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2013年4月 6日 (土)

ボール雲台の耐荷重実験

20130406a

 

三脚や雲台が使用カメラに適切なのか判断するのに、「耐荷重」の表記を参考にされると思いますが、さて、その「耐荷重」って何でしょう。「破損する荷重?」、「変形して狙った向きにカメラが向かない荷重?」、「カメラが固定できない(おじぎする)荷重?」「シャッターブレ(微振動)を起こさない限度?」、どうもあいまいで、各メーカーも特に「どういう条件の耐荷重」かは明記してませんよね。

雲台においては、よっぽどの安物でない限りアルミダイキャストなど、数十キロかけても破損するとは思えない素材を使ってますので、重心がセンターにある(雲台のカメラネジ穴の直上にある)場合は、破損や変形は考えにくいでしょう。

20130406b  一番実用的な解釈は、雲台の軸にかかるモーメントで考えることでしょう。

特にボール雲台の場合にはひとつのボールで荷重を受けているので、積載物の重心がボールのセンターの直上にある場合と、前後の離れた場所にある場合では荷重が同じでもモーメントは全く異なります。

では、メーカーの耐荷重表記がこのような考えに基づいているかは、モーメントの表記であるN・mやkgf・mで表記されていないのでわかりません。

なぜ今回こんな話題を取り上げたかというと、「撮影機材 ある日の荷物」の回 にLEDライトをポールを介してボール雲台に取り付けて使おうとした時に、前回まで記事にしたGITZOのGH1780TQRが耐荷重に優れていることを発見したからです。

20130406c ライトを張り出すには、通常はブームを使いますが、ブームには安定させるためのカウンターウエイトが必要です。これはひとつにはスタンドのセンター近くに重心を持ってきてスタンド全体の転倒を防止することもあるのですが、ブームの回転・固定のネジを頑丈なものにせずともブームをおじぎさせないためでもあります。

絵のような重量のあるストロボでは無理だとしても、軽量なLEDライト+バンクであれば、重心がそれほどは外にでないので、重量のあるブームを省き、軽量な三脚で済めば軽い荷物で済みます。

そこで、今持っている自由雲台を比較実験してみました。

20130406d

左3点はいずれもGH1780TQRと同じく30mmのボール径のものです。スペックは 「小型雲台 ミニ雲台」の回 でご紹介しています。そして48mm径を持つふたまわり大きいMarkinsのQ20も比較してみました。実は マーキンスのサイトにはこんな紹介ページがあり、しっかりした実験を行っていることがわかるのですが、私はもっと簡単な実験で済ませました。

20130406e タイトル写真のようにカメラ縦位置で使うときのように90度(マイナス数度)傾け、プレートに取り付けた棒(L=30cm)の先にフックを付け、ボールセンターから吊り下げるオモリまでをどの雲台でも40cmとなるようにして、1kgから0.5kgずつオモリを足して、ボールがズルッとずれるまで試しました。

  ボール径 1.0kg 1.5kg 2.0kg 2.5kg 3.0kg 3.5kg
Velbon QHD-51 30mm × × × × ×
JOBY Ballhead X 30mm × × × × ×
BENRO B0 30mm × × × ×
Gitzo GH1780TQR 30mm ×
参考 : Markins Q20 48mm

ジッツオの雲台は、その三脚に比べ評判は良くないのですが、このGH1780TQRはとりあえずボールの保持力に関しては他の30mm径のボール雲台に比べてかなり優れているといえます。MarkinsのQ20はもっと耐えるはずですが、使用した棒の耐荷重がそう高くないため3.5kgで終了しています。

ボール雲台の場合、ボール径で判断するのがひとつの基準ですが、それ以外の部分の精度や機構で耐荷重は大きく異なるようです。できれば、他の優れていると言われている同クラスの自由雲台(同じ30mmクラスの梅本のSL-50AZDやRRSのBH-30、25mmボールのBH-25)も調べてみたいところです。

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コメント

私もマンフロットのブームスタンド”420B”を購入した際に迷いました。
カタログ表記は「ウェイト併用時の最大荷重は2kg」です。
センターポールがずり落ちない荷重?
伸ばしたブームがガクン!とお辞儀しない荷重?
Comet のモノブロック(約1.5Kg)を付けてブームを目一杯伸ばし
人物の頭上や、高価な漆塗りのテーブルの真上からライティングする必要にせまられたときは
ヒヤヒヤものでした。ロープで引っ張って万一に備えましたが。
この420Bの場合、支柱とブームをジョイントするクランプの
締め付け強度が耐えられる荷重、のことなのでしょう。
その後、もっと頑丈なブームスタンド購入に至りました。
「耐荷重」は軸部分にかかるモーメントで表記することが難しいし、
表記されたとしても一般に理解されにくいのではないでしょうか?
使ってみて初めて「あ、そーゆーこと!」とわかる機材が多いです。

投稿: pink | 2013年4月 8日 (月) 23時28分

pink様、こんにちは

>マンフロットのブームスタンド”420B”を購入した際に迷いました

ブームスタンドはウエイトの管理が大変ですよね。カンターウエイト側のブームをできるだけ短くしたいと思っても、半分の長さならウエイトは器具の2倍で釣り合うのですから(実際にはしっかり締めればかなり融通は効きますが、それでも限度がありますよね)。

貴ブログの写真でも、オレンジのソリッドなものをお使いであることが見てとれますが、私は砂袋方式のものをいくつか使ってます。

>真上からライティングする必要にせまられたときはヒヤヒヤものでした

トップライトには気を使いますよね。クライアントから預かっている大事な商品を破損したら大変ですし、ましてや人なら...

過去、1回だけ、商品のグラスを割ったことがあります。垂れてきたトップライトをトレペの下でなんとか受けたはいいが、膝でステージを「ゴン!」して、グラスを飛ばしてしまいました。トホホです。

投稿: seimas | 2013年4月 9日 (火) 17時36分

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