« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »

2014年11月の2件の記事

2014年11月29日 (土)

一脚用補助脚

20141129a

 

ここ数年、一脚のバリエーションが増えてきました。その昔は知る人ぞ知るというアイテムだった一脚、一般の方にも随分認知されましたが、やはり小型のカメラシステムではあまり用のないもの。しかし2年ほど前から主に「ビデオに便利」ということで小さな三脚型の補助ステーの付いたものが随分目立つようになってきました。

20141129b
私の撮影では必要とされる場合が思いつかず、購入しようと思ったことがなかったのですが、最近、「こんな場面ではイイかも」と思えるシーンが出たので試してみることにしました。

過去の 「撮影機材 ある日の荷物」「TS-Eレンズ インテリア撮影用雲台の考察」 でご紹介している展示会の撮影では、展示ブースの撮影を2時間で200~300カット撮らなければならないのですが、今年もその仕事が入りました。

会場はISO800でもf9で撮ろうとすると1/15秒になってしまうような空間です。もちろん広報資料に使うような会場全景の写真は三脚を立てて撮りますが、どのパネルにどんな商品を展示したかの記録写真も必要とされているため、TS-E17mmでパネルに正対しての撮影となります。当然、都度マニュアルでピントを合わせる必要はあるし、手ぶれ補正もないレンズなので、手持ちと言う訳にはいきません。三脚使用では枚数をさばけませんし、ブースの狭い空間でちょうどよい撮影位置を確保するには一脚の出番となります。

20141129c

こんな時にこの補助脚は有効だと考え、補助付一脚の使用を考えたのですが、新規に買うのも嫌だし、かといって既に持っているVelbon Ultra Stick R50では石突が取り外し不可でパイプも抜けないのでいい方法がなく、思い切ってジッツオの三脚を一時的に改造しようと思い立ちました。

私の持っている細いほうの三脚、GT2542L。最下段をGT3540Lと入れ替えている(どういうことかは 「GITZO三脚の裏ワザ 脚長の延長」 をご覧あれ)ので短めの3段です。

 

20141129d_2ジッツオの石突は非常に細い最下段の場合を除き、太ネジ(3/8インチ)の仕様になっていますが、他のメーカーではBENROもそれに準じています。そのBENROから一脚用アクセサリー「スリーレッグ」 VT1 が出ています。

20141129f_3

これを2本の脚をはずした三脚に取り付けます。
20141129e_2

脚の根元の止めネジはトルクス(ヘックスローブ)ですが、三脚に付属の2個のレンチで両側のネジを逆回しにしてはずしていきます(私の所有する三脚は中古で買ったのでレンチがついていませんでしたので、GK1580TQR5についていたレンチを使用しています)。中段のパイプにはちょっとしたハンドルを取り付け、完成形は右上のような姿になります。このハンドルが私の改造のキモです。

20141129g

これはリモートスイッチ RS-80N3 に雲台 LPL MH1004 、クランプ マンフロット 386BCパンプロダクトのグリップ を組み合わせたものです。雲台、クランプは当ブログでは何回も登場しており皆さまお馴染みとなったでしょうが、最後のカメラグリップははじめて紹介します。ブロー成型のプラスチックに発泡ウレタンの表面をつけた重量わずか40gの全長120mmのものですが、ミニ雲台やミニクランプと同様に様々なシーンで活躍しています。

固定は黒パーマセルなのでご愛敬ですが、こんなハンドルでもあると腰の辺りでしっかりと一脚をサポートでき、絞りSSはほぼ不動のため、左手はピントリング(およびシフトノブ)右手はシャッターブレの起きにくいレリーズに専念できます。

20141129h

そして前後のティルト台となる脚の根元は後ろに若干セットバックするので、重いレンズで前が重くなっても重心が脚センター近くになり安定するし、真俯瞰に近いアングルに傾けることも可能です。

ハンドルがあるおかげで移動→セッティングが楽、基本水平がとれているのでアングルが決まるまで、ただの一脚や三脚を使うより断然スピーディーです。

なお、このVT1にはもう少しご紹介したいポイントがあるのでそれは次回にします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年11月24日 (月)

エーディテクノ CL75HOX -4

20141123a

 

CL75HOXのレビュー、今回はメニューで設定できる様々な機能についてご紹介します。

20141123b 本体上面には4つのボタン(キー)があり、メインとなる「メニューダイヤル式ボタン」(機器の表記は「MENU」)と機能が振り分けられた他の3つのボタンがあります。

