カテゴリー「雲台アクセサリー」の14件の記事

2015年5月16日 (土)

パノラマ雲台用ハンドル

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過去、「TS-Eレンズ インテリア撮影用雲台の考察」で、「レべリングベースとパノラマ雲台があればシフトして撮るインテリア撮影時には十分だ」と解説し、「やはり、微妙な水平出しは結構難しいです。」と〆ましたが、最近それを解消するグッズを自作し、使っています。

20150516b 三脚での使用時はこんな感じです。

「レベリングベースの水平出しをする際にカメラ重量を支えながら軸をひねるように調整する」ためには、長く後ろに突き出した棒の先にハンドルが付いていればよく、これであれば左手はレベリングベースの固定ネジ、右手は水平を固定するまでカメラ重量を支えながら微調整ができます。

なおかつ、パン移動はこのハンドルで行え、シャッターも手元で行えるというものです。

BENROの汎用プレート MPB20パンプロダクトのグリップをつけ、それにリモートスイッチ RS-80N3をテープで固定すればできあがりです。

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20150516d MPB20のエンドには1/4のネジが入る6.4mmの穴が二つ開いていて、パンプロダクトのグリップのほうも片側は1/4のメスですから長めの1/4インチのネジがあれば簡単に固定できます。

プレートの厚みは16mmなのでネジ長は25mm前後がよいでしょう。(写真は32mm、長過ぎです)

ワッシャが3枚あるのは、グリップのウレタンが長めなのでそれをよけるためにグリップ側に2枚用意したからです。

20150516e 20150516f 写真のように背を超える高い撮影位置でもカメラの電子水準器を利用して水平出しの微調整がかなり楽に行えます

ハンドルアームを使わない過去の方法では、カメラのグリップやレンズ部分でカメラの重量を支えるので、その支えがなくなるアングル固定時に「戻り」が出てしまいますが、アングルの長いアームと大きいハンドルの効果は非常に高く、位置を決めてレベリングベースのネジをしめても「戻り」がほとんどありません。

そして撮影時にはレンズの操作に左手。パン移動とシャッター切りに右手が使えます。

前にもお伝えした展示会での撮影では、広い会場を撮るため、パノラマ撮影のように、左右のパン移動のみかけた別カットを撮るので、このパン移動が楽なのは便利です。

そしてこの後、一脚にカメラを乗せ換えるときに、このアームハンドルは非常に便利なのです。

「一脚用補助脚」の回にお伝えしたように、各ブースを撮るときには補助脚を付けた一脚を使うようになりましたが、その乗せ換え時には写真のようにハンドルを持ってぶら下げて持ち運びができます。

パニングヘッドのレール固定ネジをゆるめ、そのまま後ろにスッと引き出す→ぶらさげて移動→レールを後ろからスッと入れて固定。レンズがむき出しのTS-E17mmを付けているので非常に怖いとお感じでしょうが、安心感はかなりあります(乗せ換えるほんの一瞬なので…)

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一脚使用時には水平出しは一脚そのもので行いますが、背面モニターの電子水準器を見ながらのライブビュー撮影でも、体から離れたことで不安定になった一脚が、アームハンドルがあるため右手肘を介して体に密着しているため安定します。

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これで撮影に掛ける時間を短縮しつつ、水平垂直のミスがないようになりました。

さてこのハンドル、なにかに似てませんか?

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スリックの「グリップ雲台」-写真左 写真はAF2100、バンガードの「ピストルグリップ雲台」-写真右 写真はGH-200 に似てますよね。

スリックのものは10年以上前に使っていたことがありましたが、ボール回転の軸がかなり下にありティルトするとかなり構図が変わります。ワンアクションでアングルが変わるのは便利ですが、ほぼ決まったものを微調整するのには向いていません。

バンガードのものは回転軸がハンドルのセンターにあるので近い操作感になるでしょうが、最終的にパンするときはハンドル操作ではなく上部パニングベースの部分となりもうワンアクション必要になります(スリックのものもここは同じ)。

別にその手のものを組もうとしたわけではなく、ありものを色々いじって便利にしていたらこうなってしまったのです。それよりもハンドル部分にシャッターがあるのが大きな違いで、それがスローシャッター時のブレ軽減になっていると思うので、このようなものをどこかのメーカーで出さないでしょうかね。

