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2012年11月の3件の記事

2012年11月24日 (土)

PL-88にピッタリなソフトボックス

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前回の記事でサラッとご紹介したソフトボックス(バンク)について詳しく解説します。

Camlight PL-88 は映像用の機器のため、スチルで使われるアクセサリーについては考慮されていません。汎用的なものを工夫するしかないのですが、ジェネ用ヘッドにせよモノブロックにせよ、一般的なストロボに比べるとこのLEDライトはあまりにも小型なため一般的な汎用スピードリングが使えません。

様々なショップを探したところ、プロ機材の 小径用のスピードリング付きの60センチ角のソフトボックス が使えることが、新宿ショールームに行って現物をチェックしてみてわかりました。

20121124b この商品は、同社の小型激安ストロボ FALCON SS-110BFALCON SS-150B 用に用意されているようなのですが、「直径7~9.5cmのストロボに使えます」との説明の汎用タイプです。

右のようなセット(写真は取説より)なのですが、内面銀色の本体 -①、スピードリング -③、リングに差し込み本体をテンションで広げるスティック -④からなる一般的なタイプで、ディフューザー -⑥に加え、中間ディフューザー -②も付いているものです。

 

20121124c スティックはピアノ線のしっかりしたもので、先端も金属の頑丈なものです。

スピードリングはアルミダイキャスト製で先にプラスチック製の押し当てがついた4本のねじを締め込んで固定するタイプです。

また、内面の銀色のシートも適度なシボの入った本格的なもので、安い「蛍光灯ソフトボックス」にありがちな「銀紙に毛の生えたようなもの」とは違います。

激安とはいえ一応ストロボに使うためのものなので、しっかりしたスタジオでの使用に耐えるモノではあります。

 

20121124d これがおもしろいことにPL-88にぴったりなのです。

右のような寸法体系なのですが、リング内径(はさむものの最大径)は、このパーツがダイキャストであることから「抜きテーパー」によって前面の径が100.5mmあり100mm径の灯具がはまります。

一方「最小取付径」も、押しねじの先の押し当てパーツ(プラ製袋ナット)を若干緩めて接着剤で固定すれば、60mmまで小さくなるため、62mm径の本体を十分締め付けられます。

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ねっ、ピッタリでしょ。これを発見したときは思わず笑ってしまいました。

このソフトボックス、60センチ角でちょっと大きめなので深さも40cmとなり、光源からディフューザーまでが遠いため光量が結構落ちます。

被写体50cm程度離して照らすと670lx、写真撮影用の表記にすれば、f/4.5 1/60 ISO400 ぐらいにしかならず、当然モノブロックやクリップオンに比べればかなり非力です。(実際には現場の地明かりがあるので1段ぐらい上ですが)

20121124f しかし、前回の仕事のような条件「室内で夜、会場の光の下、すでに並んでいる料理を、短時間に、まわりに迷惑がかからないように、おいしそうに撮る」なんて場合には、電源コードもひきずらず、光の状態を確認しながらパシャパシャ撮ることができて大変便利です。

ただ、食べ物をおいしく見せる定番の「半逆光」で撮るにはスタンドで置くか、誰かに持ってもらわなければならないのがちょっとしたネックですが。

当日の写真はさすがに掲載できませんので、後日、同じような条件で撮ったもの(上:部屋の明かり 下:ライト使用)でみていただきますが、よりパキッとした絵にはなります。

ピントの浅さは別としても、上のほうが柔らかそうでいいんじゃないかって?まあ、部屋の照明の条件が良かったのか、結果そうなってしまいましたね(笑)。
(上:f/3.2 1/60 ISO800 下:f/6.3 1/50 ISO800)
*当日はEF50mmF1.4にエクステンダーEF12を使用しましたが、この写真はTS-E90mmによるものです。

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2012年11月17日 (土)

撮影機材 ある日の荷物

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日頃このブログで「出張撮影のため…」という言葉を連発している私ですが、実際どんな荷物を持ち出しているのかとお思いの方に、とある日の荷物をお見せします。出張撮影にも様々なケースがあるので、いつもこのパターンではないことはもちろんですが、何かの参考になるかもしれません。

20121117b ある企業の展示会の「展示ブースの記録」「レセプションの様子の記録」「レセプションで出した料理の記録」の撮影というもので、広角レンズやセミマクロが必須のパターンというものでした。また、現場でUSBメモリにコピーした生データを渡してほしいとのことなのでPCも必要とされました(それにしてもPC不要のメディア変更、何か方法ないかなぁ)。

さて、過去、三脚の選定基準で「600mm幅のバッグに入ること」とご紹介したバッグが、タイトル画像のものです。プロ機材 キャリングケースS というもので、大型の蛍光灯撮影ライトのキャリングケースとして扱われているのですが、「1バッグにすべての機材を入れたい」と探していて見つけたものです。

600×280×100mmでクッションの入ったナイロン製のバッグですが、外に220×190×65のフラップ付きのポケットが2つ付いています。この日の荷物を全部並べると

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という具合になります。

前回紹介した方法で段数を1段増したGT3540Lも雲台を外した状態で入ります。また、幅263mmのLaVie Touchもマチが十分にあるためサイドポケットにギリギリでなんとか入ります。

