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2011年5月の4件の記事

2011年5月28日 (土)

X100用簡易パノラマ雲台

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過去の記事 「X100でパノラマ撮影」 では、解像感が高いことや便利なことはご紹介しましたが、さすがにカメラ内で処理しているので完璧な絵にはなっていません。

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拡大するとよくわかると思いますが、スティッチ処理がうまくいってない場所があります。この原寸画像ではカットした場所にも数か所あります。

このX100のパノラマスティッチがどのようなアルゴリズムになっているかはわかりませんが、一振りする間に画像を完成させるのですから簡易なものであると考えなければなりません。

スティッチすべき二つの写真の上下のズレは上下にずらして張り合わせ、回転ズレのものは正しい角度に戻して張り合わせる作業が必要となり、人力で作業するときは眼で確認しながら結構な時間をかけて調整しなければなりません。

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特に回転ズレを直すのは試行錯誤が必要で、私が過去やったパノラマ写真の加工(QTVRでイベントの風景をweb上で見せる画像をつくったこともあります)では、このズレがないように三脚で撮ったものしか使えませんでした。

仮に水平が整った一連の写真でも、写すときにパララックスがあるとスティッチに使える範囲がセンター付近の非常に狭い短冊状の部分だけになり、継ぐ枚数が増えて手間がかかりますので、NPP(ノー・パララックス・ポイント ノーダルポイントともいいます)を軸に回転させるのがパノラマ撮影での一般的な手法です。

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そのためX100でキレイなパノラマ写真を撮るには、やはりパノラマ雲台(NPPを中心に回転するシステム)を考えなくてはならないでしょう。

X100のNPPは鏡胴の中央付近・フォーカスリングの中央付近にあります。三脚穴の前方30mmです。縦位置用のパノラマ雲台を考える場合、三脚から30mm横にずらし30mm後ろで60mm立ち上げた位置に横向きに三脚穴がきます。

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この寸法を手持ちの部材で簡単に作れないかといろいろ試した結果、意外にも二つのパーツの無加工での組み合わせで可能であることがわかりました。

110528f 自由雲台 ベルボン QHD-41 とスライディングプレート エツミ E-6081 の2点です。

QHD-41のボール中心とカメラ台の上端までがちょうど30mmなのはいいのですが、E-6081は貼ってあるコルクが雲台をねじ込もうとしている穴付近にはないため、2mmの大きなワッシャを噛ましています。

雲台をピッタリ垂直に傾け、スライディングプレートを後ろ斜めに傾け、X100のフォーカスリングが雲台センターの真上にくるようにセットすればOKです。

センターポールが自由に回転する三脚(私のものはベルボン ULTRA Maxi L)であれば、雲台ごとパンできます。回転しないものの場合は何か自由に回転するプレートが必要ですね。

 

X100のパノラマ撮影「ぐるっとパノラマ」は、撮影中シャッターを押し続けなければいけないため、レリーズを使いましょう。レリーズをひっぱることでカメラをパンさせるのがこの雲台のキモです。

これで撮った作例はこんなです。

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◆簡易パノラマ雲台使用 <拡大します>

生の画像をチェックしたい方は こちら(5M近いので開くのに時間がかかります)

そして同じ位置で手持ちで撮ったものでは、かなりのスティッチミスがあります(写真内赤枠)

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◆手持ち <拡大します>

生の画像をチェックしたい方は こちら(5M近いので開くのに時間がかかります)

しっかりしたビデオ雲台にパノラマ雲台を載せればもっと確実でしょうが、行楽などでこのカメラを使うときには重装備すぎるでしょう。上記雲台を三脚につけておけば追加のパーツは、ただの平たい板であるスライディングプレートだけですから、バッグに忍ばせて、パノラマを撮るときのみ取り付けることが可能です。

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2011年5月21日 (土)

撮影用LEDライト

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プロの撮影用機材といえば、基本はスタジオ用ストロボですが、私のように車を使わずに一人(アシスタントなし)で客先に撮影に出向く場合にはあまりにも重すぎます。