もちろん、本体と完全に分離しているリモートスイッチではシャッターを切る動きが本体には全く伝わらないのと違って、一体となっている部分を押し込む動作なのでブレの影響が「全くない」とは思っていませんが。

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2015年3月29日 (日)

レベルアジャスター

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「ミニサロン190を改造する」の回 にアームに横向きに器具が付けられるように改造しましたが、結局、雲台を付けている側と反対側に真俯瞰用雲台を移動しました(アームを差し替える)。

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その記事では雲台は、アクラテックのレべリングベースSUNWAYFOTOの DDH-02にしましたが(写真右)、通常は左のように直にクランププレートを付ける仕組みで十分です。水平がほぼ出ているアーム(ずれは1度程度)なので、真四角な被写体でなければ歪みは気になりません。

しかし真四角な物や、裏面と表面が平行でないものを撮るときにシビアな正対を調整したくて写真右のようなボール式の雲台を設けると、水平での使用と違ってカメラ重量を支えながらの調整で結構苦労します。そこでネジで微調整できる「レベラー」が欲しくなります。

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計測機器用と同様な3ネジで調整するものとして、マンフロットの レベリングベース 338 (写真左)が長らく販売されていますが、これは大きく、またネジがとても固いので、かねてより躊躇しています。また、最近になってNodal Ninjaから EZ-Leveler-II という比較的操作しやすいものも出ているようです。私の不勉強で今回お伝えするものを買ってから、ブログ「B級サロン」の こちらのページ で知ったのですが、こちらは良さそうです。

20150329d さて、カメラスタンドの先に下向きにカメラを設置した場合には、右図①の回転は被写体を動かすほうが簡単です。

また②は雲台とアームの接続がダボであることから、それを動かすことで簡単に微調節できます(カメラの重量を支えながら緩めたり締めたりする必要はありません)。

問題は③だけとなります。ということは1軸の角度調節をネジで行うものがあればいいということになります。

望遠鏡用や実験器具用などでいくつか候補はありますが、なるべく薄くできているものが欲しいとなると今のところ以下のものしかないようです。

20150329e ケンコーのレベルアジャスター ですが、ユーエヌからも UN-5692 レベルアジャスターとして、またハクバからも ピクスギア レベリングベース HB-LB として出ているものです。

いずれも全く同じですが、50×55mm、高さ25mmの四角(突起を除く)に二つのネジが付きだしていて、側面に設けられたアクセサリーシューにバブル型の水準器が付属しています(もちろん取り外し可能)。

またそのシューはネジで取り付けられているので、シューも取り外すことができます。私の使い方ではシューは要らないためはずしてしまいます。

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上面にはカメラ用に1/4インチのネジが設けられていて、底面には三脚側の1/4インチの受けネジがありますが、よく見ると段差があり、内側のパーツにのみネジが切られているのがわかります。

20150329g 一見するとふたつのネジ、底面の二重構造がどのように作用するのかわかりにくいと思います。

実はこの二つのネジを同じ方向に動かすことによって上面パーツ裏に設けられた山状の受けをずらし傾ける構造になっています。その際にネジを最後に締め込むと底面内側のプレートを押すので、水平回転(スイベル)の動きもこの動作で固定されるようになっています。(ネジの力を山やプレートに伝えるため2本のコロが入っています。また図では省略していますがコロはバネでお互い引き合うようになっています)

傾斜できる角度は左右に10度。私の用途としては十分です。

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「傾けたい方向にネジを進める」と覚えれば扱いは難しくありませんが、両方のネジを同じように動かすのは難しいと感じるのなら、まず傾けたい側のネジをゆるめ、それから反対側を締めていくという手順にすれば良いでしょう。

しかし1点だけ問題があります。上面のカメラ止めネジが固定式のため、アジャスターの向きとカメラ(あるいはクイックシュークランプ)の向きをしっかり揃えることができません。

20150329j 通常、ダボではその受けで回転できるし、カメラを雲台やクイックシューに取り付けるのは貫通のネジのため気になりませんが、このように向きを揃える必要のあるものにこの構造は不便です(このアジャスターは本来、雲台の下に付けるもののためにこの構造になっています)。

同方向から30度ほどずれるため、カークのクランプには付いている固定用イモネジを締めて何とか固定しています。

20150329k カメラをセットするとこんな収まりです。

付属の水準器がカメラのシューに付けられるので便利ですが、シビアに真俯瞰をとるときは再三ご案内の鏡を用いた手法でやっています。

この一軸のみのギア微動調整はかなり便利です。上の方の図で説明の③の軸のみギアで調整。その間カメラを別の手で保持しなくて済み、振れ戻しもないため一発で位置が決まります。あとは②をダボで行ってもよいし、このアジャスターのスイベルで行っても良いのですが、このスイベル機構、しっかり締めなくてもそこそこ抵抗があるのでアジャスター側での調整のほうがスムーズです。(カメラを真下に向けているため自然に真下を向くというのもあります)

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2013年10月 6日 (日)

真俯瞰撮影(机上小物)用のツール

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先週3日ほど、自宅を使ってのコーヒーレシピ本用のフードフォトの撮影がありました。その中で何カットか真俯瞰で撮るものがあったのでその時使ったツールをご紹介します。

過去、「真俯瞰撮影用のツールを考える -1」の回 や前回に説明したサイドアームでオフセットしても、三脚の脚が机にあたってしまい思ったより前に出ません。(下図 左)

かといって脚を机に乗せるのはためらわれる(下図 右)かもしれません。私はだいたい後者の方法で撮ってしまうのですが、今回は作業スペースの関係から、脚を乗せることができませんでした。

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20131006cそこで、使った機材セットが右のようなものです。

スタンドはかなり前にディスコンになったベルボンの「ドリーポッド DP-3D」です。付いていた雲台はすでになくしましたが、それを入れた全高が87~151cmに変えられる、写真館で軽量のカメラを乗せ証明写真を撮る場合などに便利なスタンドです。今はその後継機種として ドリーポッド DP-83S があります。

それにマンフロット 553  (詳しくは「真俯瞰撮影用のツールを考える -2」の回 参照)を介してマーキンス Q20を付けたものです。

こうすることで、足が入れられる構造のテーブルやデスクにセンターポールギリギリまで寄せられるようになり、アングルブラケットでのオフセット、雲台の高さ分のオフセットが加わり、かなりテーブルの中の方に入れられます。

写真ではスタンド(ドリー)の脚にウエイトが乗っています。転倒防止より「スルッと動いてしまうこと」を防ぐつもりでしたが、この1.5kgでは意味がありませんでした。

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今回の撮影では直径6cmほどのグラスなので、テーブルへの入り込み寸法はそれほど必要ありませんでしたが、高さがない自由雲台を使った今回のセットでも、机のフチからレンズセンターまで18cm(レベリングセンターポールアングルブラケット 553のみでオフセット2.5cm)もとれます。

そこそこのサイズの被写体までこのキットで十分でしょうが、もっと高さのある雲台(例えば Manfrotto 405なら16cm)を使えばもっとオフセットできます。

もっともその場合には、転倒防止のためスタンドの脚にカウンターウエイトが必要になるでしょう。

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2013年9月29日 (日)

マルチアングルアームが流行ってますね

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三脚トップに取り付け、自由な方向に「張り出す」アームの品ぞろえが増えてきました。写真左上の ベルボン フリーアングルEVシステム V4-unit は1年半前から出回っていますが、今回、スリックが写真右下の スライディングアームII を発売しました。

過去、「真俯瞰撮影用のツールを考える -1」の回 に真俯瞰撮影時に三脚に付けるパーツとして「サイドアーム」を説明しました。

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20130929c 当時はサイドアームといえば、水平に張り出すタイプのものがジッツオから G532(写真右) をはじめとした3点(G532と、より堅固でギア移動できるG535、簡易なG530)あった程度だと記憶しています。

 

20130929d また、オフセットタイプのセンターポールを持つ三脚は、ジッツオ、マンフロット、+中国メーカーだったと思うのですが、その後、中国メーカーとはいえなかなかの品質のバンガードが「MACC(マルチアングルセンターコラム)システム」として完成度を上げてきたことで流行ってきたようです。

三脚を動かさず、カメラ位置を三次元的に移動できる(もちろんアームの範囲内だけですが)ということが、現場で便利なカメラマンはジャンルによって多いようで、バンガードのこのシステムはかなり受け入れられているようですね。

そこで ベルボン、スリックは既に持っている三脚に取り付けられるものとして(あるいはそのユニットをセットにした三脚を)出したようですが、それぞれ特徴が違うので、(そのいずれも持っていませんが)取り上げてみました。