今回は料理のアップを撮るため、PL-88を持ち出しましたが、小径用のスピードリング付きの60センチ角のソフトボックス も必要となり、結構な荷物になっています。

また、脚を1段増したGT3540Lが必要とされる高い位置からの撮影にはCL5585Hが必要です(LaVie Touchでテザーで写せばいいじゃないかとお思いでしょうが、スタジオでのじっくりかけた撮影とは異なるので、レスポンスが遅いLaVie Touchでは使いにくいと判断しました)。

PC+モニタとなったためカサと重量を減らそうと、雲台は便利な410をあきらめマーキンスのQ20に。またマクロレンズをあきらめEF50mmにエクステンションチューブで対応。この辺は涙を飲んでの変更ですが、なんとかなるレベルの不便です。

あと説明しなければならないのは、小さい三脚(ULTRA MAXi)の使い道。

ブースを真正面から次々に撮るのに、高さや水平垂直を出しやすい一脚使用で臨もうと思ったのですが、ライトのスタンドも必要と思い、これまた荷物を減らすため、それと兼用できる方法を考えた結果がこれでした。

20121117e 三脚のセンターポールにRRSのクランプを取り付けカメラの縦⇔横が簡単に変更できるものとして用意。

もう1台の同タイプ三脚のセンターポールと簡易雲台のみでライト用のものを組んでおき、ライトを使うときはセンターポールごと入れ替えます(ところが当日、先方の若いスタッフがライトを持ってくれることになったので、ライトスタンドとしての活躍はなくなりました)。

20121117f何回もご紹介しているミニ雲台LPLボールヘッド MH1004 を利用した、両面自在クランプを組み立て、レフ板をカメラ下に取り付けようとも計画しました。レフはスチレンペーパーを2枚、テープで継いだ折りたたみ可能なものです(自作)。

20121117g この2つを使用して、フードを撮る場合のスタイルとして考えていたのがこんな感じです。三脚の1本の脚のみ降ろし、短いままの後ろの2本とセンターポールを一緒に握れば、下に15度ぐらいはチルトする、使い勝手のよい「疑似一脚(雲台付き)」ができます。

この三脚はライト用でもあることを説明しましたが、「レフを付けているのなら、その時はライト使ってますよね」とツッコミを入れる方に。。。「その時は、センターポールを延長してベルト保持の一脚にします!」

まあ、ライトを持ってくれる人がいてくれたので、結果この方法がとれましたが。

 

今回の重量はちょうど10kg。さすがに重く、そのままのストラップでは肩に食い込むため エアーセルショルダーパッド AMCP18N というパッドを巻いています。これよりも多い荷物、重い荷物の場合にはキャスターバッグを使うのですが、このバッグでも、これだけの機材が入るので結構お気に入りです。

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2012年11月10日 (土)

GITZO三脚の裏ワザ 脚長の延長

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三脚の脚の延長/縮小の固定方法は、回して固定する「ナットロック」と、レバーでパチンと固定する「レバーロック(フリップロック)」が主な2方法ですが、GITZO ジッツオの方法は前者です。メーカーによっては抜けないものもありますが、ジッツオは緩めれば抜ける方式になっており、使用者のメンテナンス(グリスアップ等)を容易にしています。

さて、抜ける以上は、段数を増したり減らしたりできることは容易に想像がつきます。何よりもパイプ径がシステマチックで、例えば3シリーズの3段は太いほうから32mm、28mm、24mm径となっており、2シリーズの3段はそれより1段ずつ細いもので構成されていて、ナット「Gロック」(たぶんGITZOのGでしょうなぁ)も同じ径のものは同じ部品です。

20121110b 段数を減らす場合には「Gロック段数レデューサー」なるものがアクセサリーとして扱われています。

これは抜いた段の上のねじを石突きに対応させるもので、24mm用は GS1300、28mm用は GS2300  といった具合に購入できます。

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段数を増す場合には、脚のみの販売はありませんが、もし、複数の三脚を持っていたら以下のような方法で段数を増やすことが可能です。

私が3シーズGT3540Lと2シリーズGT2540を使っていることは 「三脚3種」 の回にお伝えしましたが、このようにシリーズ違いで複数もっている場合には脚を入れ替えてしまうのです。

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この図のように段数を増やすためには、1シリーズ下の等段数以上のものが必要(3シリーズ4段に2シリーズ3段を組み合わせようとしても最下段の径は一緒なので意味がない)となります。

私の場合はGT3540Lの下1段をGT2540の下2段に入れ替えるので、都合1段分しか増やせませんが、それでも24センチ高くすることが可能です。

ちなみに、今回の雲台はマンフロット410 の加工した3軸状態のもの です。また、三脚のトッププレート(厚み10mm)ははずしています。

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プロも良く使う ハスキーの4段は、EV未使用で約195cm、EV使用時には約232cmにもなります(雲台なし)が、それに近い高さにすることが上記のような組み合わせで可能となります。

ジッツオの4段タイプだと脚1段の差はそう大きくないのですが、3段どうしの組み換えだと30cm以上の延長になります(現物がありませんので詳しい数値はわかりません)。

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