« あけましておめでとうございます | トップページ

2017年5月24日 (水)

テグス吊り撮影

20170524a 毎度の超スロー進行です。

 

さて、商品撮影では、ソリッドなもの以外に、様々な「クタッとしたもの」がありますが、そんなものを撮る場合にはテグスで吊ることがよくあります。

右のようなバッグの取手部分をしっかりと立てて撮影するには必須です。

吊りで気をつけなければならないのは、ゆる過ぎず、引き上げ過ぎずのちょうど良い状態に調整できるようにテグスの位置、長さにできるようにサポートを組むことです。

右の例では、「私の撮影ブース(撮影コーナー)」の回でご紹介したブースで上から吊り下げたパイプシステムで位置や向きが調節できるようにしています。

さて、この間、テグス吊りが必要となる大物の撮影が入りました。

20170524b 掃除機なのですが、ご存じのように掃除機の中間部分は自由に変形するホース。右のような全身像を撮るとなると「吊り」が必要となります。

上のバッグのように軽量であれば片持ちの構造でも吊ることができますが、掃除機ホースとなるとかなりの重量です。従ってサポートもそこそこのしっかりしたものが必要となります。

そこそこの高さがある左右に渡ったパイプなどにひっかければ良いように思われますが、テグス吊りでは吊るものの形状によって向きが固定されてしまいます。

下の図のように直交で吊るにせよ平行で吊るにせよ、吊り元の向きに沿った方向が安定するため、テグスを吊るパイプの方向を平面上で回転できるようにしておかないと、商品に最適なアングルになりません(上のバッグの取手では途中で若干のひねりが入ってしまいます)。

20170524c_2

今回の掃除機では向かって左が手前になっている斜めのアングルですので、平行で吊る場合にはホースの真上にホース方向にパイプがないと変な写真になってしまいます。

そこで様々な機材を利用してこのような吊り機構を作ってみました。

20170524d1

左はスタンドの上に回転するパイプ受け(この回でご紹介) 左はFOBAのスタンド「COMON」ですが、水平面上でクランク移動できるように2段階のアームを設けてパイプを受けています。これで上下の移動に加え、スタンドを動かさずとも下のようにテグスを吊るパイプの向きが調整できます。

20170524d2

20170524e1

実際の写真ではパイプ下からが画角となりますが、ちょっと広角で撮ってこのような見えになります。この大きさではテグスはほぼ気づかないレベル。吊り位置もホースの前後方向に微調整がききます。

20170524e2

トップ画のバッグも含めてテグス部分のアップですが、どちらも修正はほんのちょっとで済みます。

 

この掃除機の写真で使ったスタンド、FOBA の「コンビチューブ」というパイプシステムのもので、「COMON」という型番のセット品です。その昔、都内のカメラ量販店のスタジオ用品売場で展示処分品をかなり安く買ったのですが、以後展示を見かけていません。

下のような25mm径のパイプをベースに乗せ、クランプ式の機材取付具を途中に有した変わったスタンドなのですが、このクランプ、ハンドグリップ状のレバーストッパーで高さをスムーズに変えられます。耐荷重もかなりあり3kg程度のものであれば滑り落ちることなく固定できます。

20170524f

20170524g80cmのパイプが2段組みで、頭頂部のネジが5/8インチですから、そこにも様々な機材が乗せられます。

今回の掃除機の撮影ではトップライトのソフトボックスをブームを介して乗せたのですが、カウンターウエイトがしっかりあれば、この小さなベースプレートでも倒れることはありません(このベースプレートのみで10kgあります)。

今回は場所を撮る撮影で、テグス吊りのためにスタンドを別途置くスペースが確保できなかったので、このような省スペーススタンドで複数の機能を持ったものは便利です。

このスタンド「COMON」上記飛び先KPIの価格表にはズバリの商品がありませんが、定価は78,000もしますので、もう1台欲しいのですが躊躇します(ちなみに保有しているものは展示処分品だったので3万円程度でした)。

|

« あけましておめでとうございます | トップページ

その他機材」カテゴリの記事

撮影小ワザ」カテゴリの記事

コメント

吊り下げ撮影の苦労、ワタクシも経験あります。
水平に渡したパイプにアルミ針金を吊り下げてフックを作り、
そのフックにテグスを通して葡萄の房を吊り。
アルミのフックをひねって葡萄の房を回転させました。
(2012年10月7日の当方ブログ記事に写真が載ってました^^)

しかし、まあ なんというか
見事なまでにニッチな分野を攻めてきましたね。
クランクとは恐れ入りましたっ! サスガです。

にやにや♪

投稿: pink | 2017年5月25日 (木) 21時48分

pink様、ご無沙汰しておりました。
いつも、しっかり見てくださって、誠にありがとうございます。

「吊り撮影」は吊り方を工夫しないと、製品が回転したりして思ったアングルが中々決まりませんね。たまにこんな大げさな装置が必要になるので、ご紹介しました。

何かのヒントになればと思っています。

投稿: seimas | 2017年5月26日 (金) 11時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/568331/65322759

この記事へのトラックバック一覧です: テグス吊り撮影:

« あけましておめでとうございます | トップページ