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2013年6月 2日 (日)

TS-E24mm F3.5L IIと他の24mmレンズ

20130601a

 

TS-E24mm F3.5L IIは私にとっては非常に大事なレンズです。広角域が必要とされる仕事は建築写真やインテリア写真なのでシフトが必要となり、24mmの画角決め打ちの場合はこれしかありません。

キャノンの単焦点24mmは他にF1.4と2.8がラインナップされていますが使ったことはありません。しかしズームはいくつか持っていますし、最近 EF24-70mm F4L IS USM を購入したこともあり、24mm域のレンズ比較など行ってみたいと思います。

私の所有するTS-E24mm以外のレンズで、24mm域をカバーするのは SIGMA 12-24mm 1:4.5-5.6 DG HSM (旧タイプ)、EF17-40mm F4L USM とEF24-70 F4ですが、 EF24-70 F4はEF24-105からのリプレースです。

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画像比較といえばテストチャートでの比較がある意味では有効です。私も過去、自作のチャートを写すことをしていました。

20130601c 20130601d 20130601e A3程度の紙ですから撮影距離40cm程度です。その距離で写すことは実用上まずないので真価を判断するには不適切とは思いますが、歪曲収差の程度や周辺減光の程度を判断するには良いでしょう。

EF24-70mmはチャートを撮っていないため3点の比較となります。(各々クリックで1200×800pxに拡大します)

いずれもEOS5Dmk2 F8 1/10 ISO100での撮影です。

見ておわかりのように、SIGMA 12-24mmは樽型の歪曲がほとんど見受けられないのですが、周辺減光は著しいです。

EF17-40mmは24mm域ともなるとかなり良好な歪曲で周辺減光もほとんど気になりません。

まあ、このようなチャートデータでの比較は、海外も含めそれ専門に行っているサイトがありますので、そちらをご覧いただくほうが、データ値も得られます。

さて、建築写真で広角レンズを使う場合、正対して撮る際に歪曲収差はかなり気になります。実際にそれなりに距離を撮った写真で判断しましょう。(こちらも各々クリックで1200×800pxに拡大します)

なお、いずれもEOS5Dmk3 F11 1/8 ISO200での撮影で、AWB、ピクチャースタイル:スタンダードのJPEG撮って出しを無加工でサイズだけ縮小したものです。

20130601g_2 20130601h 20130601i 20130601j

同じ「24mm」でも広がりが若干異なることは皆さんご存じでしょう。TS-E以外はズームで、17-40mmはズーム中域なので厳密に「24mmか」といえばなんとも言えませんが、他の2点はテレ端、ワイド端なので指標の合わせミスはありません。

歪曲収差を減らすために周辺を「引き延ばし」されたレンズでは周辺の形状が「変形」することは左下のボールでよく分かりますが、歪曲収差のこのくらいの差ではその変形度合いは大して変わりません。

それよりもやはり、水平垂直の線がしっかり出ていないとどうにも収まりが悪いのは、24-70mmの写真で明らかでしょう。それ以外の3点はかなりいい線をいっていますが、やはりSIGMA12-24が一番きれいな直線に見えます。

さて、パッと見、SIGMA12-24が良さそうなのですが、このサイズや拡大したサイズではあまり気にならない四隅の解像感は等倍でみるとかなり差があります。

まず左下のボール近辺(クリックで1200×800pxに拡大します:等倍画像)

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そして右の自転車の後輪近辺(クリックで1200×800pxに拡大します:等倍画像)

20130601l

ボールのほうは光の具合が異なるため判断しづらいのですが、後輪の比較写真でお分かりのようにSIGMA12-24mmはかなり「流れて」います。この旧型は設計の古いレンズで、2年前には後継機が出ており、そちらは四隅の解像はかなり上がり周辺減光も減ったようですが、一方その犠牲で歪曲収差はかなりあるようです。しかしこのレンズ、なにしろ12mmはじまりで軽い便利なレンズですので、後継機に買い換えることなくまだまだ使っています。

EF17-40mmも周辺解像はよくありません。しかしこちらも軽量な広角ズームレンズ。使い道はしっかりあります。

EF24-70mmは最新のレンズだけあり、ワイド端であるこの24mmでの周辺の解像、たいしたものです。正対では歪曲収差は若干目立つものの、斜めのアングルではあまり気になりません。マクロ機能も取り入れた、なかなか良い「キットレンズ」ではないでしょうか。

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