クリップオン用円形ソフトボックス
今年のご紹介アイテム第一弾は、Neewerの 40cmポータブルミニ円形ソフトボックス。
Neewerだけではなく様々なブランドから出ていたのですが、この手の便利モノはあっという間に消えてしまうので、もはやリンク先ぐらいでしか手に入らなくなっています。
クリップオンストロボ用のソフトボックスは、カメラに取り付けて使う事が前提では、下にあるレンズに被らない寸法までしか大型化ができず、せいぜい20cm前後の高さのディフューザーにしかなりませんが、この製品はストロボを天バン(天井バウンス)状態にして取り付け、内部で乱反射させてストロボからすると直角方向に光を曲げる設計になっています。従って発光部がティルトする大型ストロボでしか使えませんが、光源の位置が高く発光面も大きくなるため、より柔らかい光が当てられます。また、タイトル写真のように途中の角度で使えば、かなり手前の被写体にも光を当てることができます。
ひねって丸めるとコンパクトになるこの構造は、レフ板をはじめ様々な撮影用品で使われていますが、この円形ソフトボックスでは収納時は直径18cmまで小さくなります。
本体140g(ケース込みでも157g)なので、ストロボに取り付けても頭が重く不安定になることはありません。
広げると、直径40cmになるのですが、ディフューザー面以外の、奥面、側面(8cm巾)は内面がシルバーの生地となっていて、内部で反射させた光を利用する方式です。
ディフューザーのストロボ発光面に当たる部分はその部分がまぶしくならないように四角いシルバー生地が貼ってあるのが一工夫のようです。
セッティングはいたって簡単。全面が面テープになっているバンド(1)をストロボに巻き、ソフトボックスの底部分の4枚の「ベロ」(2)をペタペタとバンドに貼りつけるだけです。より安定させるためにストロボ発光部を固定するためのゴムバンド(3)が奥の面にあるのですが、小型のストロボの場合はユルユルです。
さて、このソフトボックス、取材撮影などで人物に向けて使用するのが一般的でしょうが、私はブツ撮りに使っています。
出向いた先での料理などの簡単なブツ撮り。それがメインでない時には立派な機材の持ち込みや、セッティングに時間を割くのがためらわれる場合があります。かといって、さすがにストロボ直打ちではろくな写真にならないし、一般的なクリップオン用ソフトボックスをつけても光の向きは写真の青色の矢印のような「ストロボ焚きました」の向きになります。
それがこのソフトボックスなら白色の矢印のような、若干奥からの理想的な光になります。ワンマンオペレートで、照明機材を「設置しない」で光を奥側に持っていける唯一の方法です。
この撮影状況で天バン(天高2.5mで白色天井)ではこんな感じです。(EOS70D EF24-70mm F4L IS USM 40mm域 f/5.6 1/30 ISO400)
それを写真のようにソフトボックスが被写体の若干奥になるようにして撮れば、このような魅力ある写真になります(撮影条件 上と同じ)
もうちょっと引きが必要な場合はホットシュー直付けでは光源が手前側になってしまうため、ワイヤレスあるいはオフカメラシューコードを使って片方の手で突き出すことになります。ストロボそのものがグリップのような形状で軽量なので保持は楽ですが、カメラが片手操作となって しまうため、グリップストラップや上の写真のようにストラップを利用した保持が必要となるでしょう。
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