真俯瞰撮影(机上小物)用のツール
先週3日ほど、自宅を使ってのコーヒーレシピ本用のフードフォトの撮影がありました。その中で何カットか真俯瞰で撮るものがあったのでその時使ったツールをご紹介します。
過去、「真俯瞰撮影用のツールを考える -1」の回 や前回に説明したサイドアームでオフセットしても、三脚の脚が机にあたってしまい思ったより前に出ません。(下図 左)
かといって脚を机に乗せるのはためらわれる(下図 右)かもしれません。私はだいたい後者の方法で撮ってしまうのですが、今回は作業スペースの関係から、脚を乗せることができませんでした。
そこで、使った機材セットが右のようなものです。
スタンドはかなり前にディスコンになったベルボンの「ドリーポッド DP-3D」です。付いていた雲台はすでになくしましたが、それを入れた全高が87~151cmに変えられる、写真館で軽量のカメラを乗せ証明写真を撮る場合などに便利なスタンドです。今はその後継機種として ドリーポッド DP-83S があります。
それにマンフロット 553 (詳しくは「真俯瞰撮影用のツールを考える -2」の回 参照)を介してマーキンス Q20を付けたものです。
こうすることで、足が入れられる構造のテーブルやデスクにセンターポールギリギリまで寄せられるようになり、アングルブラケットでのオフセット、雲台の高さ分のオフセットが加わり、かなりテーブルの中の方に入れられます。
写真ではスタンド(ドリー)の脚にウエイトが乗っています。転倒防止より「スルッと動いてしまうこと」を防ぐつもりでしたが、この1.5kgでは意味がありませんでした。
今回の撮影では直径6cmほどのグラスなので、テーブルへの入り込み寸法はそれほど必要ありませんでしたが、高さがない自由雲台を使った今回のセットでも、机のフチからレンズセンターまで18cm(レベリングセンターポールアングルブラケット 553のみでオフセット2.5cm)もとれます。
そこそこのサイズの被写体までこのキットで十分でしょうが、もっと高さのある雲台(例えば Manfrotto 405なら16cm)を使えばもっとオフセットできます。
もっともその場合には、転倒防止のためスタンドの脚にカウンターウエイトが必要になるでしょう。
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