デジカメの場合にはフィルムカメラと違ってホワイトバランスを調整しやすいですし、蛍光灯でもプリセットのWBがあるぐらいなので、色再現に厳密ではない仕事の場合には蛍光灯タイプの撮影ライトをよく使っていました。

ところが現場に100V電源がない場合や、ケーブルの引き回しが困難な場合もあるので、最近安くなってきたLEDライトを購入し、これが思いのほか便利なので、最近では出張撮影でブツ撮りの場合にはこれがメインとなりました。

私の使っているのは、「プロ機材」の「CN-126」というものですが、1m直下照度が370lx(ルクス)ぐらいで100Wの白熱電球の約3倍です。写真撮影ではルクスで説明しても「?」でしょう。ISO400のEV値で8.5 1/30でF2.8と1/2あたりです。

 

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126個のLEDを単3電池6本(ソニー/パナソニックの一部のビデオバッテリーも使用可)で点灯するタイプですが、取付のベースがアクセサリーシューベースになっていて2段のヒンジで上下の照射角度が変えられます。

そのスペックからおわかりのように、ビデオ用メインとして設計されていますが、スチル撮影においても大変便利です。

110521d バッテリーのチェックボタンもあるのですが、特筆すべきは0-100%の調光ができる点です。メインとサブの光量のバランスを変えるときなど、ストロボでは可能なこの機能がないと不便で、蛍光灯の撮影機材では一部のものを除いて調光できないので、私の持っているような多灯式の場合はランプをはずしてなんとか対応していました。

現在は3台を使っていますが、メインとサブ、天トレ用に2台-フィルインに1台など、3台あると何かと便利です。ただ、これ用のバンクがないため、トレペが必要となりますが、非常に小さい撮影物の場合には付属のディフューザーさえつければ1台で充分です。

110521e ちなみに、実際の現場でどう使っているかご紹介したいのですが、なかなかそういう写真を撮っていないため、わかりづらくてすみませんが1ショットのみ。。。

天トレのみで2灯焚いて(ストロボじゃないので「焚く」はおかしいか)いますが、1台400g(電池込み:本体のみでは255g)という軽量さなので、華奢なライトスタンドでも問題なく使え、荷物が軽いのが非常にありがたいです。

ただ、電池式なので長時間の撮影には不向きです。メーカー公称で3時間となっていて、実際そんなものですが、照度がどのように減衰するかデータをとっていないので、そのうちに実験しようと思っています。

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2011年5月14日 (土)

X100にハンドストラップを付ける

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過去の記事でNinjaStrapをご紹介しました。ただ、気候が良くなってジャケットを着なくなると、カメラむき出しではちょっと心配に。。。そこで、チョークバッグに入れて持ち出すためにハンドストラップ(本当はリストストラップだと思うのですが、エツミでは「ハンドストラップ」としてますね)を購入してみました。

110514b 一般のハンドストラップはコンデジメインで考えているようで、ストラップは細いし、カメラへの取り付けも非常に細い紐になっていて、ちょっと大きめで重いX100では心配です。

そこで見つけたのが、エツミのハンドストラップ【E-418】です。20mm幅の一般的なナイロン素材ですがとにかく安い。600円台で手に入ります。ただ、メーカーでは既にディスコンなったようです。

X100に付属のストラップ同様、先端は三角カンに通すタイプの10mmのストラップですから、十分な強度があります。ただ、この部分の長さがかなり短く、折り返して始末するのが一苦労です。また、この値段なので、手首を通す部分に裏打ちがあるとはいえ、肌触りはあまり良いものではありません。

ただ、非常にシンプルなので、X100の質感とミスマッチになることはありません。

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手首を通す部分の長さは15cmで、長すぎず短すぎず、問題のない長さです。また20mmというストラップ幅も安定感がありながら邪魔にはならない良い幅です。

X100のグリップは薄いため、バッグから取りだす時の手掛りが良くないのですが、このストラップをつければ、ズルッっと引っ張りだせるので便利です。

ただ、本当はストラップが「半ひねり」になっているとカメラを持つときに自然なのですが(下図)。。。

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2011年5月 7日 (土)

