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2013年11月の4件の記事

2013年11月30日 (土)

マンフロット ミニサロン190 -2

20131130a

 

さて、引き続きカメラスタンド ミニサロン190についてのご紹介。クロスアームのカウンターウエイトがセンターポールの中にぶらさがっているところまでご説明しました。

20131130b そのウエイトの重量は6.5kgもあります。一方クロスアームは全体で3.8kgあるので、重量差である2.7kgをカメラ+雲台に当てるとちょうど釣り合います。

もちろん、ぴったりである必要はなく、前後1kgほどならば上下の移動は非常にスムーズです。タイトル写真の405雲台に5DII+TS-E90mmという私が一番使うパターンでは、その重量が約3.3kgになりオーバー気味なのですが問題なくスムーズにアップダウンできます。

カメラスタンドの高級機では、この重量差を調整するためカウンターウエイトの追加ができるようになっているものも多く、クロスアーム両サイドに重量カメラを2~4台乗せても釣り合うようにできますが、このミニサロン190にはオプションのウエイトはありません。

20131130c

このクロスアームのセンター部にはいくつかのレバーやハンドルがついています。1は上下移動のストッパーです。2はアームを左右に動かすためのハンドルで、折りたたみ式になっており(下写真左参照)、アーム下面に刻まれたラックをピニオンギアで動かす方式です。 アームは全長80cmありますが、この保持部とカメラマウント部を差っ引いて58.5cm移動可能です。3はアームをしっかり固定するためのネジですが、これだけ水平に繰り出せば設けてある「ガタ」でアーム先が垂れさがるのを防ぐ意味も大きいパーツです。

20131130d

20131130e そして重量のあるT字型の脚部には、各脚先にしっかりしたキャスター(写真4)、2か所にスタンドを床に固定するストッパー(5)、その解除ペダル(6)があります。

ストッパーと解除ペダルの構造は下図のようになっていて、ストッパーを押しこむと、中にあるプレートが芯棒を摩擦で押さえ、解除ペダルを踏むとプレートの芯棒と当たっている面が離れるためバネで元に戻る仕組みです。

その仕組みを図示するより、「囲炉裏の上に吊るす自在鉤と同じ原理です」と言ったほうがはやいと思ったのですが、若い人にはかえって分かりにくいかも(笑)。

とにかく、簡易な仕組みで、靴を履いて踏むことを前提としているので、私のように素足で作業するにはちょっとやりにくいパーツです。

「素足」ついででもう1件書くと、脚部の末端も、角がある状態ですので、鋭利ではないので切り傷になることはないものの、足指をぶつけると大変痛い思いをします。

20131130f クロスアームのセンター部にはトレーが用意されています。鋼板を折り曲げたしっかりしたものです。実効部分は巾が19cm、奥行きが16.5cmで、交換のレンズなどを置くのに便利です。

このトレーを手前にするとハンドル類は「向こう側」にいってしまい、ハンドルの操作などに「ポールを抱くように」手を伸ばさなければならないのですが、だからといってハンドルを手前側にして使うとせっかくのトレーが向こう側にいってしまいます。私は前者の使い方をしていますが、後者のほうが良い方もいると思います。

次回につづく

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2013年11月23日 (土)

マンフロット ミニサロン190 -1

20131123a 20131123a2 一般のアマチュアの方には不要でしょうし、すでにスタジオを持って(スタジオに勤めて)いらっしゃる方には既知のことなので、いままでこのブログで解説などしませんでしたが、これから小スタジオを設けようかなどとお思いなのか、けっこう「ミニサロン190」のワードで検索してこられる方が多いので取り上げてみることにします。

大きなスタジオではおなじみのカメラスタンド。マンフロットからは手ごろな価格で手ごろなサイズのものが出ています。

ミニサロン190(#806) といいますが、「ミニサロン190」が商品名、806は型番です。190は高さが190cmだからなのですが、190cmもあっても「ミニ」なのです。

スタジオ用のカメラスタンドは、もっと大型で重量のあるものが一般的で、マンフロットにも、これより大きなものもあります。816は「スーパーサロン 280」といって全高274cm、重量も80kgありますが、これは別格として、その下の809「サロン 230」(全高221cm 重量64kg)が一般的でしょう。

スタジオでともなると、大きなものをそこそこの俯瞰で撮ることも多いため、2m以上の高さのスタンドが必要となりますが、さすがに我が家のミニスタジオではこれらのサイズは入りませんので、ミニサロン190を使用しているわけです。

カメラスタンドと三脚との一番の違いはなにかといえば、三脚が可搬性のためにカメラの位置決めのスムーズさを犠牲にしているのと対照的に、スタンドはカメラの位置決めをスムーズにするために大きく重くなっている点でしょう。

ミニサロン190のサイズは高さが190cm、幅は85cm、奥行きが54.5cmありますが、この数値だけみれば三脚とたいして違いませんよね。センターのポールが直径6.5cmあり、全体を堅固なものにするため重量は34kgもあります。

20131123b

センターポールには水平に「クロスアーム」があり、これが上下にスムーズに移動するようになっています。カメラ(雲台)を取り付けるマウントの高さは57cmから183cmまでススッと動き、これが三脚では行えない一番大きな利便性です。

