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2019年3月の2件の記事

2019年3月11日 (月)

使用機材の現状 雲台編 -2

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細く軽量の三脚は、簡単なブツ撮りに主に使用するため、雲台は軽量の3ウエイ雲台が良いのですが、アルカスイスクランプを持ったもので軽量・良質のものはなかなか見当たりません。中国の無名ブランドの著しく安いアルカスイスクランプのものもアマゾンで購入して実験をしてみたのですが、様々な部分の出来がよくありません。

2019031001 そこで改造してアルカスイスクランプを取り付けるのに最適な雲台として、ベルボンの3WAY雲台 PH-G40Dを選びました。

質量が438g というかなり軽量でありながら推奨積載が3kgとなっている一眼レフでも問題なく使えるモデルです。

ベルボン独自のクイックシューを採用していますが、その構造が簡単で、アルカスイスクランプに取り替えるのに加工が楽であろうと予想しました。なにしろマンフの410を加工した際 にも"それほど大変な加工"ではなかったものの、苦労したので、今回は”簡単な工作”で済むものを所望していたのです。

 

PH-G40Dのクイックシューをはずすと、かなり広い平面があります。

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クイックシューの固定/解除レバーの取付も割と簡単な仕組みです。

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コの字になった3方の囲みの内部は幅39ミリが確保できるので、ここに市販の若干巾の狭いクランプがネジで固定できそうです。幅38ミリのものでは NEEWER DC-38Q などがありますが、ウチには他の雲台から取ったクランプでちょうどよいものがありました。CHIHEISENN MT-215B の雲台は出来があまりよくなく、この回 にご紹介したように、クランプを入れ替えて別用途に使っており、そのクランプがちょうど余っている状態です。

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ノブが短いタイプなのでそのまま載せてもノブの辺りが平面に当たってしまいます。一方で、クランプの高さは、雲台の3方のヘリより十分高いので、ヘリは削らなくて済みます。

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雲台の平面左後ろには水準器があり、それまで無くしてしまうのはもったいないため、そこを残した若干複雑なカットでクランプのノブに当たる部分を無くし、センターにネジ穴(M5)を開ければ加工完了です。

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非常に収まりの良いクランプがついた軽量雲台が完成です。質量425gという、アルカスイスクランプを持ったもので、標準レンズレベルの一眼レフにも耐えうる雲台としてはかなり軽量のものでしょう。

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2019031008 そしてもう一つ、かねてから「こんな雲台、便利だよね」と思っていた機能を追加する加工も施します。

3ウエイ雲台だと、大体の機種はベースの上にまず上下ティルト軸があって左にティルトノブが付いています。その軸のカバー部分にカメラネジがあると、例えばタイトル写真のようにモニターをここに取り付けるといったことができます。

しかし、このカバーは簡易にはまっているだけのプラスチックのキャップなので、ここもそれなりの加工が必要になります。

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カメラネジを持った細いシルエットのネジとして、カメラ底面にストラップを付けるためのOリングがあったので、そのネジ部分をプラキャップに裏から固定(キャップにはネジを切り、なおかつ堅固に接着固定)し、キャップも本体にしっかり固定するため、3本の小さいネジのため周囲に穴をあけ、本体側にも受けの穴あけ加工(本体のこの部分もプラスチックのため、木ネジで固定することにしました)を施します。

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そしてすべての加工が済むと便利な雲台の完成です。このキャップ部分は本体側に固定されているものなので、雲台を上下にティルトとしてもこのネジは回転しません。

モニターの固定時も、カメラをティルトしても見やすい状態が保てます。

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最近の出張ブツ撮りでは、この雲台を付けたGT0532に、ミラーレスSONY α7IIIにTS-E90(マウントコンバーターはMETABONES MB_EF-E-BT5)を持っていくのがメインのパターンとなりました。

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2019年3月 3日 (日)

使用機材の現状 雲台編 -1

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例によって、更新の頻度が低くなっていますw。さて、最近いただいたお問い合わせにコメントを付ける際に、古い記事の内容が現状にそぐわなくなってきていることに気がついたので、ここ数回は私の機材の現状をお伝えしたいと思います。

まずは雲台。

【カメラスタンド用】

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カメラスタンド「ミニサロン190」は割と最近でも何回か登場させていますので、その上に乗っている雲台がマンフロット 410 ジュニアギアヘッド(回転軸のロゴシールが古いタイプのもの)であることはご存じと思います。その昔は同じマンフロットの405 ギア付きプロ雲台 でしたが、随分前に中古ショップに買取してもらいました。

20190303d 改造した顛末は、この回に記事にしましたが、それ以降クランプはそのままずっとREALLYRIGHTSTUFF B2-LR IIで使っています。

また、雲台上のスライドプレートはSUNWAYFOTOの100mmタイプのDMP-100Rに変更しているということをこの回にお伝えしました。通常はこの100mmのもので十分な前後移動ができますが、どうしても前後の移動量を増やしたい(マクロ撮影のときなど)ときはBENROの汎用プレート MPB20に差し替えて200mm程度まで移動できるようにしています。

 

【三脚(メイン 太めの物)用】

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現在のメインの三脚は、過去のGITZOのGT3540Lから現在はGT2542になっています(三脚の現況は別の機会にまとめてお伝えします)。それに取り付けている雲台は、ARCA SWISS D4ギアヘッドクイックです。2015年の年末の記事で「今年ご紹介できなかったもの」 としながらお伝えするのがほったらかしになっていました。

私の使っているのはアルカスイスのオリジナルモデルではなくスタジオJinで販売されているKIRK製クランプに挿げ替えたモデルなのですが、それをまた別のクランプに挿げ替えています。

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なぜそんな複雑な挿げ替え方法をしているかと言えば、アルカスイスのクランプシステムが、だいぶ前に、より堅固なクランプシステムに変更になり、旧タイプ(あるいは現在「アルカスイス互換」と呼ばれるタイプ)のプレートを使う時に、写真で見てわかる通り、2段になったアリガタに間違って咥えさせる不便さが話題になっていたことと(これだけならカークタイプを買う必要はないのですが)、クランプの雲台への取付方法が特殊で、一般のクランプと交換が可能になるカークタイプを購入したほうが加工が楽だという理由からでした。

20190303g 最終的に設置しているクランプはMENGS DM-60というもので、日本に代理店のない中華ブランドですが、代理店があり大手のショップでも扱っているようなものと遜色のない中々しっかりした品質のクランプです。

径が60mmの薄い円筒形のものなので、雲台にぴったりと収まっています。

 

20190303h もう既に3年以上使っているとはいえ、取り上げるのがはじめてのため、ざっと詳細をお伝えしましょう。

右のGIFアニメで全方向からの姿をご紹介しますが、このように外に飛び出すパーツの少ない、ボール雲台のような形状にも関わらず上下、左右の各ティルトに対しギアを使った微動が行える優れたものですが、高さが125mm,質量が1.0kg(スタジオJINモデル)といった、コンパクトながらずっしりと重たいものです。

上下、左右のティルトがギアであるのに対し、パンの微動はありません。その代わり、上部のクランプ下にもパン機能があり、下のパン、ティルトでカメラを完全に水平にした後に最終的に微妙なパンを上部のパン台で行えるという、パノラマ撮影や建築物の撮影には非常に使いやすいものになっています。

いっぱい付いている各ノブの働きは、以下のようになっています(スタジオJINモデル)。

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左右のティルトが各40°までしかないため、カメラを縦位置にするには、それほど伏角をつけないなら、通常の方向と水平に90°違えてカメラを取り付ければ左に90°倒すことが可能です。

L時のカメラプレートがついていればカメラを倒して取り付ければ済むので、建築撮影、ブツ撮りなどでは全く不自由はありませんが、凝ったアングルの場合には取付方法を工夫する必要があるかもしれません。

20190303j なお、最近(1年ちょっと前)に、上部のパン機構もギアによる微動ができるモデルもラインナップされました。

D4ギアヘッドパンクイック(最後の「クイック」はスクリューロックタイプ、他に「フリップロック」もあります)という名称で、30万円弱という非常に高価なものとなってしまっていますが、精緻な画面決めが必要な方にはより便利でしょう。

 

20190303k このアルカスイスD4ギア雲台はユニークで、似通った他社製品がなかったのですが、最近評判になりつつあるLEOFOTOというブランドからギア雲台 G4という、よく似たデザインのものが出て私としては大変気になっています。

D4ギアとほぼ同サイズ、ノブの構成もほぼ一緒ですが、D4ギアを肉抜きしていったようなデザインで、質量も軽量(735g)となっており、何よりも価格が非常にお手頃です。

次のステップで購入してもよいのですが、私が使うにおいては、D4ギアのほうが明らかに優れている点が1点あるため躊躇します。

20190303l D4ギアには、上部のパンプレートの下に2方向の水準器が付いているのですが、これが一般的な上から覗くものではなく横から見ることができるようになっている優れ物なのです。

水準器を使いたい建築写真では往々にしてアイレベルより上にカメラがきますが、一般的に雲台についているものやカメラにつけるものは上から覗くタイプとなっていて、それらに比べると断然使い勝手が良いのです。

残念ながらLEOFOTO G4にはこの優れた機能がないため、他の部分の出来がよくても私が使う場合には不満がでてしまうでしょう。

 

【三脚(サブ 細く軽量の物)用】

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サブの三脚も、現在はGITZOのGT0532にしています。「0型」と聞くと非常にひ弱な印象を受けますが、旧0型の20mm径から21.7mmになった現行モデルでは剛性がかなり上がっています(これらの詳しい説明も別の機会に)。

それに適した軽量小型の雲台として、ベルボンの3WAY雲台 PH-G40Dを改造したものを使っています。

20190303n 質量が438g というかなり軽量でありながら推奨積載が3kgとなっている一眼レフでも問題なく使えるモデルですが、既にカタログ落ちとなっていて、その後継機が PH-G40DNというモデルになっていますが、その差はクイックプレートの仕様変更ぐらいのようです(右写真はPH-G40D DNはプレート幅が小さい)。

これをいつものようにアルカスイスプレートで使えるようにクランプを取り付けるのですが、ページがとても長くなったので、残りは次回に持ち越します。

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