X100でパノラマ撮影

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FinePix X100はフルサイズ換算35mmの単焦点レンズですから、スナップなどには適切ですが、広大な景色を写すには画角が不足だと思われるでしょう。

ところが「ぐるっとパノラマモード」で上のような広角の写真が簡単に撮影できます。

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  1. コマンドダイヤルで「ぐるっとパノラマ」を選ぶ
  2. パノラマ撮影モードになるので、設定が適切なら画面指示に従って撮影
  3. パノラマの角度を変えるときはコマンドダイヤル左ボタンで画角の切り替え
  4. 撮影方向はコマンドダイヤル右ボタンで変更可能(カメラを縦位置にしての横パノラマも可能)

あとはシャッターを押し続けてカメラをスイングすれば、その間に連続で撮影されたカットをカメラが自動でステッチして一枚の写真として保存されます。当然三脚を使ったほうが安定してスイングできるため楽なのですが、手持ちでもスイングの途中でカメラが傾かないように注意していれば問題なくきれいにステッチされます。

120°、180°そして縦横の組み合わせで4通りのサイズが撮れます。(* 縦の画角はスペックとして明記されていないため35mmレンズの標準画角を表記しました)

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X100の画像サイズ「S」が2176×1448ピクセルですので、それで撮影し、ステッチの際のズレをカットできるように若干トリミングしたサイズのようです。

 

実写サンプルとして、まずカメラ横位置での180°パノラマです。かなりの横長で、水平線をはずれたものは大きく湾曲します。

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◆横位置180°<拡大します>

横位置の120°は当然上の写真の左右がカットされたものと同等になります。なお、見やすいように横幅を揃えましたが、元の画像は縦のサイズが同じで横が短くなっています。

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◆横位置120°<拡大します>

次にカメラを縦使いにして120°で写してみましょう。

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◆縦位置120°<拡大します>

縦横の比率(アスペクト比)が程良く、映画での「シネマスコープ」「パナビジョン」の1:2.35に近いものになっています。

この画角が私のもっている最広角レンズと非常に近いのに気が付きました。

超広角レンズとしてフルサイズ用にシグマ 12-24mm EX DG F4.5-5.6と、APS-C用にトキナー AT-X 107 DX Fisheye(10-17mm F3.5-4.5)があるのですが、このトキナーのものは対角魚眼(canonマウントでは若干角度が狭まる)で、この上下をトリミングしたものとほぼ同じ画角になります。

また縦位置の120°パノラマは保存サイズが5120×2160ピクセルですが、EOS7DのL-JPEGのサイズも5184×3456なので、画素数においても同じようなものとなります。

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◆Canon EOS7D + TOKINA AT-X 107 DX Fisheye <拡大します>

魚眼レンズでは周辺ほど被写体が湾曲しますが、X100のパノラマでは換算35mmの歪曲歪みの少ない画像をステッチしているので垂直線は垂直のまま写るのが特徴です。

 

直線で構成された構造物を写すときには気になる歪みですが、自然風景の場合にはほとんど気になりません。

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◆FinePix X100 縦位置120°パノラマ  1/1200sec F4 ISO400<拡大します>

 

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◆Canon EOS7D + TOKINA AT-X 107 DX Fisheye 1/250sec F9.5 ISO400<拡大します>

このトキナーのレンズは悪くはないのですが、さすがに7Dの最大サイズでは等倍で見ると甘さが目立ちます。ところがX100でパノラマ撮影したものはかなりの解像感があります。

下は上の写真を等倍切り抜きしたものですが、若干ピントの位置が違うとはいえ、X100のほうが優れた描写をしていることがお分かりいただけると思います。(7Dのほうが2段程絞っているのですが)

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◆左:X100 右:7D

上の風景写真はこの連休に行った上高地で撮ったものですが、7Dにレンズ2本に加えX100も持って行き、荷物はかなり重かったのですが、風景メインで考えるとX100だけでかなりのことができると感じました。

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