20131123d

マウント部は大ネジ(3/8インチ)でベース径が60mmのため、同社の雲台405がぴったり収まります。一般的には雲台を取り付けてカメラを付けますが、このマウントは前後にティルトできるので、高さと横振りをスタンドで行えば、カメラを直につけても構いません(中判、大判なら、そうやって使っているスタジオも多いはずです)。

さて、このクロスアームを備えたごついユニット。こんなものがスムーズに上下に動くのかって?左右は当然のことながら水平に360°回転します。しないとカメラの向きの自由度がないですから使いにくいですよね。

20131123c

ヒントは写真に写っている銀色のワイヤです。実はこの太いセンターポールは、中にカウンターウエイトが入っており、井戸の釣瓶よろしく、上部についたプーリー(滑車)を介して、このユニットとバランスをとっているのです。

20131123e

クロスアームを左右に振った時に、ポール上部のプーリーを保持しているパーツが固定していてはワイヤーはよじれてしまうので、このパーツはカポッとはまっているだけです。ワイヤーを正しい位置に直すためには手で回します。この辺はイージーな設計ですね。

次回に続く

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2013年11月16日 (土)

カメラマン用百均グッズ 脚カバー

20131116a

 

「カメラマン用」といっても専用品ではありません(笑)。先日、久しぶりに竣工写真の仕事をしてきたのですが、その時に便利だったものをご紹介。

20131116b 竣工写真といえば、引き渡し前ギリギリに真っさらの状態で撮るのが普通ですが、外で外観を撮った三脚をそのままキレイな床で使うわけにもいかないので、何らかのカバーをします。内装の人が脚立の脚先に軍手をクルッと巻いたものをはめているのを見かけると思いますが、カメラマンも同じようなことをしてます。

床はまだしも、カウンターや机などに脚を掛ける場合はなおさらです。その三脚が「室内専用」だとしても脚先のゴムで擦り跡などつけたら大変です。

いままでは脚先が包めるぐらいに切ったタオルなどを輪ゴムやテープで巻いてたのですが、撮影前日、別件撮影で行った先の近くの百円ショップで便利なものを見つけました。

20131116c20131116d 「テーブル&イス脚カバー・スリム」というもので、この「スリム」というところがイイ。

いままでもこの手の脚カバーは売られてましたが、割と太めのものに被せるタイプが多く、この細身のものは今回はじめて気が付きました(前から売っていたのかもしれませんが)。

「脚回り5.5~10cm」とあるので、直径では17mmから32mmってことです。三脚にもちょうど良いサイズです。

この手の百均グッズは色使いや柄のセンスがいまいちですが、どうせ使い捨てしてしまうのでそこに目をつぶれば非常に使い心地の良いものです。

厚手のソックスあるいは手袋程度の厚みがあるので、泥で汚れていても汚れが滲み出ません(ドロドロじゃ無理ですよ)し、今回のようなリノリウム床でも擦り跡がつかないので三脚移動にも気遣いが不用でした。

 


20131116e 過去何回か登場した「銀一ポール」。すでに廃番との情報もいただいたのですが、先日新宿のヨドバシカメラで同じものを発見しました。

テイクから「ディフューザーアーム」という名称で30cm、80cm、110cmの3種類あります。

16mm径でアルミ製、前後のオス、メスのネジの取り付け方法も同じなので同じところで作ったものでしょう。ヨドバシ.comでも売っていますが「在庫残少」のようです。

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2013年11月10日 (日)

X100 ファームウェア2.00と2.01

20131110a

 

富士フイルムのFinePix X100。生産完了から久しいですが、何とこの時期でもファームウェアのアップバージョンがリリースされています。この機種は富士フイルムにとって高級デジカメXシリーズのファーストモデルとして思い入れがあるでしょうし、ユーザー側も「長く使いたい」との思いが強いので、各機種が短命に終わってしまうデジカメ市場においてはめずらしい対応だと思います。

さて私も遅ればせながら、10/18公開のVer. 2.00と11/6公開のVer. 2.01を一挙に本日バージョンアップしましたが、「別物になった」との表現は大げさとして、かなりそれに近い印象です。

変更内容をおさらいすると

Ver.2.00での変更内容

  1. オートフォーカスの高速化
    明るいシーンや暗いシーン、および撮影距離の変化など、さまざまな条件下でのAFスピードが従来と比べておよそ20%高速化されます。
     
  2. マクロ撮影時のフォーカス性能向上
    マクロボタンを押さなくても、オートでピントが合う被写体までの距離をおよそ30%短縮しました。
     
  3. マニュアルフォーカス時のピーキング機能追加
    FUJIFILM X100S、FUJIFILM X20で好評の、MF時のピーキング機能を追加。ピント合わせの目安として、被写体のコントラストが高い箇所の輪郭を強調して表示することで、より繊細で高精度なフォーカシングがスムーズに行えます。

