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2011年6月の3件の記事

2011年6月18日 (土)

LEDライトCN-126の電池の持ち

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LEDライト「プロ機材」の「CN-126」 は販売店の公称で「連続点灯:約3時間(アルカリ単3電池)」と謳っているのですが、実はそんなに持ちません。というか、どの段階までを「点灯」というかによると思うのですが、スチルのブツ撮りなどにメインの照明として使っているとすぐに暗くなってきます。

実際使っている感じでは2時間持っていないので、では実際にどんな感じで落ちるのかデータを取ってみようと思い、実験しました。

机の上1mに真下に向けたCN-126をディフューザーを付けずに設置し、周りを暗幕で覆い、20分毎に照度を測定。アルカリ電池(FUJITSU Rspec)だけでなくニッケル水素充電池(サンヨーエネループ)でもデータを取り、それぞれの特徴を把握しようとしました。

露出計でEV値で計ったほうがカメラ関係には実用的ですが、ちょうど露出計を修理に出しているので照度で我慢してください(もちろんしっかりしたデジタル照度計です)。

照度LからEVへの換算は以下の通りです。

EV = log2( L / 2.5 ) (ISO100でのEV値)

計測結果はこのようになりました。

110618b

フル点灯で3時間は無理ですね。さすがにエネループでは一定時間安定して点灯していますがその後ガクッと落ちます。3時間より前にほぼ消灯しています(2時間40分後の照度は1lux未満でした)。アルカリでは徐々に落ちていき、あるところでぐっと下がりますが3時間後でも一応点いてはいます。

明るさが半分(カメラにおいての「1段分」の変化)を限度とすると1時間半がいいところでしょうか。

110618c 1時間半で電池の交換はつらいので、出力を絞って使うとどうなるか次に計測してみました。

絞ると言っても半分以下では実用的ではないので、約70%位に(照度計の値で先ほどの明るさの70%を目安に)してみたのですが、その位置がボリュームをフルにしてその位置をセンターまで戻した位置がこの値になります。

ペンでボリュームのローレットの間に色を塗っておくとよいでしょう。

70%点灯ではこのようになります。

110618d

2時間20分後のデータが都合により取れていませんが、傾向の把握には問題ないようです。

だいぶ長持ちするようになりました。先ほどのように照度が半分になる時間を実用時間とするならアルカリでは3時間以上は持つことになりますが、やはりその間に徐々に下がりますので、露出の設定を変更する必要があるでしょう。

エネループでは2時間ほぼ一定した照度が得られますので、最初の露出設定で2時間使いつづけられます。交換までの時間がアルカリよりは短いとはいえこちらを使用するほうがよさそうです。

このCN-126は単3電池以外にも、何種かのビデオ用バッテリーにも対応していますが、私はしっかりしたビデオカメラを持っていませんので実験できません。どなたかそちらでのデータをお持ちならぜひ比較したいのでご連絡ください。

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2011年6月11日 (土)

レベリングベースと410の2軸化

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過去の記事でマンフロット410を改造してRRSのクランプを取り付けました。ところが、やはりオリジナルの状態と違って、ちょっと使いにくいのです。

それは、3軸の各ノブの位置関係が変わって、パンノブも上下チルトノブも手前側に来てしまったため、両手で操作(左手でチルト作業、右手でパン作業)するときに、両手がかなり近寄ってしまい、手首もかなりひねらなければならないということです。

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左:標準の使い方 右:加工後の使い方

それも覚悟の上での加工だったのですが、L字ブラケットを使い始めてから、カメラの横位置、縦位置の変更に雲台の左右チルトをしなくなって、「2軸に改造しようかな」と思っていたのですが、微調整のためには左右チルトも必要なのでちょっと使いにくいながらそのまま使っていました。

ところが先日、東京:中野の中古品が豊富なカメラ店でアクラテックのレベリングベースを格安の中古でゲットしてから、この改造プランに踏ん切りがつきました。

アクラテック(Acratech)はアメリカの雲台メーカーですが、アルカスイス準拠のクイックシューを持つ、ボールが大部分露出した特異な形状のデザインで、デザイナーの私としては気になっていたブランドです。

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110611d レベリングベースですから、ボールをゆるめるためのノブがひとつ付いただけのシンプルな構造なのですが、何か惹かれるフォルムです。ボールの大きさも大きくスムーズに回転しますし、バブル水準器の大きさが大きくとても見やすいのでシビアな水平出しも楽と思われます。

同様のものは雲台メーカー、三脚メーカー各社出していますが、今回、中古なので1万円ちょっとで手に入ったためコストパフォーマンスはかなりいいでしょう。

(悪口は書きたくないのですが、SLIKが最近出した「レベリング ユニット」は、安いのはいいのですが動きが硬く、機材を乗せた状態ではとてもじゃないが水平出しは...)

