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2013年4月の4件の記事

2013年4月27日 (土)

SUNWAYFOTO PSL-N7 -その2-

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NEX-7用L字プレート SUNWAYFOTO PSL-N7、カメラとの間に隙間ができてしまっているところまで前回お伝えしました。

 

20130427c あらためてカメラの底面を見ると、いくつかの出っ張りがあります。

工業製品では、平らなものの上に置いたときに互いにキズをつけないように(また、ピタッと貼りついてしまうことを防ぐために)、「脚(or足)」をつけることが普通ですが、このNEX-7の底面にもドーム状の突起を設けています。

グリップ下部の2個は関係しないものの、もうひとつはプレートと干渉する位置にあります。

また、三脚穴部分は筺体のカバーとは別パーツになっており、これも若干底面より立ちあがっています。

20130427d このカメラ側の仕様に対して、PSL-N7の方は突起をよけるように全体の肉抜きをしているのはいいのですが、肝心の三脚穴まわりが同じ高さのままなので、これでは全体が「ガッチリと」ホールドせず、三脚穴まわりのわずかな面積でしかカメラをささえてません。

これでは「カメラと一体化して」しっかりと雲台に固定するはずはなく、どうしてもグラグラしてしまいます。

このプレートを使用しないで普通に三脚穴で雲台に固定したほうがグラグラ感が少ないと感じていたのですが、ここに原因がありました。

グルグルと三脚穴にネジを締めるよりは楽なので。。あるいは縦横を簡単に変えられるので。。という理由だけでRRS互換プレートにするのならこのままでも良いのでしょうが、普通の取付の雲台より劣る剛性になってしまうのは困ります。何らかの加工が必要でしょう。

20130427f 20130427g その前にしっかりと「グラグラ感」をデータ化しておこうと思います。

プレートを使用せず三脚穴での固定と比較するため、「ガッチリとした剛性のある」カメラスタンドに直に取り付けてみましょう。

うちのスタンド Manfrottoのミニサロン190(#806) は3/8インチネジで雲台を取り付ける台座になっていますので、三脚穴固定の場合には3/8→1/4の変換用にエツミ 止ネジ大 E520 を使用します。

「グラグラ感」が気になる場面として、望遠レンズを付けた場合にレンズを持ってアングルを決める場合があります。雲台のボールを固定するまで手で支えていた荷重が固定したのちに手が離れると、カメラ-雲台が一体化していないとガクンと下を向いてしまいます。

もちろん、レンズマウント部の剛性やレンズそのもののガタガタ感(ズームレンズでは特に)も影響するのは当然ですが。

そこで私の持っているNEX用レンズで一番長いE18-200mmを取り付け、先端に500gのオモリ(490mlのPET飲料)を下げたらレンズ先端がどれだけ下がるかの実験を行ってみました。

この「500g」の荷重には決定的な根拠はないのですが、指でボタンを押す時にはこの位になりますし、「望遠レンズを付けた場合にレンズを持ってアングルを決める場合」に強めに押し上げればこのくらいの荷重(逆方向)になりますので、いい加減ではありません。

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結果として、NEX-7の三脚穴で固定した場合に約2mm、PSL-N7を使用すると6mmもずれてしまいます。ちなみにEOS 5DMarkIIに70-200F4をつけRRSのL字プレートを使用する場合には同じ実験で0.5mmほどのズレですので、PSL-N7はちょっと困ったレベルだと判断されます。

加工が必要のようです。

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2013年4月21日 (日)

NEX-7用L字プレート SUNWAYFOTO PSL-N7

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前回、プライベートな旅行の時はSONY NEX-7を使用しており、その時に使う三脚にはアルカスイス互換規格のクランプを付けている話をしましたが、当然カメラにはアルカスイス互換規格のプレートが付いています。

20130420b ご存じのようにNEX-7のボディはとても薄く、底面の平らな部分は奥行きが12mmしかありません。

そこにアルカスイス互換規格のプレートを付けると言っても、汎用のものは幅(カメラにすると奥行き方向)が38mmもあるので不格好ですし、ゴムの「受け」がついていても、この12mmの底面にうまくゴムが当たらなくて困ります。

また、プレートを付けるならできればL字型のほうが便利ですので、そうなると専用品を探すことになります。

各カメラ専用品を豊富に揃えている有名どころは何と言ってもRRSです。当然RRSでも NEX-7(および6)専用品を出しています。 しかしSUNWAYFOTOからも、半額程度で購入できる 廉価なL字プレート PSL-N7 がでています。

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RRSと同じように、NEXのボディにフィットさせた細長いベースにプレート部分のみ出っ張る形式です。

20130420d ただし、RRSのようにアールを多用したなめらかなデザインではなく、シンプルな直線の組み合わせでスリムにできており、質量は36gしかありません(RRSのものは64g)。

コイン締め、六角レンチ締め兼用のボルトのもので、底面レンズ寄りには通常の三脚穴も付いています。

また、側面(カメラ縦位置で使う場合のプレート部)は小さいネジ2本で組みつけられていて、はずすことが可能です。底面に「PS-N7」、側面に「PS-N7L」という刻印が見られるので、この製品はこの二つのセット品ということですね。PS-N7だけでも販売されています

ちょっと華奢な印象ですが、もともと軽量なNEXなので構造的には問題ないレベルには感じられます。

ところがカメラに付けてみるといくつかの問題点が...