    ※アップデートすると初期設定は「フォーカースピーキング」が選択されます。コマンドダイヤルの長押しで「フォーカースピーキング」と「スタンダード」(「フォーカースピーキング」のOFF)を切り換えることができます。また、「撮影メニュー」に「MFアシスト」が追加され、「フォーカースピーキング」の「強」、「弱」と「スタンダード」の選択が可能になります。
     
  4. マニュアルフォーカス時の操作性改善
    フォーカスリング操作時のピント追従性を改善しました。また、電子ビューファインダーや背面液晶でピントを合わせる際、開放側の絞りを使い被写界深度を浅くし画像を表示することで、ピントの山をつかみやすくしました。
     
  5. 起動時間の高速化
    「クイック起動:OFF時」の起動時間が約0.2秒短縮されます。
     
  6. フォーカスエリア選択の操作性改善
    従来、フォーカスエリア選択は、背面のAFボタンを押し続けながら背面コマンドダイヤルで好みのエリアを選択する必要がありました。新ファームウエアでは、一度AFボタンを押すことでフォーカスエリア選択画面に切り換わり、あとは背面コマンドダイヤルでお好きなエリアの選択が可能です。
     
  7. バルブ撮影時の下記現象の改善
    「撮影画像表示」が「連続」のとき、バルブ撮影途中でも自動電源OFFしてしまう現象を改善しました。
     

また、バグフィクス版のVer.2.01での変更内容は

  1. MF(マニュアルフォーカス)時にレリーズ半押しまたは撮影を繰り返すとピント位置および距離指標が近距離側にずれることがある現象を改善しました。

となっています。

変更は先頭ケタが変わるぐらいですから劇的なものです。特にフォーカスに関する変更・機能追加は後発の機種にかなり後れをとっているものなので嬉しい内容です。

3.の「ピーキング」については画にしやすいので、実際に撮ってみました。

20131110b1

被写体は机に敷かれた黒布です。この写真のようにピントの合ったところが白くハイライト表示されます。この場合は布の織目の頂点が点々と白点化されてます。開放絞りでの表示(変更点 4)にピーキングを乗せるのでわかりやすいと思いますが、 ソニーのピーキングのように「色付け」がないので被写体によってはちょっと判別しづらいかもしれません。

シャッター半押しで、ピーキングなしの実絞り表示になります。

20131110b2

いままではマニュアルフォーカスの場合、この表示状態でピントを見ていたのですから、実に快適になりました。また、 変更点 4の「ピント追従性の改善」も、フォーカスリングを回す動作に追従するモーターの動きが、いままでの「カタッカタッ」というようなワンテンポ遅いものから「タタタッ」と気持ち良い速度になりました。

さすがにマクロ域の「刻みの小さい領域」で大きな移動をさせるにはそれなりにクイクイッと回さざるを得ませんが、ピーキングと合わせることで、ボケを楽しむ写真が撮りやすくなったと思います。

マクロモードにせずともかなり寄れるように改善された点(変更点 2)も、良好です。

さすがにAFが「オートエリア」モードでは迷いますが、「エリア選択」モードではレンズ先15cmぐらいならピッと合焦します。フォーカスエリア選択の操作性改善(変更点 6)により、左手で「AF」ボタンを押しっぱなしにしなくてエリア移動ができるようになったため、そこそこの距離(外出時や旅行でのテーブル上の料理の撮影など)ならばマクロモードに切り替えず、その代わりエリアを指定することで一発でピントが決まります。

冒頭にも書いた通り、X100ユーザーはこの機種への愛着はかなりあるでしょうから、この手のファームアップは続けてもらいたいものです。

 


作例的なおまけを一例。昨日X100とSONY NEX-7 2機を持ち出したので、前から気になっていた白熱灯(およびその疑似光 -蛍光灯、LED)下でのオートホワイトバランスの比較です。

AWBは各社でそれぞれちょっとずつクセがありますが、特に白熱灯下では顕著ですね。写す側も、「白熱灯で照らされた空間」は情緒的には黄色く表現したいでしょうし、一方では「モノに寄った写真」では標準光下での写りと同じようにしたいこともあるでしょう。

一般的には前者をとって、各社白熱灯前後の色温度時には黄色っぽくなるように設定されてますが、X100はかなり白く写ります。

20131110cFinePix X100  f/4 1/70 ISO3200 補正+0.3

 

 20131110dNEX-7+Tamron_Model B011(110mm)  f/6.3 1/60 ISO3200 補正+0.3

焦点距離も違うし、ピントの置き方も違うので、色味以外のことは目をつぶってください。現場はスペイン料理屋ですが、電球色のLEDが光源のダウンライトで照らされたテーブルでした。電球色蛍光灯などではグリーン被りになることも多いのですが、ここのLEDはかなり最近のもののようでなかなかいい色味が出ています。

白くするか、黄色くするかどちらもあると思うのですが、各社考え方が違うという実際をお見せしました。本当は各社ともAWBの設定で「電球時も白く写す」「電球時は黄色く写す」という選択ができるようになっていると面白いのですがね。(マニュアル「タングステン」で写せって? 電球色蛍光灯には使えないし、LEDでも微妙でしょ。実は白熱電球でもW数によって色温度は違うしハロゲンはかなり色温度が高いし。。。)

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