コンパクトアンブレラセットに魔改造 -2
下3段、上2段にすると、このように分かれます。一番上のものは別の壊れたスタンドで作った延長ロッドなのですが、今回これを上2段として連結することを考えます。
今回改造するナノスタンドは、各段を締めるクランプ部分は下段の上に被せられているだけで、クランプ長さ(高さ)は25mm、咥え込みは15mmあります。
このまま15mmを出しっぱなしにしたほうが、パイプを伸ばす時の指のかかりとなるのでそのままでも良いのですが、この15mmもカットしてしまいます。カットなしで全高385(+5)mm、カットすると370(+5)mm。「+5mm」はネジ高です。
右の写真で、クランプのノブの向きが上の写真と逆になっていますが、この写真は、もう一段上(下4段、上1段)で検討したときのものなので逆向きであって、ナノスタンドに左右逆についているタイプがあるわけではありません。
この手のパイプの加工は日常茶飯事のため、パイプカッターを持っています。
藤原産業SK11(SK11はブランド名)のPC-50 というものですが、50mm径のものまで切れ、切ったあとに、内側に倒れ込んだ切り口を面取りできる面取りカッターまでついているため便利です。
クルクルと回転させて切るのですが、アルミの場合は素材が柔らかい(スタンドなどで使うものは硬めの材質)ため、一気に切る(締め込みを強くする)と切り口の内側への倒れ込みが多いため、少しづつ切っていくのがコツです。
そうやって15mm切ったものを実際に伸ばしてみると以下のようになります。
縮長は先に書いたとおり370mm。図で最小高を375mmとしたのは5mm浮かしているからです。また最大高は一概に書けないのがこのナノスタンドの特徴です。脚の開きがかなり調整でき、一番すぼめると平で置いたときより325mmも高くなるのですが、脚をすぼめた分不安定になります。安定感のある最大高は1200mmといったところでしょう。ブツ撮りのライティングやレフの保持にはこのままでも十分なので、端部を細ネジ仕様にします。アンブレラ使用の場合などのために上2段を継ぐ場合にも、その下端が細ネジメスになっていればつながります。
海外ダボ兼用の16mmのダボを入れて接着しても良いのですが、LPLのカメラネジアダプターLS-31 は日本仕様の17mm径のため19mmパイプにピッタリ収まります。
パイプを切ったあとに内面ヘリをそこそこ面取りすれば叩き込んで収めなければならないくらいピッタリと固定します。
LS-31はダボとしては結構高額なのでこんなことに使うのにはもったいないのですが、今回使用したものは、壊れた機材から確保したものです。
同様に上部2段分の延長ロッドも19mm、16mmのパイプでできていて、下端はこのLS-31と同じような質感の中央に細ネジ穴が開いたものです。
そうやってできた連結式スタンドは折りたたむと以下のような感じです。
縮長が380mmになったのはダボにベース部分があったためです。また、下段の最大が1320とあり、上の写真の1325より少ないのは誤差としてくださいw。
連結してアンブレラホルダー、ストロボ、アンブレラをセットするとこのようになります。
上述のように脚はもう少しすぼめることで高さは増えます。若干安定は悪くなりますが、この高さから100mmほど増やすことは可能です。
そしてウチに転がっているナイロン製のケースのなかでピッタリのサイズのものがあったためそれをセット(下段、上段、アンブレラ、アンブレラホルダー)の収納ケースにしました。
たぶん三脚かスタンドに付属していたケースだと思うのですが、ふたつもあります。7.5×5.5×38cmの袋なのですが、全長40.5cmのアンブレラをつっこんでもファスナーはしっかり閉まります。
この4点セットは合計質量1360g。軽さもさることながら、カメラバッグにすっぽり入るサイズなので大変便利です。
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