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2012年9月29日 (土)

TS-E90mm F2.8でマクロ撮影 -2

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さて、エクステンションチューブによる接写をする場合にどれだけ被写体が拡大されるかは、キヤノンであれば「レンズカタログ」にデータが載っています。

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■写真は2010年版「EFレンズ/EOSアクセサリー カタログ」

これを見ればおわかりのように、TS-E90mmにEF12をつけた場合、距離指標を「∞」にしたときに0.14倍、「0.5m」にしたときには0.43倍となり、標準の場合(0.29倍)の1.5倍程度までの拡大画像が得られることがわかります。なので「それを参考にしてください」って言って終わりにすることもできるのですが(笑)、

実はエクステンションチューブは単体で取り付けるだけでなく、2枚、3枚と複数連結して使うことも一向に問題のない(もちろんレンズによりつかないものもあります-物理的につかないのではなく結像しない)もので、そのデータは記入がありません。特にTS-E90mmでは、かなりの枚数の連結が可能です。

私が持っているのはEF12、EF25各1個(枚)なのですが、友人からEF25を借りることができたので、EF12、EF25、12+25、25+25、25+25+12といった組み合わせでどれだけ拡大できるか実験しました。

また、撮影時には撮影距離も大事ですが、レンズ先と被写体の間の距離=「ワーキングディスタンス」も重要になる(ライティングができるかどうか、スタジオ撮影では重要ですね)のでそれも計測しました。

ちなみに被写体は定規を撮るのもつまらないので、MacBook13inchのキーボードにしました。キーサイズがおよそ16mm角なので雰囲気がつかめると思います。

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前回、「エクステンダーを使う方法もある」と書き、「樽型の歪曲収差が大きくブツ撮りには不向き」とお伝えしましたが、こんな感じです(エクステンションチューブとエクステンダーを組み合わせることも可能です)。

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このようにEF25が2個とEF12があれば(またはEF12、EF25、EF1.4×があれば)、等倍マクロが可能です。

等倍は実現できないものの、EF25が1本あれば、0.6倍まではシームレスにマクロ撮影ができます(0.3倍まではノーマル、0.3~0.6倍まではEF25を付ける)。一般的にはこれだけで十分でしょうが、等倍がどうしても必要なときは3本が必要となります。しかし純正品はちょっと高価で、それを3つ買うとなると躊躇するかもしれません。

20120930k そこで、当然サードパーティーからも出ている訳ですが、通常勧められるのは ケンコー・トキナーの「デジタル接写リングセット キヤノン EOS EF/EF-S」 でしょう。

12mm,20mm,36mmの3つのリングがセットになっている製品で、純正品より組み合わせのパターン(延長距離のパターン)が増えます。

これら3本をつなげると全長は68mmになり、上のEF25を2本にEF12を組み合わせたもの(EF12は12mm、EF25は25mmのチューブです)より若干長くなるのでその分拡大でき、また、36mm1本でEF12+EF25とほぼ同じ使い方ができます。

純正品を上の組み合わせで3本揃えるよりずっとお得で、融通がつきやすい。もちろん光学性能は劣らない(素通しの筒ですから)、電気接点も特に問題ないと思われる(特にTS-EではAFがなく絞り用の通電だけです)ので、とてもいいのではないでしょうか。

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コメント

いつもすばらしい内容で楽しみにしております。
私の場合、料理撮影などでは、TS-Eレンズでチルトして全体を撮り、単品クローズアップを要求されたらマクロレンズに付け替えて撮る、
というスタイルで撮影しています。
手持ちでAF撮影できますから。
よって、「接写ができる」ためにTS-Eレンズにエクステンションチューブをつけることの
メリットがいまいちピンとこないのです。
(マクロレンズいろいろ持ってます)

そこで質問!
例えば一升瓶や商品の箱などをやや俯瞰ぎみに撮る場合、
レンズをチルトして瓶のラベル面や箱の前面にピントを合わせますね。
ところが、まっすぐな瓶や箱が下すぼまりに写ってしいます。
撮影距離を多めにとれば解消されるのでしょうが、そうすると被写体が小さく写ってしまいます。
そこで、TS-E90mmにエクステンションチューブを装着しチルトでピントを合わせつつ、大きく写すということができるのでしょうか?

的外れな質問ではないだろうか?と思いつつ、投稿いたします。

※9月28日、温泉旅館の忘・新年会用の料理撮影でTS-E90mmまた活躍してきました。恥ずかしながら私のブログに書きました。ブログタイトル「パパフォト&ママパン」です。
もっと書きたい事があるのですが、長くなりすぎるのでいずれまた。

投稿: pink | 2012年9月30日 (日) 01時52分

>メリットがいまいちピンとこないのです。
そうですね。マクロレンズのほうが使い勝手は3倍上(笑)です。
フードやジュエリーならマクロのほうが適しています。
なので、いままでエクステンションのことに触れる気があんまりしなかったのですが...

>チルトでピントを合わせつつ、大きく写すということができるのでしょうか?
まさにここなのです。それとシフト。例えば貴ブログの、ハードディスクの写真。そのサイズならノーマルの最短撮影距離で十分撮影可能ですが、例えばポケットマッチぐらいの大きさのものを同じような見下げ角で撮って下すぼまりがないようにするには接写リングを入れてシフトすることで改善します。
この辺の解説を次回しようと思ってますのでお楽しみに!

投稿: seimas | 2012年9月30日 (日) 11時23分

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