このMENUボタンは押し込んで更に回転させることでメニューを選ぶ方式なので、他にあるがちなMENUボタンとスクロールキー(2方向あるいは4方向)との組み合わせのものより省スペースになり、このCL75HOXのデザイン上のポイントになっています。

押し込まずに回すと、音声出力の音量調整ができますが、使っている機材が収録時に音声がHDMIケーブルにはいかない5DIIIですから、ビデオ撮影時に使ったことはありません。スチル撮影では無用であることはもちろんです。

20141123d このMENUボタンを押し込んで表示されるメニューは階層になっていて、大きく
「スクリーンマーク設定」
「表示設定」
「システム設定」
「機能設定」
に分かれていますが、
「スクリーンマーク設定」は80%枠、90%枠を、フル表示、16:9表示など表示設定ごとにどうするか、枠外を何色にするか、「中央ガイド」を表示するかなどの設定です。

また、「表示設定」は輝度、コントラスト、彩度、シャープネス、色合い、色温度の設定で、色温度は5600K、6500K、9300KかRGBそれぞれを任意で設定するかとなっています。

「システム設定」では、言語、設定メニュー表示時間、ユーザー設定、バックライト設定、オートDSLRスケーリング、システムリセットが含まれていて、「ユーザー設定」は様々な設定の組み合わせを5つまで「ユーザー」としてセットできるため、その名の通りユーザーごとのセット、あるいは撮影環境ごとのセットを組んでおくことができます。また、「オートDSLRスケーリング」によって、標準のモードでは画面いっぱいには広がらないキヤノンのDSLRでの使用時にも画面いっぱいになります。

「機能設定」は、ふたつのファンクションキーに割り振る機能を選ぶモードです。上記のものとは別に、「ピーキング」「フォールスカラー」など、便利な機能を表示するためのものです。

以上、ざっと紹介しましたが、より詳しくは メーカーの当該ページ をご覧ください。CL75HOXは「終息製品」となっており後継機種は CL75HOXN となりますが、その差は「アナモルフィック・レンズでのシネスコープ表示やその他任意での画角表示設定が可能」という点だけのようです。

私の場合は、写真撮影で、テザー撮影や背面液晶では面倒な撮影シーンでの使用のために購入したため、その手の場合に便利な機能として「フォールスカラー」について説明しておきましょう。

「カメラで表示されている映像各エリアの露出レベルを色でモニター上へ表示」するものですが、IRE値0から100までを色で表示する方法です。タイトル写真のように、カラフルな表示になりますが、適正な露出の判別、この撮影時のような白バックのムラなどを判別に便利な機能です。

IRE値が101以上がオレンジ、100が黄色で表示されるようになっていますが、IRE100というのはスチルにおいての白飽和(RGB各255)ではなく、RGB各235を指しているため、このモードでぎりぎりオレンジになるような露出を設定するといい絵になります。同様に黒IRE0はRGB各16なので白トビだけでなく黒ツブレも判断できます。

20141123e ほぼ均一と思われる白バックへのライティングもセンターと端では照度差があり、通常のモニター表示では気付きにくいのですが、この「フォールスカラー」ではこの微妙な差が表示できます。これを撮ったJPG無加工の写真では以下のようなRGBの値になりました。

20141123f

20141123g そこから1段開けると白バックが「フォールスカラー」ではオレンジ一色になりました。

20141123h 今度はバックが完全に「白」になりましたが、製品の黒が若干明るくなってしまいました。トップライト1灯でレフなしの実験写真なので、ライティングの工夫でバックは「白」、ブツはより黒くすることができますが、この程度の状況なら、上の露出との中間で撮って後加工の調整で適正にすることも可能です。

このように一発でJPEGでバック飛ばしをしたいときなどに露出を判断しやすい機能なので活用しています。

最後にCL5585Hのレポートのときにもバッテリーの持ちに関してお伝えしましたが、このCL75HOXは7インチと大型になりCL5585Hでは3時間半ほど使えたLP-E6で約2時間ちょっと(カメラを15分プレビューモード、5分休みといった使い方)といったところです。当時はありませんでしたがメーカーサイトで バッテリー持続時間の表記がされました。 そちらは連続使用での数値でしょうから、条件が異なりますが、私の印象とそちらのデータの中間になると思ってください。

今回一続きでCL75HOXの記事を書いてきましたが、機会があったらまた取り上げますが一旦ここでやめ、長い間溜めてきた他の話題に移りたいと思います(間隔があいてしまってスミマセン)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »