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2016年2月の1件の記事

2016年2月28日 (日)

円形ソフトボックスでボトル撮影

20160228a

 

さて、前回取り上げた円形ソフトボックス+PL-88、ソフトボックスとしては非常に奥行きが少ないため、左右に置いて撮影する場合にはコンパクトな作業台になります。そこで、ボトル撮影の一つの手法である、左右に照明を置くパターンで使えるか実験してみましょう。

20160228b ガラスやプラスチック容器のボトルでは、白バックで撮る場合にフチには背景が写り込んでしまい境界があいまいになるため、背景に「被写体に被らないように周囲に黒いものを置く」という手法「黒締め」が使われます。

ボトルの状態(透明か否か、中身は透明か否か、表面の平滑さ、ラベルの材質、「肩」の部分の形状など)で、一番適した手法は様々なのですが、少なくとも「単品」で「ヌキ(抜き)」であれば白バックあるいは透過光バックで黒締めは必須です。

今回は茶色の透明プラスチックボトルに透明な液体が入る商品なので、左右の光が十分に白バックに入り込み、液体の透明感が出れば良い状況なので、左右均等においたライティングをキレイにボトルに写し込むことを考え、丸型ソフトボックスを2台使ってみました。

ちなみにラベルは、ブランドを隠すために上に銀紙を巻いたものなのですが、本来は白いラベルです。

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トレペを垂らすにせよ、角型のソフトボックスを使うにせよ、一般的な照明では引きが必要となるため、このような左右巾が狭いレイアウトは無理です。今回は90×60cmの天板の上に楽々レイアウトできます。

20160228d 「黒締め」のために貼る黒い紙は、黒ラシャ、黒ケントなどを様々なパーツに分けたものを貼り足しています。

紙の裏に「貼ってはがせるタイプ」のスプレーのり、 3M(スリーエム) スプレーのり55 を吹きつけてあり、場所の微調整ができます。また貼ってはがせるので、このパーツを重ねて保管しても、次回また同じように使えます。

「貼ってはがせるタイプ」には 3M デザインボンド レギュラー もあり、このどちらかは、どのデザイン事務所にも必ずあるデザイン作業には必須のものです。

撮影現場では様々な仮貼りをしますが、パーマセルで貼れない場面ではスプレーのりが便利です。リンク先のような大容量(430ml)のものでは大き過ぎるのであれば、いずれも小容量のものがあるので1本あるといいですよ。

20160228e

上のレイアウトで撮って見ましたが、様々な問題点がありました。

まず、円形の発光面なので垂直でないキワの形状が気になります -1

発光面のフチは光源から遠い側ではシワシワの状態がはっきり写り込んでしまいます -2

光源の眩しさを弱める工夫として内部に貼ってあるミラーが影となって写り込んでしまいました -3

20160228f シンプルで精度が良いボトルなので、粗がくっきり写り込みます。形状や表面のテクスチュアによってはこの程度の照明でもいけるかもしれませんが、今回のボトルではこの手法では無理でしょう。拡散面に黒紙などで四角いマスクを付けることでも回避できるかもしれません(右図)。

しかし、上の写真でわかるようにバックの白のトーンがかなり暗いです。これは、背景の明るさは左右のライトのまわり込みのみに依存するので、ここを飛ばそうとすると被写体まで明るくなってしまいます。

色付透明ボトル(本来は液体が入っています)の場合、それで済む場合と済まない場合がありますが、今回は気に入らない仕上がりです。

そこで王道である、バックライトで撮ることにします。上のレイアウトに「コの字」に組んだ乳半アクリル3枚(高さ55cm)を入れ、バックにも同じ照明を入れます。

20160228g

被写体の位置はここまで高くする必要がない(というより、アクリルディフューザーの写り込みをボトルの肩の部分にしっかりかけるにはボトルをもっと低くしなければならない)のですが、先ほどの写真と比較するため、セッティングは同じです。

20160228h

非常になめらがで均質、パキッとした写り込みになりました。ソフトボックスで拡散させ、なおかつアクリルで拡散したので均質・なめらかな光面です。アクリルの拡散性はかなり良いので、直打ちで、若干の光の芯をつくるのが一般的には用いられますが、今回の手法は左右の引きがない場合でも均一な光の写り込みを作るにはもってこいです。

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