 

さて、マンフロット410の加工ですが、前回のような切ったり削ったりがない、いたって簡単な改造です。

110611e まず、回転軸を隠しているロゴシールをはがします。薄いプラスチックシートのものをクッション付の両面テープで貼ってあるだけですから、縁を上手にゆっくりと引けば再度貼れる状態ではがせます(写真のものは何回もはがしたり貼ったりしてますので両面テープがヨレヨレです 笑)

2つの側面のシールをはがすと、2つとも6角穴付きネジが顔を出しているはずです。

6角レンチでネジをはずします。ヨーロッパ製なので5/32インチの可能性はありますが4mmのレンチで無問題です。

下から2段目のパーツと3段目のパーツは機能は異なりますが、中の仕組みがまったく同じなのがお分かりだと思います。

この2段目を抜いて、3段目を組み込めば終わりです。

 

 

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こうして2軸化したものをレベリングベースに乗せると、「ブツ撮り」「建築写真」に便利な雲台に変わりました。

建築の場合、被写体の水平は地面の水平なので、最初にレベリングベースで水平を取っておけば写真の水平が狂うことはまずないですし、ブツ撮りでも(撮影台の水平がずれていることはたまにありますが)まず真の水平をとっておいたほうがいいので、横位置⇔縦位置の変更をL字プレートに依存する使いやすい雲台になりました。

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2011年6月 5日 (日)

ぐるっとパノラマ vs Photoshop

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前回の実験で、NPP(ノー・パララックス・ポイント ノーダルポイントともいいます)を軸に回転させた場合でも、継ぎの部分でモヤモヤしていたりダブっていたりしているのが気になりました。

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縮小して見る、アルバムに貼る程度の大きさで印刷する といった場合には気にならないのですが、等倍では気になってしまうのが最近の高画素デジカメのいけないところ(笑)です。

過去、手作業でパノラマスティッチをしていた時はこのレベルでは仕上げなかったので、Photoshopでのスティッチと比較してみようと思いました。

 

最近のPhotoshop(CS以降)ではPhotomergeという機能でパノラマスティッチを自動処理してくれるのですが、初期のころに比べ最新版ではかなり進歩しています。

手順は簡単

1.元写真を用意する
今回は、X100の「ぐるっとパノラマ」と比較するため、前回の画角に近いように同じ位置で8枚撮影(これでだいたい各画像が半分ずつ重なるようになります)。X100がJPEG-Sで処理しているようなので、この場合もJPEG-Sで撮影。

2.撮った画像をAdobe Bridge で一括選びPhotoshopにPhotomergeとして送る
こう書くと何やら判りにくいですがこの画のようにメニューを選べばいいのです。
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3.PhotoshopでPhotomergeさせる
これもこのようなメニューが出るので使用する画像を選び「OK」を押すだけです。
110605d

そして待つこと約1分、自動処理で以下のようなパノラマ画像に合成されます。

110605e
◆手持ち<拡大します>

「ぐるっとパノラマ」と同じサイズ5120×2160にするため拡大縮小せずにトリミングすると上下は余白ができています(写真の黒い部分)。

生の画像をチェックしたい方は こちら(4M超えますので開くのに時間がかかります)

 

さて拡大するとお分かりのように、遠景の繋ぎは見事ですが手前の手すりの繋ぎがうまくいっていません。何しろ手持ちで回転しているのですから次のコマとの視差はかなり大きく、さすがにこれをうまくスティッチするのは無理でしょう。ちなみに撮影はファインダーを覗いてのスタイルですから背面液晶を見て撮るスタイルよりは視差は少ないはずです。

このズレを解消するには、もっとたくさんのコマに分割して写すのもいいのですが、やはりNPPで回転させるのがベストでしょう。

前回ご紹介した簡易パノラマ雲台を用いた撮影によるもの(こちらも8枚撮影です)ではこのようになります。

110605f
◆簡易パノラマ雲台使用<拡大します>

生の画像をチェックしたい方は こちら(4M超えますので開くのに時間がかかります)

遠景の繋ぎもパーフェクトですが、手すりまでもがきれいに繋がっています。

 

さすがにスティッチのアルゴリズムはPhotoshopのほうが優秀です。「ぐるっとパノラマ」だけでは心配なときは、分割した写真も撮っておくといいかもしれません。パノラマ雲台があればパーフェクトですし、手持ちであればかなりの枚数に分けて撮っておけばOKです。

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