直「微妙」です。ボール(直径は22mmか?)の固定力はかなり良く、一眼レフ+中重量レンズを乗せてもおじぎをすることもないのですが、剛性にちょっと欠け、そして何より、固定ツマミがボール固定が優先になっている点です。最近はボール固定とパンニング固定が別ツマミになっているものが中級機にも増えてきましたが、兼用の場合はボールが緩む前(あるいは同時)にベースの水平回転が緩むようになっているのが望ましいのですが、当機種はボールが完全に緩まないとパンできません。ちなみに雲台ベースのネジ穴も1/4インチのみで、3/8インチ穴に変換ネジをかませたタイプではありません。

そこで雲台はリプレースすることに。雲台をはずし、カラビナ無し、そして脚部のウレタンをはずす(最近はウレタン巻きがはやっていますが、これって必要ですか?)と本体のみでは588グラムです。

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20180416i もともとコンデジ用のために手に入れたこともあるので、クランプ方式である必要はなく、軽量化も兼ねて、極小のボールヘッドを検討します。

手元には様々な極小ボールヘッドがありますが、このブログで再三登場の LPL MH1004 と同様の、50グラム前後のものである、JOBY ボールヘッド 1K を採用しました。

MH1004と同じく16mmのボールなのですが、こちらのほうが若干大きなボディです。しかしこの位の大きさの方が三脚とのバランスが良く、見栄えは悪くありません。

この雲台は52グラムなので、トータル640gになりました。

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ちなみに、付属品として携行バッグがあり、アマゾンでの商品では、おまけとしてスマホホルダーとクリーニングクロスもついてきます。

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スマホでの写真撮影が一般的になり、軽量のコンデジが衰退してきたため、このクラスの三脚にはスマホホルダーが付いてくることが一般的になりました。この三脚付属のホルダーはなかなかよく出来ています。

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とにかく3,999円で買える三脚はそうはありませんので、それと同額に近い雲台に付け直しても損した気分にはなりません。はずした雲台も使い道はかなりあるので利用します。

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2018年2月18日 (日)

TEEDAミニウエイトの便利な使い方

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20180217b 前回、自作(改造)ブームのウエイトとして TEEDA ミニウエイト 278gTE-SW-2を使っている説明をしましたが、本来は右のイメージのようなスタビライザーの補助ウエイトです。

しかし、上下が1/4のオスメスのネジになっているため、撮影用の様々な使い方ができます。

まず、右のようなスタビライザーは使わないのですが、動画撮影でリグシステムを組んでオンショルダータイプで使う時のバックエンドのウエイトとして使っています。

ショルダーパッドも含め安いロッドシステムを持っているのですが、後ろが軽いとグラグラしがちです。そこでロッドのエンドキャップに1/4のメスネジを切って、このウエイトを取り付けています(写真の水色のパーツがエンドキャップ プラ製なので加工は簡単)。

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ここにウエイトを付けるだけで本体の安定度がかなり上がります。ロッドシステムによっては専用のウエイトが用意されているものもありますが高価なので、私にはこれで十分。

そしてブツ撮りスチルにおいても面白い使い方をご提案。

20180217d 重さが約280グラムあり、円筒形をしているので、軽量な物のベースプレートとなります。

「黒締め」に限らず、被写体に写り込ませるものをサポートするのに、ミニ三脚では三脚自体が写ってしまい困ることはよくありますが、このウエイトならフットプリントが小さいため、邪魔になりません。

右の写真のように黒い段プラ(10cm×24cm)を常備しているのですが、これをミニ雲台で角度を自由に変えられるようにしてステージの上に置くときにこのウエイトが非常に役立ちます。

段プラなのでセンターに適当に穴を開ければ、雲台のカメラネジをグリグリ回して固定が可能です。

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そして支柱は10mmのアルミパイプ。細いパイプの先に1/4ネジを取り付けるテクニックは様々ご紹介しましたが、この場合は1/4オス→3/8オスに変換するネジを打ち込んでいます。

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オスの側は、それに1/4の寸胴ネジをネジ込んであるのですが、全長20cmのこの「延長パイプ」はこれ以外にも様々な使い道があることは容易にご想像がつくと思います。

