古いセルフタイマー
久しぶりにX100ネタです。
母の家の棚を整理していたら古いカメラ用品がいくつか出てきました。母にその趣味がある訳でなく、とうに亡くなった父が使っていたものですが、昔(たぶん1960年代)に購入したものでしょう、外付けのセルフタイマーです。
すでにほとんどの製品が終焉してしまったカメラ用品ブランド HANSA ハンザのものです。
昔のカメラにはセルフタイマーなんて洒落た機構が付いたものは少なく、このような別製品をシャッターボタンのレリーズ穴にネジ込んで使用していました。
レリーズ(ケーブルレリーズ)を自動化したもので、中のゼンマイ仕掛けで中の「芯」が繰り出される仕掛けです。使い方は「指掛かり」を時計方向に回し、最大15秒の好きな時間にセットしたらトップにあるボタンを押すだけです。
もちろんX100には昔ながらのレリーズ穴があるので使えます。
とはいえX100はデジタルカメラ。当然電子的な遅延シャッターがあります。あえてこんなセルフタイマーを付ける必要はありません。
しかもLEDの点滅でシャッターのタイミングは写る人によくわかるようになっているのに、このセルフタイマーときたら「赤い丸が真下にきたらシャッターがおりますよ」っていう非常にアナログなインターフェースです。
でも何となくほのぼのした撮影になるとは思いませんか。そもそもレトロな雰囲気のカメラなので撮影スタイルも凝ってみましょう。
さて、X100で使えるとはいえ、使うに当たっては若干の注意があります。
レリーズの「芯」の動きは、タイマーが動くに従ってちょっとずつ繰り出されます。シャッターを切る瞬間の後にヒュッと引っ込みます。
この押し出し量がX100のシャッターに合っていないとシャッターが切れません。短ければだめなのは当然として、長すぎる場合はそこでつっかえてしまってシャッターを破損する可能性もあります。(極端な場合です。通常のレリーズでバルブ撮影ができるのですからよっぽどのことがない限り問題ないでしょう)
そこで、このセルフタイマーでは出の量を調節できるようになっています。
先端の筒はその根元にネジ込まれていますが、この筒を回すと筒が前後することになるので「芯」の出る量が調整できることになります。
非常に古いものなのでネジの部分などはちょっとサビていますが、全体としては状態が良く見栄えするのでたまに遊びで使ってみようかと思っています。
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コメント
懐かしいジー音が聞こえてきそうです。
シャッターのレリーズ穴は何故消えていってしまったのでしょうね。
投稿: shonencamera | 2015年4月21日 (火) 17時25分
コメントありがとうございます。
「ジーッ」の音はほのぼのしていていいですね。
>レリーズ穴は何故消えていってしまったのでしょうね。
電気、電子的な動作になってメカニカルな部分はどんどんなくなってきましたね。シャッターボタンだって昔のものに比べると「ヤワ」になりましたね。
投稿: seimas | 2015年4月21日 (火) 22時48分