カテゴリー「三脚・一脚」の22件の記事

2015年11月16日 (月)

ボトルバッグを小型三脚のケースに流用

20151115a 一眼レフを対象とした大型の三脚はさておき、コンデジや小型ミラーレスで使うコンパクト三脚って、移動時の収納に頭を悩ませます。

私の持っている実用的な小型三脚はベルボンのSherpa Active(ULTRA MAXi M を自由雲台にしたヨドバシオリジナルモデル)ですが、脚径が21mmで最大高137cm、縮長35cm、質量は800gほどのものです。

コンデジやNEX-7に軽量レンズの場合にはこれで十分で、もう少し軽い(華奢な)ものでも良いのですが、これより軽いものを探すとなると、そこそこの最大高のものは縮長が短くなく、逆に縮長が短いものは最大高が足りません。

行楽時の簡易な撮影での使用でも、最大高は120cmは必要だと私は感じています。人物の記念撮影や、見通しの良い場所での風景写真なら100cmでも良いのですが、手すり越しに写す、窓から写すなんてときも考えるともうちょっと必要です。

さて、バッグがある場合はともかく、カメラと三脚だけ持ち出したいときはやっかいです。現場でのサポートだけなら「格安の一脚ホルダー」の回にご紹介したものでも良いのですが、行楽の間中持っているとなると肩からのたすき掛けで安定させたいものです。

付属のケースは薄いナイロン製の巾着袋で、スリングも短く、肩には片掛けしかできません。しかも本体は短いといっても30cmを超えます(写真のように、雲台を「小型雲台・ミニ雲台 ふたたび」の回にご紹介した小型雲台に換装していますがそれでも34cmです)。

20151115b

三脚ケースはもちろん、世の様々な細長いバッグを探しても、なかなかこの寸法に合うものが見つからず、ウチになにかないかとキッチンまで漁っていたら、前にサンプルとして貰ったBUILT 1ボトルメッセンジャートートがぴったりであるのを発見しました。

20151115c

BUILT(ビルト)はクロロプレンゴム(ネオプレン素材/ウェットスーツ素材)を素材としたPCバッグなどでおなじみのメーカーですが、この1ボトルメッセンジャートートも同様です。サイズもワインボトルにぴったりの寸法でできているため、なんとか収まりそうです。

20151115d

ネオプレン素材なので若干伸びることを考えればどうやらOKそうです。入れてみると

20151115e

ぴったりです。雲台を換装しているのでフタが閉まりますが、オリジナルの雲台ではちょっと無理でした。

さて、気になるのはスリングが短い取っ手になっていることです。肩にたすき掛けしたいので延長の必要がありますが、他のバッグ用の、先がフックになったスリングがあり、そのフックを掛けるための三角カンがあれば工作が簡単なので、日ごろバッグを捨てるときにためていた金具類を物色すると、このバッグの取っ手と同じ32mm巾用のプラスチック金具がありました。

20151115f

では、元の取っ手を適度な長さに切って、金具をつけましょう。

20151115g

金具を包んでナイロンテープを折り返して縫うだけなのですが、ちょっと目測を誤り、ミシンでは縫えないほどぎりぎりの寸法になったため手縫いです。

20151115h

20151115i できました。三脚としては短いとはいえ30cmもあるので、かなりのボリュームにはなりますが、体側にあっても特に邪魔ではありません。たすき掛けできるので、どんなポーズをとっても落ちたりしませんし、三脚を使っている間もこのまま肩にかけていられます。また、三脚ケースにありがちな側面のジッパーと違って、上面のフラップですから出し入れも簡単です。

さて、ウチにはもう一台コンパクト三脚、GITZO GK1580TQR5がありますが、こちらにも使用できるかと押し込んでみたのですが、惜しい所で無理でした。

長さが35cm、寸法だけで見ると1cmの差なのですが、Sherpa Activeが先すぼまりでなおかつ雲台部分が細いのに対して、最後まで径が同じでなおかつ雲台のプレート部が側面に出ています。また径に関しても若干太く、肩(脚の付け根)のところはまだ良いのですが、雲台のあたりは周囲28cmほどになるためこれも3cm大きいのです。

20151115j

Sherpa Activeは脚径21mmのもの。一方GK1580TQR5は24mmです。世の24mmパイプの三脚はGK1580TQR5のような反転型が随分出回っており、縮長30cmを切るものも多いので、もしその手のものをお持ちなら無理をすれば入りそうですが、最終的には雲台まわりの大きさにかかっています。残念ながらこの三脚バッグ、Sherpa Active(しかも雲台を小型のものにした私のもの)専用と考えてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年11月 3日 (火)

