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2012年3月の3件の記事

2012年3月25日 (日)

X100 インターフェース考

20120325a

先日、ファームウェアが1.20にバージョンアップされたのでさっそくアップデートしました。

今回の変更は以下の通りです。(富士フイルムサイトより)

  1. RAWボタンにほかの機能を割り当てられるようにしました。Setupメニュー内「Fnボタン設定」で割り当てる機能を設定できます。また、「RAWボタンの長押し3秒」で「RAWボタンの設定」へのショートカットもできます。
  2. 撮影メニュー内「感度」でも「感度AUTO制御」を設定できるようにしました。
    シングルAFで「AFモード」エリア選択時、コマンドレバーの中央を押すと、AFエリアを拡大して表示できるようにしました。
  3. Fnボタン/RAWボタンに「NDフィルター」を割り当てた時、ボタンを押す毎に「NDフィルター」のON/OFFがダイレクトに切り替わるようにしました。
  4. 縦位置で撮影した画像を再生した際、拡大ボタンを押すと画面全体に画像を拡大して表示するようにしました。
  5. 再生時に撮影されている人物の顔を拡大する機能を追加しました。
  6. 動画時の露出制御およびAF合焦性能、合焦速度を改善しました。

今回のアップデートではインターフェースに関わるものが多数あり、現状のメニュー呼び出しの大幅な改善が図られました。

20120325b X100にはユーザーが割り当てられるボタンとして「Fn」ボタンがありますが、かねてから1個では少ない(私の場合、NDフィルター、ISO設定、少なくとも2つは割り当てたい)と思っていましたが、今回の変更(上記1)でみごとにそれが実現されました。

また、「NDフィルター」においては選択肢がOnかOffしかないのですから、上記3は良い改善(当然の改善)だと思います。

思えばこのX100、上級コンデジというコンセプトで様々なマニュアル操作に対応しようとして、インターフェースが練りきれてなかった感がありました。

例えば背面のコマンドダイヤルは下位機種と部品を共通化したため、頻繁に操作する上級者にとっては使いづらいことこの上ないものに。また、コマンドレバーに至ってはそれが使える操作メニューが限定され、あるものはコマンドダイヤルと併用して使えたりと操作の一貫性に欠けたものでした。

X100の場合、絞りとシャッタースピードはメカニカルスイッチなので感度設定(ISO設定)もメカニカルスイッチであるべきだと思うのですが、残念ながらそうなってはいません。感度の設定はメニューに入ってそこから選ぶしかないのですが、1/3段で細かく設定できるため項目数が多く決定までイライラします。

20120325c 今回の変更(上記2)で「感度AUTO制御」も含めて「撮影メニュー」→「感度」で設定できるようになったのですが、人によっては、「そんなまどろっこしいことをしないで感度のリストにAUTO800、AUTO1600といった上限値を選ぶメニューですべて並べればいいのに」というようなことを掲示板で述べていますが、現状でも18感度(一度に表示されるのが6なので3ページ分)もあって、これ以上増えるのは私はきらいです。

逆に感度刻みを現状の1/3段と1段から選べるようになっていればいいのに思うぐらいです。そうすればこのメニュー項目もL(100)、200、400、800、1600、3200、6400、H(12800)と8項目で済みます。

 

メカニカルなスイッチ、ボタンの場合は変更はききませんが、デジタルインターフェースならファームアップでかなりの変更が可能なため、最近の電子機器では設計者もファームアップに頼っている傾向が見受けられます。それはそれでいいのですが、少なくとも一貫性のある体系にしてもらいたいものです。

 

【X100のプチ改造】

20120325d

本文のインターフェースに関わることですが、このX100のコマンドダイヤル中央の「MENU/OKボタン」、出がほんの少し足りないため押しにくいこと極まりない。

オリエンタルホビーで扱っている「レンズメイト FinePix X100用メニューボタンソリューション」  といった製品もありますが、X100オーナーの間では様々な自作も盛んです。

20120325e 電卓などの裏についている透明シリコンの「ゴム足」。のり付きでシート状になっていているものは、足を抜くと余る部分がありますが、私はそれを、右のようなポンチ(6mm)で抜いて貼ってます。

6mm径ではぴったりすぎて、センターがちょっとでもずれると、コマンドダイヤルに干渉します。私は3,4,5,6とミリ刻みでしか持っていませんが、5mmではちょっと小さかったので5.5mmが入手できるのならそれがベストだと思います。

また、ボタンが膨らんでいるため、それに平らなものを貼るので周りは浮いてしまいます。厚みも重要で、あまり厚いものは不安定(コマンドダイヤルを押しにくくもなる)、薄いものは効果がない。ということで0.5mmから0.8mm位が良いでしょう。私のものは0.8mmでした。

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2012年3月17日 (土)

CL5585Hをカメラスタンドに付ける

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エーディテクノの5型HDMI入力液晶モニタ CL5585H については様々なレポートを書きましたが、購入動機は前から書いているようにスタジオでの物撮りでの簡単なモニターが欲しかったからです。

20120317b

商品撮影ではかなり高い所からの撮影も日常かなりあります。真俯瞰でなくても、見下げの角度が深い場合(例えばカバンの中の様子を撮る場合など)、5~60cmの大きさの製品を90mmレンズで45°の見下げにでもすれば軽く背丈以上の位置にカメラが来ます。

また真正面からの撮影では、通常の高さのステージ(机)で写す場合は膝を付かなければ(あるいはあぐらをかかなければ)、ファインダーは当然として、背面液晶でも覗きにくくなります。

 

20120317c PCを使ってのリモート撮影(テザー撮影)であれば、カメラの高さに関係なく見やすい位置でプレビューでき、SS、絞りのコントロールもできます。

マニュアルでピントを合わす場合は当然のことながらレンズのピントリングに手が届かないといけませんが、通常の撮影では十分に手の届く範囲にカメラは来ています。

リモート撮影は便利なのですが、私のように狭いスタジオでは、結局置き場所に困ってしまうシステムで、アシスタントも使わず一人で撮影する場合は、ステージとの行き来に邪魔になってしまいます。

そこで「構図」「ピント」の把握のために小型の外部モニターを購入しようとなった訳です。

 

20120317d そこで>ケンコー/クランプポッド プロ 100の登場となる訳です。

「Kenko CRAMP POD PRO 100」 の回で、「実は「あるモノ」を購入し、それをどうしてもポールにつけたかった」と書いたのはこのことでした。

スタンドのポールに咥えられ、上下の移動がスムーズ。カメラブームより下にすることも、上にすることもそう大変な作業ではないため撮影の効率が非常に上がりました。

 

20120317e

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2012年3月 4日 (日)

外部液晶モニターCL5585H -3

20120304a

少し間が空きましたが エーディテクノの5型HDMI入力液晶モニタ CL5585H のレポートを続けます。

非常に薄型軽量で、キヤノン一眼レフ(5DII、7D、60D)用のバッテリーパック LP-E6が使えるため購入したのですが、私の場合はスタジオでのスチル撮影での使用のため、動画や屋外ではどうかはまだあまり説明できないことを最初にお断りしておきます。

【画質】

まず800×480という解像度ですが、前回述べたように最近のEVFはおろか、背面液晶の画素数よりも少ないものが、それよりも大きな画面になるのですから「粗い感じ」になるのは致し方ありません(もっとも、EVFや背面液晶の「ドット数」はモニターで使われる「ピクセル数」とは異なりRGBすべての総ドット数ですが)。これは同じ5インチのもの(例えば ソニーのCLM-V55 )ではどれも同じ具合でしょう。液晶はノングレアタイプになっていますので、若干画像がざらついた印象です。

色味は標準ではコントラストが強めでアンダー部分は黒つぶれしやすい傾向です。またBが強いため「紫」が「濃紺」に見えるほどでした。この辺は、メニューに調整項目としてありますので各自調整しろということでしょう。

メニューで調整できる画質系の項目

CONTRAST
BRIGHTNESS
HUE
SATURATION
USER -R
USER -G
USER -B

【バッテリーの持ち】

20120304b LP-E6でしか実験が行えませんが、試しに連続でどの位持つか試してみました。気温22℃の室内で、モニタ側はスイッチをONにしっぱなし、カメラ側は15分プレビューモードで5分休みといった使い方で、ちょうど3時間30分でした。

カメラからの映像信号が来ていない状態でも右のような画像が表示されるので、モニタ側はフルで使用しているのと同じでしょう。

ちなみにバッテリーの残り容量が少なくなってもアラートは特に出ません。残が0になるといきなり消えますので注意が必要です。

【マーカー(ガイド)表示】

20120304h スチル撮影では必要ありませんが、ムービー用の機能としてフル画面の90%、80%位置に枠を表示することができます。(右写真参照)

【ピーキング機能】

20120304c SONYではαシリーズ、NEXシリーズといった一眼カメラでも導入をはじめた、「ピーキング」によるピントの表示ができます。

CL5585Hには、ピーキングには二つのモード「カラーピーキング」と「モノクロピーキング」がありますが、右のようにピーク部分(ピントの山になっている部分)が「銀白色(メーカー呼称)」になります。

ソニーのCLM-V55では撮影画像をモノクロにしてピーク部分に赤を使用しています。またNEXカメラでは度合いやピーク色の変更もできるので、それをご存じの方は「ん?」となるかもしれませんが、万能ではないものの、場合によってはピントを合わせやすいでしょう。

ちなみにカメラ側で「グリッド表示」をしているとグリッドにも鮮やかなピーキングが出ますので私のようにグリッド表示必須の撮影スタイルだとちょっと邪魔に感じると思います。

もちろん拡大表示時にもこの機能が使えますので、「拡大表示」+「ピーキング」でより精度の高いピント合わせが可能です。

下の組み写真は拡大表示時でのピーキングのサンプルですが、ピントを掴みやすいかどうかの判断材料としてください。(拡大します)

20120304d

【ブルーガン機能】

20120304e スチル撮影では必要ありませんが、ムービー用に青色信号のみの表示を行うことができます。

NTSCカラーバー出力があるカムコーダーでは威力を発揮するのでしょうが、私の環境では関係がなく残念です。

(この機能があることで静止画においてのワークフローを改善するいい方法があれば検討したいのですがちょっと思いつきません)

 

以上、今まで確認した事柄をまとめてみましたが、また後日レポートするかもしれません。特に日照下での画面の視認性、フードは効き目があるのか確認したいですね。

 

【CL5585H用パーツ】

キヤノン BP-945とパナソニック CGA-D54s用に別売りのバッテリープレートがあることは このCL5585Hがらみのシリーズの初回 に書きましたが、汎用のHDMIケーブルながらこの機種にぴったりの寸法にカスタマイズした HDMIカールコードケーブル が同じメーカーから出ているため購入してみました。

20120304f

一般のケーブルだと余分をグルグルとどこかに巻かなければなりませんが、このカールコードは直線部分も含めた全長が40cmほどで、EOSシリーズにぴったりの長さになっています。

しかし、ぴったりすぎる長さとカールコードであるがゆえの重さ(86g)で、上の写真(下の写真では左写真)のようにレンズ側を通すと、ネジをゆるめる方向(反時計まわり)に引っ張ることになり、アクセサリーシューと雲台を締めるネジ、雲台とモニタを締めるネジがよほどしっかり締まっていないと緩んで変な方向を向いてしまいます。「あまりきつく締めるのは機器をいためそうで」とお思いの方は下の写真右のように裏側を通す方がよいでしょう。

20120304g

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