20130420e

背面からの写真でおわかりのようにちょっと傾いでいます。底面がカメラ底面と水平に見えないのはカメラが完全に正対していないためもあるのですが、プレートがカメラに対して左に傾いています。それ以上に縦プレートが左に傾いているのはカメラとの隙間で明らかでしょう。

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そして前方から見ると、カメラとプレートの間に隙間があります。この手のプレートはカメラに密着していないと剛性が上がらないので問題がある製品です。

次回、その辺りを検証します。

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2013年4月13日 (土)

変わり種のカメラバッグを愛用してます

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カメラバッグといっても仕事用ではなく、プライベートな旅行の時に持ち出すものです。一種に行く家内は、別に写真を扱う職業でも、その趣味がある訳でもないため、私だけじっくりと撮るのも何なので、一眼レフで風景を撮るようなことはありません。過去、小型一眼レフを持ち出しましたが、最近はすっかりミラーレス(SONY NEX-7)になってしまってます。

私も愛用しているGITZO GK1580TQR5やベルボンのULTRA LUXi M (こちらは最近手放しました)など、各社、縮長が短い三脚に注力しはじめ、カメラも小型なミラーレスで済むようになると、いままでのようなカメラバッグ+三脚バッグではなく、ひとつのバッグに入れて済ませられるようになりましたが、その場合の三脚の収納には悩まされます。

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三脚がバッグ上部では、一番出し入れするカメラが出しにくいし、三脚を下にしても、使うときにカメラを出し(すでにカメラを手にしていても)交換レンズなど上段のものをすべて取り出さないと三脚が出ません。せめてインナーケースで上段をずっぽり抜く仕組みにしないと不便でしょう。

20130413c そこで、ちょっと変わり種のカメラバッグを3年ほど前から使っています。ケンコー・トキナーの「アオスタ DVC-0502」という、扱いとしてはビデオカメラバッグになるものですが、何と三脚までついて2000円以下。残念ながら最近ディスコンになりました。

ただし、その価格でおわかりのように付属の三脚は、全高が106cmにしかならない、脚パイプも16.5mmアルミの、おもちゃのように華奢なものです。

バッグのサイズは、幅が260mm(本体部)、高さが200mm、厚みが100mmなのですが、三脚のコンパートメントが変わっていて、付属の三脚(縮長360mm)が入るように左右に広い(幅330mm)部分に収まり、ジッパーのついた口から横方向に取り出せるようになっています。

バッグとしての幅寸法は330mmですが、膨らむため何とか360mmの三脚が入ります。

バッグ内寸は250×180×90mmで、マチの下1/3が切り欠かれたものに、三脚取り出し用のジッパーのついた短い筒状のパーツが縫い付けてあります。

そこにベルクロのついたクッションで、カメラ室の底用のものがひとつ、カメラ室を左右に分けるパーティションがひとつある構造で、後者は移動できますが、前者は自由な高さに変えることは構造上できません(下は切り欠きのため固定する場所がないし、上にはパーティションの高さがあるためこれも不可能 -パーティションを使わなければ浅くすることは可能です)。

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さて、付属の三脚は「使えない」ため、私の保有するGK1580TQR5を入れるのですが、長さが付属の三脚と同じとはいえ、太さはかなりあります。上の図面上の寸法では入らないように思われますが、なんとか入ります。スッとスムーズに出し入れすることはできず、グリグリッと回して押し込むことにはなります。(GK1580TQR5を買うまで使っていたULTRA LUXi Mもほぼ同じような状況です)

20130413e カメラ室のほうはどうかといえば、幅250mmなので、NEX-7+ E18-200mm F3.5-6.3 OSS LE 「SEL18200LE」 (全長155mm レンズキャップ、アイカップ含む) と E10-18mm F4 OSS 「SEL1018」 (全長85mm レンズキャップ、リアキャップ含む)が並んでピッタリ入ります。ただしカメラの幅(120mm)には深さが足りないため、フラップカバーはなんとか被せられるといった収まりです。

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さて、ここまではカメラ+レンズ+三脚の話で、このバッグの仕様でなんとかなり、今まではこの状態で使っていたのですが、最近購入したタブレット ThinkPad Tablet2 まで入れたいという欲がでてきました。

前面には浅いポケットしかありませんし(しかも幅が若干足りない)、バッグ本体でも幅が足りません。しかし、バッグ幅はフチ廻しのバイアステープの外まで測ると265mmあり、タブレットの幅と同じです。そこで、ポケットなどなく真っ平らな背面にタブレット専用のポケットを設けることに。

100均では薄いクッションの入った大ぶりのナイロン袋が各種並んでますが、それを適当に切って、幅広のナイロンベルトで吊るスリング状のものを考えました。左右は開いてますがピッタリの大きさならタブレットが滑り出して落ちることもありません。ミシンが使えない場所なので手縫いですが、フチ廻しに巻き込んで縫い付ければ完成です。

20130413g

カメラのグリップ部だけ上にはみ出しているので、フラップカバーが水平にはなりませんが、必要なものがすべて入り(逆にそれ以上何も入らない 笑)、各用品の出し入れがとてもスムーズな小型カメラバッグです。

カメラ、長いもの(三脚)、平たく大きいもの(タブレット)が1パックになってしまえば、あとの小さなものはポケットで済むので、だいたい荷物はこれだけで済んでいます。

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2013年4月 6日 (土)

ボール雲台の耐荷重実験

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三脚や雲台が使用カメラに適切なのか判断するのに、「耐荷重」の表記を参考にされると思いますが、さて、その「耐荷重」って何でしょう。「破損する荷重?」、「変形して狙った向きにカメラが向かない荷重?」、「カメラが固定できない(おじぎする)荷重?」「シャッターブレ(微振動)を起こさない限度?」、どうもあいまいで、各メーカーも特に「どういう条件の耐荷重」かは明記してませんよね。

雲台においては、よっぽどの安物でない限りアルミダイキャストなど、数十キロかけても破損するとは思えない素材を使ってますので、重心がセンターにある(雲台のカメラネジ穴の直上にある)場合は、破損や変形は考えにくいでしょう。

20130406b  一番実用的な解釈は、雲台の軸にかかるモーメントで考えることでしょう。

特にボール雲台の場合にはひとつのボールで荷重を受けているので、積載物の重心がボールのセンターの直上にある場合と、前後の離れた場所にある場合では荷重が同じでもモーメントは全く異なります。

では、メーカーの耐荷重表記がこのような考えに基づいているかは、モーメントの表記であるN・mやkgf・mで表記されていないのでわかりません。

なぜ今回こんな話題を取り上げたかというと、「撮影機材 ある日の荷物」の回 にLEDライトをポールを介してボール雲台に取り付けて使おうとした時に、前回まで記事にしたGITZOのGH1780TQRが耐荷重に優れていることを発見したからです。

20130406c ライトを張り出すには、通常はブームを使いますが、ブームには安定させるためのカウンターウエイトが必要です。これはひとつにはスタンドのセンター近くに重心を持ってきてスタンド全体の転倒を防止することもあるのですが、ブームの回転・固定のネジを頑丈なものにせずともブームをおじぎさせないためでもあります。

絵のような重量のあるストロボでは無理だとしても、軽量なLEDライト+バンクであれば、重心がそれほどは外にでないので、重量のあるブームを省き、軽量な三脚で済めば軽い荷物で済みます。

そこで、今持っている自由雲台を比較実験してみました。

20130406d

左3点はいずれもGH1780TQRと同じく30mmのボール径のものです。スペックは 「小型雲台 ミニ雲台」の回 でご紹介しています。そして48mm径を持つふたまわり大きいMarkinsのQ20も比較してみました。実は マーキンスのサイトにはこんな紹介ページがあり、しっかりした実験を行っていることがわかるのですが、私はもっと簡単な実験で済ませました。

20130406e タイトル写真のようにカメラ縦位置で使うときのように90度(マイナス数度)傾け、プレートに取り付けた棒(L=30cm)の先にフックを付け、ボールセンターから吊り下げるオモリまでをどの雲台でも40cmとなるようにして、1kgから0.5kgずつオモリを足して、ボールがズルッとずれるまで試しました。

  ボール径 1.0kg 1.5kg 2.0kg 2.5kg 3.0kg 3.5kg
Velbon QHD-51 30mm × × × × ×
JOBY Ballhead X 30mm × × × × ×
BENRO B0 30mm × × × ×
Gitzo GH1780TQR 30mm ×
参考 : Markins Q20 48mm

ジッツオの雲台は、その三脚に比べ評判は良くないのですが、このGH1780TQRはとりあえずボールの保持力に関しては他の30mm径のボール雲台に比べてかなり優れているといえます。MarkinsのQ20はもっと耐えるはずですが、使用した棒の耐荷重がそう高くないため3.5kgで終了しています。

ボール雲台の場合、ボール径で判断するのがひとつの基準ですが、それ以外の部分の精度や機構で耐荷重は大きく異なるようです。できれば、他の優れていると言われている同クラスの自由雲台(同じ30mmクラスの梅本のSL-50AZDやRRSのBH-30、25mmボールのBH-25)も調べてみたいところです。

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