ストーンバッグの有効利用

20151103a

 

随分と間が開きました。2ヵ月ほったらかしにしていたのは初めてです。いつも楽しみに来ていただいている方には申し訳ありません。

さて、「ストーンバッグ」、単独で売られている現行品はタイトル写真の スリック ストーンバッグDXバンガードのSB-100 しかない状況(あとはアマゾンで若干の無名ブランドがある程度)でマイナーなアイテムになりつつありますが、かく言う私も、ネイチャー系ではないため、今まで特に使う必要もなく持ってはいませんでした。

今回、長時間の室内ブツ撮りの出張撮影(クライアントのオフィスでの撮影)のため、3~4時間の撮影であればバッテリーだけで済むカメラ、モニター(CL75HOX)それぞれにACアダプターが必要になり、それを収納するためにスリック ストーンバッグDXを購入、使用してみました。

カメラEOS5DIIIとモニターCL75HOXのアダプターは結構なボリュームがあります。

20151103b

それぞれコードが長いので床に垂らしてアダプターを転がしておくと、三脚の移動に不便どころか、つまづいたり電源をはずしてしまう危険性もあるため、このストーンバッグにそれらを入れてしまい、電源コード1本のみが床に垂れるようにしました。

20151103c

これは便利です。撮影位置の変更でも、やや重めの電源コードですからスムーズについてきます。何よりもカメラマンの私だけでなく大勢の人がこの周りを歩く状況なので気を使う場所が一か所になるのは気が楽になります。

20151103d さて、この「アダプター保持バッグ」としてのストーンバッグはスタジオのカメラスタンドでも使用できます。

うちのスタンド マンフロット ミニサロン190 には小物を乗せるトレ―がありますが、これらのアダプターをこの上に置いてしまうとゴチャゴチャと収まりがよくなく、それらよりも大事なもの(交換レンズなど)が置けなくなってしまいます。

トレ―を加工してフックを取り付けてもよいのですが、転がっていたかなり大きめのダブルクリップをトレーのフチ三辺に付ければなかなか収まりのよいものとなりました。

三脚のときもそうですが、何本もケーブルが垂れていると邪魔であり電源がきれてしまう危険もあるので電源コード1本のみ垂れている管理しやすい状況をつくるのは大事です。

そこそこの値段がするメーカー品のストーンバッグですが、しっかりとその金額なりの仕事をさせています(笑い)。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2015年3月23日 (月)

ミニ三脚を撮影品保持に使う

20150322a

 

BENRO VT1(写真右) Manfrotto 209 に(写真左)の一脚保持具としての使用は「一脚用補助脚」の回にご紹介しましたが、今回は写真のようにブツ撮りにおいて撮影ステージ上で使う実例をご紹介します。

週末、「バックミラー型ドライブレコーダー」の撮影があり、「マイクロSDカードとUSBケーブルがここに付きますよ」というカットが必要になりました。別撮りして合成してもいいのですが、空間に浮いている状態のカットでは別撮りだとブツの向きや光の向きを揃えるのが大変なので、セッティングは面倒でも一発撮りのほうが最終的には楽です。

こんなときは保持具をフレーム外に置いて消しの処理をできるだけ減らす、また、写り込みも防ぐように細長いもので「突き出す」スタイルの保持になります。

20150322b

タイトル写真の組み方の2台の三脚でそれぞれSDカード、USBケーブルを保持させます。そのためにはこの図のようにブツを差し出す方向が様々になるので、空間の自由な位置に自由な角度に向く先端になっているアームが必要になります。

20150322c クネクネとしたプロ機材の フレキシブルアーム AAA-4074 の先には 「撮影補助具」の回 でご紹介した自作のアルミパイプ製の補助具を付け、先端に両面テープでSDカードを貼り付けます。

これは上の図のようにフレームに入ってしまうものなので透明なもの(透明なアクリル棒)のほうがより良く、いつかは作ろうと思っているのですが、アルミでかなり周囲の光を拾うので一見不向きのようですが実はバックカラーを拾うので消しの処理がしやすく結構重宝しています。

 

一方USBケーブルの方は、クリップで挟みぶら下げることにしたので、クランクアームで保持することを採用。このアームはプロ機材で購入したのですが廃番のもので、今売られているものでは モニター用クランクアーム FV-MA が相当すると思われます。

20150322d

この手のクランクアームはちょっと高価で、私のものは在庫処分のものを格安で買ったのですが、一般的には1万円前後してて躊躇します。格安のものが 上海問屋で売られていました が、これだとアームが短くて今回の様な使い方では不便を感じると思います。

クランクアームは両側がカメラねじ(1/4インチ)になっているため、三脚、VT1側は間に3/8メスから1/4メスに変換するアダプタが必要となります。手元にあるものではダボ(スピゴット)があるのでいつもこれを使用しますが、もっと高さを押さえたい場合用にもっと短い変換アダプターが欲しいところです。またクリップの側は三脚や雲台を買うとネジ保護のために被せてあるキャップ(ネジを切ったタイプ)を使います。

20150322e

解説図のようにうまくレイアウトして撮ってSDカードまわりを処理すれば、一発撮りでもかなり凝ったカットが簡単に完成です。(さすがにカット全体を掲載する訳にもいかないのでSDカード近辺のみです)

20150322f

20150322g そして別カットで本体を空中に浮かし裏面を撮る必要があったため、バックミラー面中心を吸盤で保持します。その仕様がタイトル写真の右スタンドです。

「撮影補助具」の回 でもご紹介したように一般的な吸盤フックの先だけをクランクアームの先端ネジにビニールテープできつく縛りつければ250gほどのものなので余裕で自由な角度に構図が決められます。

20150322h バックミラー裏面のカメラ部分のアップを撮るためなのですが、レンズの入り方や光の具合など「カメラを動かすのではなく被写体を動かして構図を決める」場合にはこの手の方法が必須です。

右カットは光の入り方などを追い込んでいない中間バージョンですが、無理やりカメラを回して構図を決めると、ライティングができない角度になっていたりするので被写体が動かせる保持方法はブツ撮りでは重要です。

かなり重いものも保持できるクランクアームですが、前に差し出して保持するときは前に倒れ込んでしまうのでウエイトを三脚に乗せておきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月14日 (日)

BENRO VT1 と Manfrotto 209

20141213a

 

BENRO VT1 に似通ったものとして、手元にある Manfrotto 209 についても触れておきましょう。これは一脚に付けるものとしては銘打っていない「テーブルトップ三脚」ですが、雲台取付ネジが太ネジのため、VT1同様ジッツオ一脚の補助脚として使えます。

20141213b

20141213cc 脚は下向きに畳まれるのでストッパー機能はなく雲台機構も持たないため、非常に軽量(100g。VT1は240g)ですが、VT1と同じような寸法に展開します。

両者ともに直径約250mmとなるので、ミニ三脚としての使用時でも、一脚の補助脚としての使用時でも、安定感は同程度です。

209はティルト機能がないので、微妙な水平調整は脚のしなりで対応できても大幅な傾きをつけることはできません。

もしそれが必要なら雲台を付けることになりますが、ネジが太ネジのため、日本のメーカーの小型雲台には候補があまりありません。

20141213d 右の写真で利用しているのはエーディテクノ CL75HOX に付属していたボールヘッド(自由雲台)ですが、小型軽量の割にはしっかり耐荷重があり、これ単品の製品がパンプロダクトで購入可能です。

XXX Ball-Head “baby” という製品ですが、この手の中国製パーツ、元の製品ブランドが特になく、OEMという訳でもなく、あちこちの製品に使われているので、よく探すとパーツだけで入手可能です。

これだけでは細ネジの仕様でそのままでは一脚の先につきませんので1/4→3/8インチのアダプターを付け、脚を傾ける時の抵抗はボールを締めるハンドルを調節することとなります。メンドクサイね。普通は雲台なしでもよいのではないでしょうか。ただこの組み合わせ、卓上三脚としてはかなり優秀ですよ。

さて、せっかくふたつ並べているので、寸法の差異をまとめておきましょう。

20141213e

一脚の先につけっぱなしにする場合は収納時に増える全長が気になりますが、VT1は上への跳ね上げ式なので5cmほどとそれほど大きくはないのですが、209は13cmほど長くなります。

20141213f

使用時の寸法はVT1のほうが、若干背が高い。ネジ長が長い。といったところですが、軸下のクリアランスが少ないのが気になります。室内や平坦な屋外では問題ありませんが、不整地では3ミリのクリアランスでは何かに当たってしまうこともあり得ます。

20141213g 屋外での使用に関しては209のほうにも気になる点があります。

脚の接地面は小さなコルク貼りになっていて、机上で使う場合には机に傷をつけずなおかつ変なフニャフニャ感がなくて良いのですが、屋外地面で使うとあっという間にはずれてしまいそうです。

しっかりしたアルミダイキャスト製で強度そのものには問題ないのですが、こういうパーツがなくなるのが厭な方には大いに気になる点でしょう。

20141213h そして209のほうにはもうひとつ問題点があります。ジッツオの三脚・一脚の現行品の石突きは「セルフロック式石突」と呼ばれる方式になっていて(詳しくは「GITZO三脚の石突を失くした」の回参照)ネジ穴に段差があるため、ネジ長が7mmでは足りません。

私の改造一脚は旧タイプの脚先となっているため使えるのですが、現行品をお使いの方にはお勧めできません。

いずれの製品もミニ三脚/一脚補助脚両方で万能に使えるようにはなってはいませんが、使い方に合っていれば便利なものだと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年12月 6日 (土)

BENRO VT1

20141206a

 

20141206b 一脚アクセサリー、BENRO 「VT1スリーレッグ」 は前回記事にしたような、「一脚の先につけて自立ができるように」考えられていますが、折り畳めば長さ115mm、直径70mmほどのプロポーションになる小型のものです。重さも240gとそこそこ軽量です。

一脚とは別に持っていき、使う時だけ取り付けるのは当然として、付けっぱなしにしても邪魔にならない(全長がそれほど長くならない)ように、3つの脚は跳ね上げ式になっています。

上に上がる方式だと、そのまま開いても固定はできないため、何らかの固定機能が必要となりますが、このVT1では「脚を完全に開けばバネで自動的に固定され、押すと解除され折りたたみが可能となる」ストッパーを使用しています。

20141206c

これでしっかりと一脚が自立しますが、地面が水平でなかったり凸凹していたりすると水平が取りづらくなる(若干の調整は一脚のしなりで可能です)ので、角度をつけられる機能も持っています。

オレンジ色のネジを緩めると、軸の下のボールジョイントが現れ、自由雲台と同じように軸が20度まで傾斜できます。しかし、自由雲台のように途中の任意の位置で固定するためのネジなどはなく、ボールの摩擦抵抗だけでもたせています。

20141206d

 

この器具、フォルムを見ればわかりますが、ロープロファイル三脚としても使用できます。20度までとはいえ自由雲台を持っているわけですから、あとは太ネジをカメラネジに変換すればOKです。私の場合はアルカスイスタイプのプレートに対応させたいので KIRKのクイックリリースクランプ-2.5インチ を付けてみます。上の写真でおわかりのようにネジが長い(14mm)ためワッシャなどスペーサーが必要です。

20141206e

20141206f ボールヘッド(自由雲台)を持っているとはいえ、任意の位置では固定できず、その摩擦だけで保持する仕組みですから、載せられる荷重はそう重くはありません。長く重いレンズでは前にカックンしてしまいます。

しかし、フルサイズ一眼でも軽いレンズならどの角度でも任意に固定できます。右はEOS5DIIIに50mmF1.4をつけていますが、この程度であれば自由な角度で止まります。仰角を付ける場合には重心がうしろに移動しますので安定します。ミラーレスなら一般的なズームレンズでも安定します。

20141206g このボールジョイントの抵抗を調節できるように、3本のネジを器具裏面で回せるようになっています(六角レンチは商品に付属しています)。

一脚での使用においては長い脚の先に重いものが取り付くのですから、この調節がないと良いフィーリングが得られないのですが、三脚として使う時もこれにより重いシステムに対応できます。ただ、締めればその分カメラを動かす抵抗も増すので何度か試して、良い加減に調整する必要があるでしょう。

 

20141206h さて、この「20度」という可動範囲。仰角20度の場合、35mmレンズの天地の画角が38度なので、それより長いレンズだったら水平を見切ることが可能です。

地面ギリギリで撮影するパターンを考えれば、地面にあるものまで写し込み、あまり極端な仰角をつけることはないでしょうから、この器具のみで可能な20度の上げ下げ、結構使える角度だと思います。

下の写真はNEX-7にE 10-18mm F4の10mmあたりで仰角20度で撮った写真です。背面液晶が跳ね上げられるので、こんなアングルも撮影が楽ですね。

20141206i

20度のティルトで不足すると感じれば、普通に雲台を取り付ければいいだけの話ですから、こんなパーツをサブで持っておくと便利ではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年11月29日 (土)

一脚用補助脚

20141129a

 

ここ数年、一脚のバリエーションが増えてきました。その昔は知る人ぞ知るというアイテムだった一脚、一般の方にも随分認知されましたが、やはり小型のカメラシステムではあまり用のないもの。しかし2年ほど前から主に「ビデオに便利」ということで小さな三脚型の補助ステーの付いたものが随分目立つようになってきました。

20141129b
私の撮影では必要とされる場合が思いつかず、購入しようと思ったことがなかったのですが、最近、「こんな場面ではイイかも」と思えるシーンが出たので試してみることにしました。

過去の 「撮影機材 ある日の荷物」「TS-Eレンズ インテリア撮影用雲台の考察」 でご紹介している展示会の撮影では、展示ブースの撮影を2時間で200~300カット撮らなければならないのですが、今年もその仕事が入りました。

会場はISO800でもf9で撮ろうとすると1/15秒になってしまうような空間です。もちろん広報資料に使うような会場全景の写真は三脚を立てて撮りますが、どのパネルにどんな商品を展示したかの記録写真も必要とされているため、TS-E17mmでパネルに正対しての撮影となります。当然、都度マニュアルでピントを合わせる必要はあるし、手ぶれ補正もないレンズなので、手持ちと言う訳にはいきません。三脚使用では枚数をさばけませんし、ブースの狭い空間でちょうどよい撮影位置を確保するには一脚の出番となります。

20141129c

こんな時にこの補助脚は有効だと考え、補助付一脚の使用を考えたのですが、新規に買うのも嫌だし、かといって既に持っているVelbon Ultra Stick R50では石突が取り外し不可でパイプも抜けないのでいい方法がなく、思い切ってジッツオの三脚を一時的に改造しようと思い立ちました。

私の持っている細いほうの三脚、GT2542L。最下段をGT3540Lと入れ替えている(どういうことかは 「GITZO三脚の裏ワザ 脚長の延長」 をご覧あれ)ので短めの3段です。

 

20141129d_2ジッツオの石突は非常に細い最下段の場合を除き、太ネジ(3/8インチ)の仕様になっていますが、他のメーカーではBENROもそれに準じています。そのBENROから一脚用アクセサリー「スリーレッグ」 VT1 が出ています。

20141129f_3

これを2本の脚をはずした三脚に取り付けます。
20141129e_2

脚の根元の止めネジはトルクス(ヘックスローブ)ですが、三脚に付属の2個のレンチで両側のネジを逆回しにしてはずしていきます(私の所有する三脚は中古で買ったのでレンチがついていませんでしたので、GK1580TQR5についていたレンチを使用しています)。中段のパイプにはちょっとしたハンドルを取り付け、完成形は右上のような姿になります。このハンドルが私の改造のキモです。

20141129g

これはリモートスイッチ RS-80N3 に雲台 LPL MH1004 、クランプ マンフロット 386BCパンプロダクトのグリップ を組み合わせたものです。雲台、クランプは当ブログでは何回も登場しており皆さまお馴染みとなったでしょうが、最後のカメラグリップははじめて紹介します。ブロー成型のプラスチックに発泡ウレタンの表面をつけた重量わずか40gの全長120mmのものですが、ミニ雲台やミニクランプと同様に様々なシーンで活躍しています。

固定は黒パーマセルなのでご愛敬ですが、こんなハンドルでもあると腰の辺りでしっかりと一脚をサポートでき、絞りSSはほぼ不動のため、左手はピントリング(およびシフトノブ)右手はシャッターブレの起きにくいレリーズに専念できます。

20141129h

そして前後のティルト台となる脚の根元は後ろに若干セットバックするので、重いレンズで前が重くなっても重心が脚センター近くになり安定するし、真俯瞰に近いアングルに傾けることも可能です。

ハンドルがあるおかげで移動→セッティングが楽、基本水平がとれているのでアングルが決まるまで、ただの一脚や三脚を使うより断然スピーディーです。

なお、このVT1にはもう少しご紹介したいポイントがあるのでそれは次回にします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月 1日 (土)

GITZO三脚の石突を失くした

20140201a

 

先日、ある企業に出張撮影で出かけた最中に、どこかで三脚の石突(標準のゴム足タイプ)を失くしてしまいました。撮影の途中どこかで落としたらしいのですが、結局見つからず仕舞い。

20140201b 後半は仕方なく最下段の調節で高さを合わせたのですが、昨日やっとヨドバシで購入。当該の三脚GT3540L(旧製品)に合うものは D1220.25 で下二桁が表すように径が25mmのものです。

ジッツオとはいえ、補修用のパーツなので右のように簡単なビニール袋に梱包されただけのものです。1個1,050円(ヨドバシ価格)。これが3個入りの D1220.25JP では2,000円程度となっていて割安なのですが、1個で十分なのでこちらはやめました。

20140201c サブとして GT2542L(2シリーズ4段ロング) を持っていったのですが、それら現行品は石突の仕様がちょっと違います。

右写真手前がGT3540Lなど旧製品で使われているD1220.25で、奥が現行品用の D0609.01 です。D0609.01は3個セットの品番で1個のみだとD0609.01Mとなるのですが、旧製品用より格段に安いのでびっくりします。

D0609.01はパーツとしての品番ですが、携行用の袋付きの製品 GS3030 もあります。(これまた、袋が付いただけで2千円超えとはびっくりします)

この新しいタイプは「セルフロック式石突」と呼ばれる、ゴムの「アタリ」を設けることで2回転分は抵抗があるようにした方式で、私が失くしたように、ちょっと緩んだことでガタガタ揺すられるうちに落ちてしまう(ネジの特性)ことを防いでいます。

20140201d 20140201e 従って脚側の仕様も異なります。奥の旧型はいきなりネジが切られた穴になっています(一回り太い脚なので注意)が、新型(手前)では段切りがしてあり、入口の広い径の部分でゴムリングを受けるようになっています。

使用しているネジ径は同じなので、新型の脚に旧型の石突は付きますが、旧型の脚に新型の石突を付けるとこの写真のようにゴム部分で止まってしまい収まりがよくありません。

なお、旧型のD1220.25、新型のD0609.01は径の細い三脚(3型4段や2型、1型)用で、3型3段以上の太い脚用はそれぞれ D1220.33D0609.02 ですのでご注意ください。

お持ちの三脚がどちらのタイプか、石突をなくす前にジッツオサイトの スペアパーツ検索で一度チェックされておくとよいでしょう。ただこの「スペアパーツ検索」では製品のパーツ構成図でパーツがわかるのですが、パーツがどの製品で使えるかはわかりません。GitzoSpares.com はそれぞれのパーツがどの製品に適合するかもわかり便利なサイトなのでブックマークしておくと便利です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年11月16日 (土)

カメラマン用百均グッズ 脚カバー

20131116a

 

「カメラマン用」といっても専用品ではありません(笑)。先日、久しぶりに竣工写真の仕事をしてきたのですが、その時に便利だったものをご紹介。

20131116b 竣工写真といえば、引き渡し前ギリギリに真っさらの状態で撮るのが普通ですが、外で外観を撮った三脚をそのままキレイな床で使うわけにもいかないので、何らかのカバーをします。内装の人が脚立の脚先に軍手をクルッと巻いたものをはめているのを見かけると思いますが、カメラマンも同じようなことをしてます。

床はまだしも、カウンターや机などに脚を掛ける場合はなおさらです。その三脚が「室内専用」だとしても脚先のゴムで擦り跡などつけたら大変です。

いままでは脚先が包めるぐらいに切ったタオルなどを輪ゴムやテープで巻いてたのですが、撮影前日、別件撮影で行った先の近くの百円ショップで便利なものを見つけました。

20131116c20131116d 「テーブル&イス脚カバー・スリム」というもので、この「スリム」というところがイイ。

いままでもこの手の脚カバーは売られてましたが、割と太めのものに被せるタイプが多く、この細身のものは今回はじめて気が付きました(前から売っていたのかもしれませんが)。

「脚回り5.5~10cm」とあるので、直径では17mmから32mmってことです。三脚にもちょうど良いサイズです。

この手の百均グッズは色使いや柄のセンスがいまいちですが、どうせ使い捨てしてしまうのでそこに目をつぶれば非常に使い心地の良いものです。

厚手のソックスあるいは手袋程度の厚みがあるので、泥で汚れていても汚れが滲み出ません(ドロドロじゃ無理ですよ)し、今回のようなリノリウム床でも擦り跡がつかないので三脚移動にも気遣いが不用でした。

 


20131116e 過去何回か登場した「銀一ポール」。すでに廃番との情報もいただいたのですが、先日新宿のヨドバシカメラで同じものを発見しました。

テイクから「ディフューザーアーム」という名称で30cm、80cm、110cmの3種類あります。

16mm径でアルミ製、前後のオス、メスのネジの取り付け方法も同じなので同じところで作ったものでしょう。ヨドバシ.comでも売っていますが「在庫残少」のようです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年8月10日 (土)

Velbon Ultra Stick R50

20130810a

 

今回は、ベルボン ウルトラスティック R50そのものについての記事です。全高1550mm、縮長385mm、質量435g。30mmパイプの大型の一脚としては軽量で何よりも縮長が短い、良くできた製品だと思います。

これに近い寸法・重量のものとして、シルイのカーボン6段一脚 P-326 も人気のようですが、R50はアルミ製。その分安く、そのくせ剛性感は上です(理由は前回も書いた、段ごとに細くなる寸法が少ないため)。なによりも一気に伸ばして固定できる(縮めるのも一発)のが優れています。(5段 -シルイのは6段- をいちいち緩め→固定は結構面倒ですよ)

20130810b

この図のような寸法体系で、前回も書いたように、外側に余計な出っ張りがなく一脚然としていないのがイイですね(笑)。

20130810c 製品は本体のみ(収納バッグはありません)。付属で、ネジ変更用のレンチがついています。

標準では直にカメラがつけられるように1/4インチのネジになっていますが、このレンチでナットを緩めネジを裏返せば、大型雲台で使われている3/8インチに変更できます。

ネジを逆付けしてネジ径を変える方法は各種三脚で使われていますが、ネジとナットが分離されているこの方式だとネジの出の量が調節できて便利です。

しかし、トッププレートは完全に固定されていて、このネジをゆるめたからといってはずれるわけではありません。トッププレートの下のストラップのついたリングも固定されていてストラップの向きも変わりません。

この一脚は大変気に入っているのですが、ストラップが動かせないのが唯一の不満点です(ストラップがリングごと外せるともっとよいのですが)。

20130810d この一脚の全高は1550mm。私の使うEOS5DIIはカメラ底面からファインダーセンターまで85mmなので、完全に伸ばして使うと、身長174cmの私にはちょっと高いようです。右写真の右のように約4cm縮めるのが一番使いやすいポジションです。(写真でみるとちょっと猫背になっていて窮屈そうですが、私にはこのポジションが良いようです)

ただしこれは水平での撮影。若干の見下ろしや見上げの場合には調整します(前者は短めに。後者は長めに)。

もっとも私の場合には、縦構図を撮るパターンが多いため一脚直止めでは不自由です。また、カメラにもいつもL字プレートを付けています。

そこで雲台が必要となるのですが、 一脚につける雲台は、ティルトのみの雲台や、自由雲台を使用するのが一般的です。しかしアルカスイス規格のL字プレートがついていれば、簡単な前後のティルトだけを考慮するだけ(場合によってはティルトもいらない)です。

特にこの一脚用に雲台を用意するつもりがないため、私は「インテリア撮影用雲台の考察」の回 にご紹介したアクラテックのレべリングベースSUNWAYFOTO パノラマ雲台 DDH-02 を組み合わせたものを付けています。(どちらもお高いので、この一脚専用に買うことは私でもしません あくまで既にあるものを使うからですヨ 笑)

20130810e

レベリングベースの可倒範囲は10度。L字プレートをつけているので90度振る必要はなく、一脚を使うシーンであればこれでほぼ足ります。

この雲台とL字プレートの厚み合計7cmが増えるので、全伸の場合はいよいよ高くなり、最適な高さにするには11cm縮めることになります。これであれば不整地での調整やポジションごとの調整に十分な余裕ができます。一脚を10度前に傾け、安定性の高いとされる「3点立ち」のポジションも取りやすくなります。

20130810f

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年8月 4日 (日)

Velbon Ultra/Ultrek/Ultra Stick

20130803a

 

ベルボンの三脚/一脚には他社にはない独特の脚システムのシリーズがあります。現在私はそのうちの2機種を使っています。一脚の ULTRA STICK R50 と三脚のSherpa Activeですが、このシェルパアクティブはヨドバシオリジナルで、ULTRA MAXi M の雲台を自由雲台QHD-41に換装したカスタムモデルです。現在ではQHD-41がディスコンになりQHD-43になったため、それとの組み合わせで「Sherpa Active II」として売られています。また過去にはパイプ径が一段太いULTRA LUXi Mも使っていました…「三脚3種」の回でご紹介済み

