カテゴリー「その他雲台」の13件の記事

2019年3月11日 (月)

使用機材の現状 雲台編 -2

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細く軽量の三脚は、簡単なブツ撮りに主に使用するため、雲台は軽量の3ウエイ雲台が良いのですが、アルカスイスクランプを持ったもので軽量・良質のものはなかなか見当たりません。中国の無名ブランドの著しく安いアルカスイスクランプのものもアマゾンで購入して実験をしてみたのですが、様々な部分の出来がよくありません。

2019031001 そこで改造してアルカスイスクランプを取り付けるのに最適な雲台として、ベルボンの3WAY雲台 PH-G40Dを選びました。

質量が438g というかなり軽量でありながら推奨積載が3kgとなっている一眼レフでも問題なく使えるモデルです。

ベルボン独自のクイックシューを採用していますが、その構造が簡単で、アルカスイスクランプに取り替えるのに加工が楽であろうと予想しました。なにしろマンフの410を加工した際 にも"それほど大変な加工"ではなかったものの、苦労したので、今回は”簡単な工作”で済むものを所望していたのです。

 

PH-G40Dのクイックシューをはずすと、かなり広い平面があります。

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クイックシューの固定/解除レバーの取付も割と簡単な仕組みです。

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コの字になった3方の囲みの内部は幅39ミリが確保できるので、ここに市販の若干巾の狭いクランプがネジで固定できそうです。幅38ミリのものでは NEEWER DC-38Q などがありますが、ウチには他の雲台から取ったクランプでちょうどよいものがありました。CHIHEISENN MT-215B の雲台は出来があまりよくなく、この回 にご紹介したように、クランプを入れ替えて別用途に使っており、そのクランプがちょうど余っている状態です。

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ノブが短いタイプなのでそのまま載せてもノブの辺りが平面に当たってしまいます。一方で、クランプの高さは、雲台の3方のヘリより十分高いので、ヘリは削らなくて済みます。

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雲台の平面左後ろには水準器があり、それまで無くしてしまうのはもったいないため、そこを残した若干複雑なカットでクランプのノブに当たる部分を無くし、センターにネジ穴(M5)を開ければ加工完了です。

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非常に収まりの良いクランプがついた軽量雲台が完成です。質量425gという、アルカスイスクランプを持ったもので、標準レンズレベルの一眼レフにも耐えうる雲台としてはかなり軽量のものでしょう。

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2019031008 そしてもう一つ、かねてから「こんな雲台、便利だよね」と思っていた機能を追加する加工も施します。

3ウエイ雲台だと、大体の機種はベースの上にまず上下ティルト軸があって左にティルトノブが付いています。その軸のカバー部分にカメラネジがあると、例えばタイトル写真のようにモニターをここに取り付けるといったことができます。

しかし、このカバーは簡易にはまっているだけのプラスチックのキャップなので、ここもそれなりの加工が必要になります。

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カメラネジを持った細いシルエットのネジとして、カメラ底面にストラップを付けるためのOリングがあったので、そのネジ部分をプラキャップに裏から固定(キャップにはネジを切り、なおかつ堅固に接着固定)し、キャップも本体にしっかり固定するため、3本の小さいネジのため周囲に穴をあけ、本体側にも受けの穴あけ加工(本体のこの部分もプラスチックのため、木ネジで固定することにしました)を施します。

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そしてすべての加工が済むと便利な雲台の完成です。このキャップ部分は本体側に固定されているものなので、雲台を上下にティルトとしてもこのネジは回転しません。

モニターの固定時も、カメラをティルトしても見やすい状態が保てます。

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最近の出張ブツ撮りでは、この雲台を付けたGT0532に、ミラーレスSONY α7IIIにTS-E90(マウントコンバーターはMETABONES MB_EF-E-BT5)を持っていくのがメインのパターンとなりました。

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2019年3月 3日 (日)

使用機材の現状 雲台編 -1

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例によって、更新の頻度が低くなっていますw。さて、最近いただいたお問い合わせにコメントを付ける際に、古い記事の内容が現状にそぐわなくなってきていることに気がついたので、ここ数回は私の機材の現状をお伝えしたいと思います。

まずは雲台。

【カメラスタンド用】

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カメラスタンド「ミニサロン190」は割と最近でも何回か登場させていますので、その上に乗っている雲台がマンフロット 410 ジュニアギアヘッド(回転軸のロゴシールが古いタイプのもの)であることはご存じと思います。その昔は同じマンフロットの405 ギア付きプロ雲台 でしたが、随分前に中古ショップに買取してもらいました。

20190303d 改造した顛末は、この回に記事にしましたが、それ以降クランプはそのままずっとREALLYRIGHTSTUFF B2-LR IIで使っています。

また、雲台上のスライドプレートはSUNWAYFOTOの100mmタイプのDMP-100Rに変更しているということをこの回にお伝えしました。通常はこの100mmのもので十分な前後移動ができますが、どうしても前後の移動量を増やしたい(マクロ撮影のときなど)ときはBENROの汎用プレート MPB20に差し替えて200mm程度まで移動できるようにしています。

 

【三脚(メイン 太めの物)用】

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現在のメインの三脚は、過去のGITZOのGT3540Lから現在はGT2542になっています(三脚の現況は別の機会にまとめてお伝えします)。それに取り付けている雲台は、ARCA SWISS D4ギアヘッドクイックです。2015年の年末の記事で「今年ご紹介できなかったもの」 としながらお伝えするのがほったらかしになっていました。

私の使っているのはアルカスイスのオリジナルモデルではなくスタジオJinで販売されているKIRK製クランプに挿げ替えたモデルなのですが、それをまた別のクランプに挿げ替えています。

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なぜそんな複雑な挿げ替え方法をしているかと言えば、アルカスイスのクランプシステムが、だいぶ前に、より堅固なクランプシステムに変更になり、旧タイプ(あるいは現在「アルカスイス互換」と呼ばれるタイプ)のプレートを使う時に、写真で見てわかる通り、2段になったアリガタに間違って咥えさせる不便さが話題になっていたことと(これだけならカークタイプを買う必要はないのですが)、クランプの雲台への取付方法が特殊で、一般のクランプと交換が可能になるカークタイプを購入したほうが加工が楽だという理由からでした。

20190303g 最終的に設置しているクランプはMENGS DM-60というもので、日本に代理店のない中華ブランドですが、代理店があり大手のショップでも扱っているようなものと遜色のない中々しっかりした品質のクランプです。

径が60mmの薄い円筒形のものなので、雲台にぴったりと収まっています。

 

20190303h もう既に3年以上使っているとはいえ、取り上げるのがはじめてのため、ざっと詳細をお伝えしましょう。

右のGIFアニメで全方向からの姿をご紹介しますが、このように外に飛び出すパーツの少ない、ボール雲台のような形状にも関わらず上下、左右の各ティルトに対しギアを使った微動が行える優れたものですが、高さが125mm,質量が1.0kg(スタジオJINモデル)といった、コンパクトながらずっしりと重たいものです。

上下、左右のティルトがギアであるのに対し、パンの微動はありません。その代わり、上部のクランプ下にもパン機能があり、下のパン、ティルトでカメラを完全に水平にした後に最終的に微妙なパンを上部のパン台で行えるという、パノラマ撮影や建築物の撮影には非常に使いやすいものになっています。

いっぱい付いている各ノブの働きは、以下のようになっています(スタジオJINモデル)。

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左右のティルトが各40°までしかないため、カメラを縦位置にするには、それほど伏角をつけないなら、通常の方向と水平に90°違えてカメラを取り付ければ左に90°倒すことが可能です。

L時のカメラプレートがついていればカメラを倒して取り付ければ済むので、建築撮影、ブツ撮りなどでは全く不自由はありませんが、凝ったアングルの場合には取付方法を工夫する必要があるかもしれません。

20190303j なお、最近(1年ちょっと前)に、上部のパン機構もギアによる微動ができるモデルもラインナップされました。

D4ギアヘッドパンクイック(最後の「クイック」はスクリューロックタイプ、他に「フリップロック」もあります)という名称で、30万円弱という非常に高価なものとなってしまっていますが、精緻な画面決めが必要な方にはより便利でしょう。

 

20190303k このアルカスイスD4ギア雲台はユニークで、似通った他社製品がなかったのですが、最近評判になりつつあるLEOFOTOというブランドからギア雲台 G4という、よく似たデザインのものが出て私としては大変気になっています。

D4ギアとほぼ同サイズ、ノブの構成もほぼ一緒ですが、D4ギアを肉抜きしていったようなデザインで、質量も軽量(735g)となっており、何よりも価格が非常にお手頃です。

次のステップで購入してもよいのですが、私が使うにおいては、D4ギアのほうが明らかに優れている点が1点あるため躊躇します。

20190303l D4ギアには、上部のパンプレートの下に2方向の水準器が付いているのですが、これが一般的な上から覗くものではなく横から見ることができるようになっている優れ物なのです。

水準器を使いたい建築写真では往々にしてアイレベルより上にカメラがきますが、一般的に雲台についているものやカメラにつけるものは上から覗くタイプとなっていて、それらに比べると断然使い勝手が良いのです。

残念ながらLEOFOTO G4にはこの優れた機能がないため、他の部分の出来がよくても私が使う場合には不満がでてしまうでしょう。

 

【三脚(サブ 細く軽量の物)用】

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サブの三脚も、現在はGITZOのGT0532にしています。「0型」と聞くと非常にひ弱な印象を受けますが、旧0型の20mm径から21.7mmになった現行モデルでは剛性がかなり上がっています(これらの詳しい説明も別の機会に)。

それに適した軽量小型の雲台として、ベルボンの3WAY雲台 PH-G40Dを改造したものを使っています。

20190303n 質量が438g というかなり軽量でありながら推奨積載が3kgとなっている一眼レフでも問題なく使えるモデルですが、既にカタログ落ちとなっていて、その後継機が PH-G40DNというモデルになっていますが、その差はクイックプレートの仕様変更ぐらいのようです(右写真はPH-G40D DNはプレート幅が小さい)。

これをいつものようにアルカスイスプレートで使えるようにクランプを取り付けるのですが、ページがとても長くなったので、残りは次回に持ち越します。

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2014年12月20日 (土)

小型雲台・ミニ雲台 ふたたび

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前回の説明の中でミニ雲台が出てきたので、そのレポートなど。前回の説明にあったパンプロダクトの XXX Ball-Head “baby”(写真左)と、同じくパンプロダクトの “PowerBlack” (写真右)です。

スタジオブツ撮りでは機材や撮影物の保持用に小さい雲台があると便利なため、私は様々な小型雲台を持っていますが、「小型雲台 ミニ雲台」の回 以降増やした雲台なので同じようなレポートをしようというわけです。

20141220b 5DMarkIIと写すとその小ささが良くわかると思いますが、小さい割には耐荷重がかなりあるものです。

ボール径はbabyが18mm、Power Blackが25mmと、その大きさなりの径のもので、構造も、ボールの下に置かれた受け台を締めネジの先端側面で押し上げることでボールを締めつける仕組みの、この手のサイズのものでは一般的な構造です。

写真はbabyで、PowerBlackではカメラ受けプレートがネジに固着しているためはずせず、同じようには分解できませんでしたが、仕組みは同じです。

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20141220d 国産のミニ雲台だと細ネジにしか対応していないものが多いのですが、このブログで再三登場の LPL MH1004 と同様、太ネジにも対応していて使い勝手がよいものです。

基本構造は同じで、パッと見ではほぼ同じ大きさですが、使用感は大分異なります。

babyは割と滑らかに仕上げられたボールに対してPowerBlackは梨地の表面のためボールの回転は「ゴツゴツ」あるいは「ザラザラ」した感じです。

一方、カメラ受けプレートのゴムはbabyは柔らかく厚いため、しっかり締めても載せたカメラがフワフワした感じが残ります。PowerBlackのゴムは表面が細かい目で仕上がっていて、立ち上がった周囲のフチからちょっと出ている構造なので、最終的にフチでカメラを保持する安定性の高いものです。

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20141220f PowerBlackは締めネジを大型のものにして締めつけ力を上げていますが、そのせいで雲台下面より下までノブが回ってしまい、雲台プレートが大きい三脚では使えないため、小さいネジも付属しています。

ところが、この大きなネジで締めつけるのに比べるとトルクが小さくなってしまうため、その際には耐荷重は減ってしまうのが難です。

それぞれ飛び先のページにもあるようにカメラの保持にも大丈夫、PowerBlackに至っては重量レンズにも耐えますが、実際の耐荷重はどんなものか気になるでしょう。

20141220g そこで、「ボール雲台の耐荷重実験」の回 と同じく実験をしてみましょう。

90度(マイナス数度)傾け、プレートに取り付けた棒(L=30cm)の先にフックを付け、ボールセンターから吊り下げる オモリまでをどの雲台でも40cmとなるようにして、100gずつオモリを足して、ボールがズルッとずれるまで試します。

比較のためにMH1004に加え、カメラ用雲台 VelbonのQHD-41、QHD-51(いずれも生産完了品)も測ってみます。MH1004は上記のようなボール受けを横ネジで締める構造ですが、ベルボンの2点はネジを締めると縦に割られた本体が左右からボールを締める構造(両手でテニスボールを包むように持つイメージです)になっています。

20141220h

 

  LPL
MH1004
panproduct.
baby
panproduct.
PowerBlack
Velbon
QHD-41
Velbon
QHD-51
全高 47mm 54mm 57mm 63mm 80mm
基部径 24mm 30mm 34mm 33mm 44mm
ボール径 16mm 18mm 25mm 22mm 30mm
質量 49g 99g 104g 97g 178g

実験結果はこのようなものです。

荷重:kg 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 1.0 1.1 2.0 2.1
MH1004 × × ×   × ×   × ×
MH1004(弱) × × × × ×   × ×   × ×
baby ×   × ×   × ×
PowerBlack     ×
QHD-41 × × × ×   × ×   × ×
QHD-51   ×   × ×

「MH1004(弱)」というのは長年使って「ヘタってきた」個体です。かなり強引に締めつけ、ネジ先の変形や、それを受けるボール受け台の溝のヘコミ、果てはボールの変形などもあるでしょう。なにしろ極少の雲台ですからちょっとの変形が及ぼす影響は大きいようです。

ベルボンのものが意外に非力なのは、ボールがしっかり磨きあげられて微調整がしやすいことの反面でしょう。逆に非常に耐荷重のあるPowerBlackは先にも書いたようにザラザラしたボールのため、重量のあるカメラを載せた場合、微調整はしづらく感じられます。

ボール雲台にも様々なものがあり、用途に応じて使い分ける。あるいは緊急時に使えるサブ的なものを追加で持っておくなんてことの参考になればと思います。

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2014年1月11日 (土)

ジッツオもアルカスイス互換の雲台に…

20140111a

 

ジッツオの新製品ニュース によると、アルカスイス互換のクイックリリースシステム搭載の雲台が発売されるそうです。(デジカメWatchでも記事にしています

GK1580TQR5の雲台GH1780TQRをご紹介した回に「他社の規格を採用することはないでしょう」などと書きましたが、さすがにジッツオも無視できないほどアルカスイス互換システムが標準となったということでしょうか。

詳しくはリンク先のジッツオの資料を見ていただくとして、このプレートの特長だけご紹介しておきましょう。

従来からあるジッツオのクイックリリースプレート(Cプロファイル)とアルカスイス型プレート(Dプロファイル)両方に使えるように2段式になっている(一部除く)ことと、プレートを横からスライドして入れずに上から取り付けられる方式にしたそうですが、この後者が、マンフロットで採用している(あるいはスキーのビンディングのように)「押し込むとガチャっとロックがかかり、リリースはレバーを使う」のか、「固定するのにもレバーをスライドする」のかは、この引用した図(右下)を見てもよくわかりません。

もし前者だとすると、マンフロットの410PL(雲台 405や410で採用しているタイプ)でもそうですが、解除のときに結構力が必要です。

20140111b いずれにせよ、自由雲台すべてのシリーズにこのタイプが増え、すでに持っているユーザー向けに2種のアダプターまで出るようです。

20140111c アダプターのうちの一つは、GH1780などのアッパーディスクと入れ替えてしまうものです。

過去の記事でご紹介したように、私は手持ちのGK1580TQR5の雲台GH1780TQRをSUNWAYFOTOのDDC-G1 でアルカスイス互換にしてしまいましたが、ジッツオ純正品でこのようなものが出たということです。

ただ、上の写真でおわかりのように、レバー側のボリュームがかなりあり、コンパクト性は望めないようですね。

レバー式のクランプで気になることは、「アルカスイス互換といっても各社のプレート巾が微妙に異なる」点です。スクリューノブの場合は、締め付けのエンドがかなり深いので、プレート巾が若干狭くてもしっかり締めることができますが、レバー式だと「適切な締め具合を維持する」ため、狭いプレートは締まり切らずスルスルと抜けてしまいます。

私の持つクランプでレバー式のものはRRSのB2-LR-IIだけなのですが、それに持っているすべてのプレートを挟んでみました。写真のものがすべてです。

20140111d

結果としては、SUNWAYFOTOのPSL-N7がユルユルで固定できないのと、KIRKのBL-5D3がきつくて締めにくい(締められなくはないがかなり力が必要です)ぐらいで、他はほぼ同じ締まり具合です。他のクランプ(クランプ単体、雲台付属のもの)はスクリュー式なので問題はないのですが、この2種は使用に気を付けてます。

ジッツオの新製品のクランプがどの程度締め込むのかわかりませんが、細めのプレートでも使用可能なのか気になるところです。

 

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2013年5月25日 (土)

TS-Eレンズ インテリア撮影用雲台の考察

20130525a

 

半年ほど前の記事 「撮影機材 ある日の荷物」 で取り上げた展示会撮影に再び行ってきました。前回と同じように「展示ブースの記録」「レセプションの様子の記録」「レセプションで出した料理の記録」の撮影という内容なのですが、前回から機材が若干変わったので(タブレットがThinkPad Tablet 2になったなど)、持ち出し機材も若干見直しました。

20130525b 今回は、撮影用ライトは自分か先方のスタッフの手持ちにすることにして、兼用三脚をやめて一脚にし、テザー撮影・先方も含めた写真チェック・ドラフトデータの受け渡しをタブレットのみで行うことにしたため、外付けモニターは無しに。

ライトも前回と異なり、最近買ってみた プロ機材 LEDバッテラ になっているのですが、これらの見直しのおかげで荷物は2kgほど軽くなりました。(このライトご紹介は日を改めて。。。また、持っては行ったものの、ライトを使うようなシーンがありませんでした トホホ)

そんな話は別として、今回取り上げたいのは、写真赤丸で囲った雲台です。

ごつい三脚は会場(展示ブース)を撮るために持っていくのですが、TS-Eレンズのシフトを使用して、垂直なものが垂直に写るように写真を撮る場合、三脚でしっかり水平が出ていれば、極論を言えば三脚のみでOKで雲台は不要なのです。

とはいえ、構図をしっかりと決めてからの三脚の微調整は大変なので、いわゆる「レべリングベース」を活用しようという訳です。

ウチには 「レベリングベースと410の2軸化」の回 にご紹介した、アクラテックのレべリングベース (写真左)があるので、これにスイベル(パン)機能のみを持ったアルカクランプをつければ用が足ります。

そこで購入したのが SUNWAYFOTO パノラマ雲台 DDH-02 (写真右)です。高さ16mm、径は51mm。非常に小型です。写真手前のノブはクランプ(ジョー)を開け閉めするためのもの。奥のノブはパンの開放・固定のためのもので、とてもシンプルなものです。

20130525d

 

20130525c これにより、三脚を固定したのちは、レベリングベースで水平を出してさえしまえば、左右の最終の構図決めはパノラマ雲台をパンするだけですし、上下はレンズをシフトするだけです。

今まで、この手の写真はマンフロット410で行っていました。また、クライアントの前回の撮影時には荷物を軽くするために自由雲台にしてみました。

いずれの方法でも、水平を取ったのちにパンすると、三脚そのものの水平がでていなければ再度調整が必要です。それが、このシステムなら改善されます。

また、何よりも軽い。合計330gですから、ウチにある一眼レフに耐える雲台では最軽量です。

ただやはり、微妙な水平出しは結構難しいです。自由雲台もそうですが、ボールを滑らして2軸の調整を一発で行う、しかもカメラを持って動かすので、やはりギア雲台の楽さには及びません。

この手の撮影で一番良い雲台はギア雲台の上にパノラマ雲台を設けることだと思います。過去、「レベリングベースと410の2軸化」でご紹介した方法もありますが、レベリングベースで最終的に水平を取るにはトップヘビーです。 「スライドプレート BENRO MPB20」 で「#410にMPB20を乗せて使いやすくなった」と〆ましたが、空間撮りの場合にはノーマルな410にDDH-02を乗せ換えて使用したいと思います。

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2013年4月 6日 (土)

ボール雲台の耐荷重実験

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三脚や雲台が使用カメラに適切なのか判断するのに、「耐荷重」の表記を参考にされると思いますが、さて、その「耐荷重」って何でしょう。「破損する荷重?」、「変形して狙った向きにカメラが向かない荷重?」、「カメラが固定できない(おじぎする)荷重?」「シャッターブレ(微振動)を起こさない限度?」、どうもあいまいで、各メーカーも特に「どういう条件の耐荷重」かは明記してませんよね。

雲台においては、よっぽどの安物でない限りアルミダイキャストなど、数十キロかけても破損するとは思えない素材を使ってますので、重心がセンターにある(雲台のカメラネジ穴の直上にある)場合は、破損や変形は考えにくいでしょう。

20130406b  一番実用的な解釈は、雲台の軸にかかるモーメントで考えることでしょう。

特にボール雲台の場合にはひとつのボールで荷重を受けているので、積載物の重心がボールのセンターの直上にある場合と、前後の離れた場所にある場合では荷重が同じでもモーメントは全く異なります。

では、メーカーの耐荷重表記がこのような考えに基づいているかは、モーメントの表記であるN・mやkgf・mで表記されていないのでわかりません。

なぜ今回こんな話題を取り上げたかというと、「撮影機材 ある日の荷物」の回 にLEDライトをポールを介してボール雲台に取り付けて使おうとした時に、前回まで記事にしたGITZOのGH1780TQRが耐荷重に優れていることを発見したからです。

20130406c ライトを張り出すには、通常はブームを使いますが、ブームには安定させるためのカウンターウエイトが必要です。これはひとつにはスタンドのセンター近くに重心を持ってきてスタンド全体の転倒を防止することもあるのですが、ブームの回転・固定のネジを頑丈なものにせずともブームをおじぎさせないためでもあります。

絵のような重量のあるストロボでは無理だとしても、軽量なLEDライト+バンクであれば、重心がそれほどは外にでないので、重量のあるブームを省き、軽量な三脚で済めば軽い荷物で済みます。

そこで、今持っている自由雲台を比較実験してみました。

20130406d

左3点はいずれもGH1780TQRと同じく30mmのボール径のものです。スペックは 「小型雲台 ミニ雲台」の回 でご紹介しています。そして48mm径を持つふたまわり大きいMarkinsのQ20も比較してみました。実は マーキンスのサイトにはこんな紹介ページがあり、しっかりした実験を行っていることがわかるのですが、私はもっと簡単な実験で済ませました。

20130406e タイトル写真のようにカメラ縦位置で使うときのように90度(マイナス数度)傾け、プレートに取り付けた棒(L=30cm)の先にフックを付け、ボールセンターから吊り下げるオモリまでをどの雲台でも40cmとなるようにして、1kgから0.5kgずつオモリを足して、ボールがズルッとずれるまで試しました。

  ボール径 1.0kg 1.5kg 2.0kg 2.5kg 3.0kg 3.5kg
Velbon QHD-51 30mm × × × × ×
JOBY Ballhead X 30mm × × × × ×
BENRO B0 30mm × × × ×
Gitzo GH1780TQR 30mm ×
参考 : Markins Q20 48mm

ジッツオの雲台は、その三脚に比べ評判は良くないのですが、このGH1780TQRはとりあえずボールの保持力に関しては他の30mm径のボール雲台に比べてかなり優れているといえます。MarkinsのQ20はもっと耐えるはずですが、使用した棒の耐荷重がそう高くないため3.5kgで終了しています。

ボール雲台の場合、ボール径で判断するのがひとつの基準ですが、それ以外の部分の精度や機構で耐荷重は大きく異なるようです。できれば、他の優れていると言われている同クラスの自由雲台(同じ30mmクラスの梅本のSL-50AZDやRRSのBH-30、25mmボールのBH-25)も調べてみたいところです。

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2013年3月30日 (土)

SUNWAYFOTO DDC-G1

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GITZO GK1580TQR5の雲台GH1780TQRに、アルカスイス互換規格のクランプが付けられればいいなという話を前回しましたが、中国のSUNWAYFOTOからズバリ、このGH1780TQR専用のものが出ています。SUNWAYFOTO DDC-G1 というものですが、付属のアッパーディスクと置き換える幅50mmのクランプです。

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SUNWAYFOTOもBENROと同じく、様々なクランプやプレートを製品として持っているメーカーで、「スライドプレート BENRO MPB20」の回 にご紹介したスライドプレートと 同じような製品 もあります。

20130330c このDDC-G1は完全にGH1780TQR専用のもので、3本のネジで固定するようになっていて、ジッツオのディスクと同じように、センターの穴のガイドも設置されている親切な設計です。

クランプ締込のノブも短めのもので、RRSやKIRKのものなどではノブを手前にして使用する場合に「アゴに当たって不愉快だ」とよく聞くことを改善しているのでしょう。

ただしこのモデルにはノブの反対側に水準器がついており、水準器の見やすさを考えるとノブを被写体側にして使った方が良いでしょう。

また、このモデルの水準器はユニットになっていて本体にネジ止めされているので、簡単にはずすことができます。ネジで取り付けてあることからこの水準器の水平の精度がちょっと疑われるのですが、まあ問題ないようです。

20130330d 製品には取り換え用のネジ(ステンレスの六角穴付きボルト)と六角レンチが付いているのですが、これがGITZO付属ののものより長い(右写真 ステンレス色-SUNWAYFOTO、黒クロメート-GITZO)ので使えません。

雲台本体側のネジ受け穴は、ネジ切りが通っているとはいえその下の支柱に若干被るため、ネジが長いと当たってしまいます。

従ってせっかく同梱してくれているのですが、雲台のもともとのネジを使わなければなりません。

換装するとこのような姿になります。

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もともとの付属のアッパーディスクにクランプを取り付けるよりはすっきりした、立ち上がりも抑えられたものになります。

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また、高さも抑えられてよくできたジッツオのクイックシューシステムは「ちょっと使いにくい」のですが、それと比べて大きさもほとんど同じに収納できます。(もちろん、この写真のように「横向き」に収納することはないでしょう。比較写真なのでこの向きにしただけです)

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20130330h そして三脚全体の質量は1.15kgほどになります。

ジッツオのクイックシューシステムを付けた状態(カメラプレートを除く)より20gほど増す程度ですから気にならないでしょう。

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2013年3月24日 (日)

GITZO GK1580TQR5の雲台GH1780TQR

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ジッツオのトラベラー三脚は脚が180度回転し、収納時の全長を大幅に短くするタイプで、今や各三脚メーカーがそのコンセプトをまねて同じような機構の三脚を出すに至っています。

ジッツオのものも第2世代となっており、その中の1型5段脚、GK1580TQR5 を昨年夏から使っています。「三脚3種」の回 で3種ご紹介しましたが、その中のULTRA LUXi Mがリプレースされていると思ってください。縮長は350mmとコンパクトですが、最大高は1480mmなので、使用時に腰をかがめることもありません。

さて、このGK1580TQR5はジッツオ等海外メーカーでは珍しく、三脚+雲台のキット品で、三脚はGT1551T、雲台はGH1780TQRと型番がついているのですが、この雲台はこの三脚専用の特殊な構造のため雲台のみの市販はされていません。GH1781TQRあるいはGH1781T がそれに相当するのですが、三脚への取付部が異なるため同じではありません。

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GK1580TQR5は、このような商品構成になっていて、デフォルトではジッツオ独自のクイックシュータイプになっていますが、KIT2に取り換えることで、カメラネジ固定タイプにもなります。また、雲台そのものをはずしKIT1に換えることで一般の雲台も取付可能です。

しかし、写真のように三脚の脚が平行になるように畳むには、その中に収まる雲台の径に制約があり、直径40mm以下でないと脚が開いてしまいます。そこでこの雲台GH1780TQRには側面の脚に当たる部分に広い溝を付け、うまく30mmのボール径の雲台をこの中に収める工夫がされています。

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この工夫があるおかげで、一眼レフでも使用できる、ボール径の大きい雲台付きであるにも関わらず、三脚全体の径を100mmに抑えています。

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さて、クイックシュー、カメラネジ、コンバーチブルにはなっているとはいえ、このクイックシューはジッツオ独自のもので、ちょっと使い勝手がよくありません。アルカスイス互換のものになっていれば便利なのですが、ジッツオというメーカーはこのあたりは頑固というかプライド高いというか、他社の規格を採用することはないでしょう。

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カメラネジのアッパーディスクにアルカスイス互換のクランプを取り付ければ済むことですが、せっかくのコンパクトな収納が台無しになります。

20130324f ではアッパーディスクを付けずに、軸にクランプが取り付けられるかというと、これもセンター穴がネジの切っていない7mm径の穴で、それを囲む3か所でネジ止めする構造になっています。

7mmの穴なので3/8インチのネジ切りをすれば付けられるものはあるでしょうが、3/8インチのネジ切りはちょっとシンドイので私には無理です。

ReallyRightStuffからは、「GH1780TQRのリプレース用に最適」として超小型の BH-25 というものが出ていて、よくブログなどで紹介されていますが、これは雲台そのものを交換します。

20130324g 雲台を交換するには、三脚センターポール上部からはずすのですが、この取付方法が独自のため、雲台は専用品となっていて、取り換えのKIT1が同梱されているのです。

この雲台取付座KIT1は外径が50mmあるため、これを介して雲台をつけようにも、そもそも脚を平行になるまで折りたたむことができないので、その場合には脚を180度回転せず、一般の三脚のように畳むことを想定しているようです(もちろんその場合には350mmまではコンパクトにならず、雲台を除いても410mmほどです)。RRSのBH-25を付ける場合には、この台座は省略するようです。

付属品が多く、取付ネジがそれぞれ異なるため、付属のレンチが多くなっています。最小のものはクイックシューベースのネジ用、2番目はカメラネジのアッパーディスク(KIT2)用、3番目は雲台をセンターポールにしっかりと取り付けるための回転防止ネジ。そして大きい2本は脚の回転軸の調整ネジ用で、通しネジなので両側で使うために2本同梱されています。

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2012年8月19日 (日)

外部液晶モニター用雲台 2 -百均三脚バラシ-

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前回の記事などでCL5585Hのシューマウント用雲台の良いものを模索しましたが、前から気になっていたことを実験してみました。

百均(ダイソー)で手に入るミニ三脚の雲台部分が、器具(カメラ、モニター)を取り付ける際に、雲台そのものを回転しなくて済む非常にコンパクトな仕組みで、さすがに一眼レフなどには使えないものの、バッテリーを入れても240gのCL5585Hの保持には使えるのではないかと思っていたのです。

20120819b トップの写真で2つ写っているのは、見た目同じのハクバの製品で(トップ写真では右、以下の写真では左)、この両者の違いを比べたかったこともあり、思い切ってバラしてみることに。

ダイソーのものは105円ですが、ハクバの 「Eポッド2ライト」 は400円前後します。

ダイソーのものが脚の伸縮ができるのに、それより高いハクバのものは伸縮できません。

ちょっと見、ダイソーのもののほうが高機能に見え、ハクバのものと同じ型を使った本体に脚のみを換えて格安で売っているのかと思ったのですが、実は本体の質感や、角度調整のストッパーの締まり具合などが、ハクバのもののほうが若干しっかりしています。

 

さて、この三脚をカメラシューの上に付けるためには、「脚を取り払い」、「穴をあけネジを切り」、「シュープレートをねじ込む」という手順になります。

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脚の付け根はプラスチックですので、組み上がった現状のまま切り落としてもいいのですが、上記の「角度調整のストッパーの締まり具合などが若干異なっている」点なども確認し、穴あけも果たしてこの場所でいいかも確認するため分解してみました。

20120819d 三脚裏側の3つの丸型のものが、どう見てもネジ隠しのキャップなので、小径のドリルでゆっくりと穴をあけ引っ張ってみると、案の定、キャップが取れ、ネジ頭が見えました。

3本のネジを緩めると背面のパーツがはずれ分解できました。ここまではハクバのものもダイソーのものも一緒に感じます。

ところが、

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20120819f 分解してみると両者は細かいところが随分異なります(左:ハクバ 右:ダイソー)

雲台の回転に抵抗を与えるバネの有無、クリックを与える「擦り合わせギア」の溝の深さなど、ハクバのほうが締まり具合が良いのはこのためのようです。

その他、センターの脚をはめ込む部分の仕組みや、内部のリブの立て方など結構違います。

そこで、よりしっかりしているハクバのものを、計画通り切って穴をあけシューを付けてみると、

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毎度おなじみのの LPLボールヘッド MH1004 (右)はもちろん、前回ご紹介のユーエヌの「液晶モニターバウンサー 」 UN-8231よりロープロファイルのものができました。

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取り付け状態もよさそうです。

が、

残念ながら今回のものは

「使えません」。

静かな状態ではしっかりと保持してくれるのですが、モニターにそこそこのGがかかる場合(カメラを急激にゆするなど)、モニターがカクンと「おじぎ」してしまいます。

雲台のロックレバーは反対側にバネがあって抵抗を高めてはいるものの、ギア状の擦り合わせパーツだけで保持しているのでこの重量には負けます。ましてやバネもないダイソーのものでは、モニターにちょっと触れただけで「おじぎ」します。

まあ、半分余興として行った実験ですので気にはしていないのですが、何かこの手の洒落たデザインで取り付けもスマートなものがあるといいなと思っています。

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2012年7月29日 (日)

外部液晶モニター用雲台

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LaVie Touchを利用してのテザー撮影に記事としてはシフトしたようにお感じでしょうが、まだまだCL5585Hも使っていますよ。

CL5585Hを三脚に付ける の回などで、付属の雲台の置き換えとして LPLボールヘッド MH1004 を使用していることを書きましたが、シューマウントに取りつけるならもっと良いものがあるのでそれのご紹介などを。

20120729b ユーエヌの「液晶モニターバウンサー 」 UN-8231ですが、他の一般的な雲台と異なり名前の通りに液晶モニターに使用することを前提としたものです。

ボール雲台では、ヘッドは自由な方向に好きなように振れますが、液晶モニターであれば基本は前後のティルト、場合によって水平方向に回転(スイベル、パン)できれば十分で、左右にかしげる方向のティルトは邪魔ですよね。

従って根元がスイベル、その上に前後(上下)のティルトができるような軸にかぶせたパーツをネジで締める構造になっています。

 

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そのため高さが一般の雲台より抑えられています。MH1004はシューを取りつけると高さが54mmになりますが、このUN-8231は38mmしかありません。

従って、カメラの上に首が長い不安定な雲台で取り付けるより、ずっと安定した高さに収まり、液晶をティルトしたいときも左右の傾きに注意しながら微調整せざるを得ないボール雲台の煩わしさがなくなります。

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CL5585Hに付属の雲台は、処分してしまったので寸法が測れないのですがMH1004より若干高く60mm前後だったと思います。付けた状態の写真がありましたので、それと同アングルで撮った写真で比較していただきます。かなり低くなって安定感があることがおわかりいただけると思います。このUN-8231はオススメです。

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