このスタンドで保持した黒板はつい最近の撮影ではこんな風に使いました。

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ラミネートのボトルでできた補充用の液体(シャンプーとか洗剤とか)は最近種類が増えましたが、キャップ部分が乳半色のため、白バックではバックに完全に溶け込んでしまいます。その部分のみ若干翳らせたかったので、この道具でアンダー目にしてみました。スタンド部分は画角の外ですし、画角に入った黒板は修正で消します。

ステージ上に置く様々な保持具のひとつとして便利に使っています。

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2018年2月 3日 (土)

Sh50Pro用システム つづき

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前回は天トレのディフューザー保持まわりをご紹介しましたが、今回はブームとスタンド、そしてご質問のあったメインライトのディフューザー保持のご紹介を。

世に様々なブームが出回っていますが、保持するものがかなり重い(ストロボにソフトボックスでもつければ4kgにはなるでしょう)のが一般的なため、しっかりしたものが普通です。私もしっかりしたブームも持っています。「SFC バランスアーム」という、今は廃番になったものですが、アーム部分をオリジナルの2段から、分解したライトスタンドのポール(22mm、19mm、16mm)に入れ替えて3段にしています。質量は1.47kg。

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一方、Sh50Proを使用する場合は、ブームも軽量にしたいため、こちらはかなり改造したもの(様々なパーツの組合せ)でほぼ自作といえるものです。

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上のブームと同じように、こちらのポール部も、もとはスタンドポールです。19mm、16mmの2段。そしてスタンドへの取付部①はSD(写真電気工業)のRIFA用のミニブーム(旧製品)のパーツ、②のウエイトは TEEDA ミニウエイト 278gTE-SW-2 といい、本来はスタビライザー用のウエイトですが、上下が1/4ネジのオスメスになっており、連結して使えるものです。これを3つ付けるのがSh50Proのときのパターンです。もちろんポールのエンドも1/4メスに加工しています。このウエイト3個をつけてブームの質量は1.18kgになります。

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スタンドも加工したもので、元は脚逆転型(マンフロット ナノスタンド方式)のポールが太いものを4段から3段に短くしたものです。質量は1.03kg。

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ナノスタンドは一番太いポールが25mmなのですが、それだとブームを使って外に張り出す機材を支えるにはひ弱なので、どこのメーカーか忘れたこの29mmのポールのものを使っています。

ポールトップは3/8のネジとしており、ブームの雲台部をネジ込むことにしています。ちょっとでも重量を削減するための工夫です。 上の説明ではブーム部とスタンド部をバラして写真を撮っていますが、下の写真のように、接続したままでもコンパクトに収納できます。

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【メインライト用スタンド】

メインライトのほうは、照明がポールセンター(重心)からははずれていないため、ひ弱なスタンドで十分です。

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質量620gという非常に軽いスタンド が出回っています。これはパンプロダクトでも「軽すた」の名称で販売されていますが、パンプロダクトのものは、トップ部のネジがすぐ折れてしまう(アルミ製のトップ部と一体)のをスチール製のトップに改良したバージョンです。

そのスタンドのトップに、いままでにご紹介してきた便利パーツを組み合わせてブーム(というか「エクステンションアーム」ですね)を乗せています。

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①は当ブログでは「銀一アーム」と呼んでいたお馴染みの16mmパイプシステム現在購入できるものは「 テイク TKディフューザーアーム 」(リンク先商品とタイトル写真は80cmですが、この写真のものは30cmです)、②は自作パイプ受け(この回にご紹介)、そして③は サンテック IC レフアーム 108 から取ったものです。

20180203j タイトル写真ではブーム(アーム)は垂れさがっていますが、スタンドトップのネジが長いためパイプ受けは中途で止めていて若干のガタがあるためです(パイプ受け肉厚が6mmに対してスタンドネジ長が7mm)。

そのため現在は右のように厚手のワッシャを貼ってネジ高を短くしています。

 

過去に買った機材が壊れてしまっても、修理に出すほどの価値のあるものではない場合、使えそうなパーツのみ保存しているものが結構あります。それらを組み合わせて自分が使いやすいものを作るのは楽しいと思いますが、皆様いかがでしょう。

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