一脚については前々回、一脚ホルダーの側をご紹介しましたが、一脚のほうの説明がまだでしたね。

さて、これらウルトラ/ウルトラスティックに加え、脚が180度反転するウルトレックのいずれも、クセがある仕組みの「ダイレクトコンタクトパイプ」という脚パイプを使用しており、好き嫌いの分かれるシリーズのため、ちょっと解説をしておきます。

20130803b この写真はULTRA STICK R50の縮めた状態と伸ばす途中の写真ですが、各パイプには普通の三脚/一脚には必ずあるロック/アンロックのためのナットやレバーがありません。2段目にあるナット状のものは高さ調整のためのグリップで、R50のような太いパイプの場合は石突きと同じローレットを切ったゴム、ULTRA MAXi Mのような細いパイプの場合はウレタンになっています。使い方は後で説明します。

ダイレクトコンタクトパイプは断面が正円ではなく、ずらした円(しかも曲線は疑似インボリュート曲線」になっているそうです)のため回転させると外パイプの内面(実際にはプラスチックの裏打ち)と内パイプがガッシリと接触し、剛性を高めています。

20130803c

ナットロック方式にせよレバーロック方式にせよ、通常はパイプの間に「締めるため」と「抜け落ち防止のため」にスリーブが入っているため、脚パイプは4mm刻みになっているのが普通ですが、このダイレクトコンタクトパイプは3mm刻みになるため、一般より段数が多いにも関わらず最下段がそれほど細くなりません。

20130803d

例えばジッツオの2シリーズは一番太いパイプが28mm径なので、4段タイプでは最下段は16mm径になります。ダイレクトコンタクトパイプでは27mm径のものでも5段目は15mm、シリーズで一番太い30mm径のものでは最下段(5段)は18mmと十分に太くなっています。(ウルトレックシリーズは6段のため最下段はそれなりに細くなります)

20130803e さて、「好き嫌いのある三脚」と書きましたが、このシステムの売りである「一発で伸縮・固定する仕組み」にクセがあります。

途中各段にロックがなく全段を一挙に緩ませるため、右の写真のように一番上の段、石突き(それと2段目にあるグリップも一緒に)を両手で持ち、「ぞうきんを絞るように」約180度ひねります。これで一挙に全段が解除されるので、そのままグイッと伸ばすのですが、何しろ両手を約130cm程度開き、その姿勢で今度は逆方向にひねって締めなければいけません。

ひねる力がそのままパイプの固定に使われ、締めるためのグリップもパイプ径より若干太い程度のものなので、パイプが太いタイプほどひねる力が必要となります。

私の持つような30mm径だと裸の手だと親指と人差し指の間の水かきの部分が痛くなります。ひねりが不十分でも気づきにくく、いざ撮影という時にガクッと下がる可能性があります(特に一脚では危険です)。

20130803f 2段目にあるグリップは、全高が高い場合に少し下げるために使用するためのものです。三脚の場合には3本とも作業しなければなりませんが、一脚では右写真のようにクイッとひねって緩め高さを調整したら逆方向にひねるだけです。

一般的に三脚/一脚の高さを縮めるのは最下段で行うのがよいと言われていますが、剛性の弱い部分を隠すのだから当然のことだと納得はできても、かがんで作業するのは面倒くさいものです。

ベルボンのこれらのシリーズではパイプ径の刻みは少な目なので、この2段目で縮める方式でも剛性が大きく下がる心配はなさそうです。(ベルボンの開発者へのインタビューで、6段脚であるウルトレックの場合、最下段をしまうと剛性は2倍になると答えていたので、細い脚の場合は剛性低下は顕著かもしれません)

20130803g 最下段側から必要なだけ畳むことができない訳ではありません。

全段が緩んでいる状態でゆっくりと上に押し上げると、各段の脚は上ほど重いため、軽い下の段からうまいこと中に入っていきます。ちょうどよい長さのところでひねって締めれば中間の長さでも固定できます。

この事や、ズルッと下がってしまわないようしっかりと締め込む事がうまくできない人は、「使えねー」となってこの三脚/一脚が嫌いになってしまっているようですが、私は既に慣れてしまっており不自由は感じていません。

縮長が非常に短いことや、外側に余計な出っ張りがないため他の荷物にひっかかることなくバッグから出せることなどメリットの恩恵にあずかっています。

もっと全高が高いものも期待したいところですが、先に書いたように、長いものの両端を握ってひねることで固定・解除を行うシステムなので160cm以上のパイプでは無理でしょう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)