20130929ef ベルボン「V4-unit」(左)もスリック「スライディングアームII 」(右)も写真のように、三脚取付部にスイベル(パン)、ティルトの機能を持っており、なおかつアームが前方にスライドします。スライド移動量はV4-unitが205mm、スライディングアームIIは370mmですが、この差は両者のアームのコンセプト、構造に起因しています。

20130929g V4-unitはパイプが二重構造になっていて中のパイプが移動。その移動はクランク回転のギアで行うので微調整も可能です。またパイプ後ろ半分(外パイプ)は「操作アーム」の役割を果たし、なおかつエンドについたグリップを回転することでティルトの固定・解除を行います。

従って、重たいカメラを搭載しても、その重量を操作アームを片手で支えながら移動や固定解除を可能としています。

20130929h 一方、スライディングアームIIはパイプ長すべてをスライドさせる方式なので、全部伸ばすと重心がかなり前に出て三脚が倒れます。そのためエンドにはカウンターウエイト用のフックがついています。

また、雲台取付部は着脱可能な「アングルアダプター」になっているため、これを外し、カメラを直付けすれば真俯瞰用に適した状態になります。

いずれもジッツオのものより格安で1万円以内で購入できますが、ただ水平に繰り出すだけのジッツオのものに比べ使用シーンが格段に広そうです。

三脚というものは意外に設置面積がとられるものですが、そこからオフセットした位置にカメラを設置でき、上下にも移動できるのですから、様々なシーンで活躍しそうです。

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2013年5月25日 (土)

TS-Eレンズ インテリア撮影用雲台の考察

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半年ほど前の記事 「撮影機材 ある日の荷物」 で取り上げた展示会撮影に再び行ってきました。前回と同じように「展示ブースの記録」「レセプションの様子の記録」「レセプションで出した料理の記録」の撮影という内容なのですが、前回から機材が若干変わったので(タブレットがThinkPad Tablet 2になったなど)、持ち出し機材も若干見直しました。

20130525b 今回は、撮影用ライトは自分か先方のスタッフの手持ちにすることにして、兼用三脚をやめて一脚にし、テザー撮影・先方も含めた写真チェック・ドラフトデータの受け渡しをタブレットのみで行うことにしたため、外付けモニターは無しに。

ライトも前回と異なり、最近買ってみた プロ機材 LEDバッテラ になっているのですが、これらの見直しのおかげで荷物は2kgほど軽くなりました。(このライトご紹介は日を改めて。。。また、持っては行ったものの、ライトを使うようなシーンがありませんでした トホホ)

そんな話は別として、今回取り上げたいのは、写真赤丸で囲った雲台です。

ごつい三脚は会場(展示ブース)を撮るために持っていくのですが、TS-Eレンズのシフトを使用して、垂直なものが垂直に写るように写真を撮る場合、三脚でしっかり水平が出ていれば、極論を言えば三脚のみでOKで雲台は不要なのです。

とはいえ、構図をしっかりと決めてからの三脚の微調整は大変なので、いわゆる「レべリングベース」を活用しようという訳です。

ウチには 「レベリングベースと410の2軸化」の回 にご紹介した、アクラテックのレべリングベース (写真左)があるので、これにスイベル(パン)機能のみを持ったアルカクランプをつければ用が足ります。

そこで購入したのが SUNWAYFOTO パノラマ雲台 DDH-02 (写真右)です。高さ16mm、径は51mm。非常に小型です。写真手前のノブはクランプ(ジョー)を開け閉めするためのもの。奥のノブはパンの開放・固定のためのもので、とてもシンプルなものです。

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20130525c これにより、三脚を固定したのちは、レベリングベースで水平を出してさえしまえば、左右の最終の構図決めはパノラマ雲台をパンするだけですし、上下はレンズをシフトするだけです。

今まで、この手の写真はマンフロット410で行っていました。また、クライアントの前回の撮影時には荷物を軽くするために自由雲台にしてみました。

いずれの方法でも、水平を取ったのちにパンすると、三脚そのものの水平がでていなければ再度調整が必要です。それが、このシステムなら改善されます。

また、何よりも軽い。合計330gですから、ウチにある一眼レフに耐える雲台では最軽量です。

ただやはり、微妙な水平出しは結構難しいです。自由雲台もそうですが、ボールを滑らして2軸の調整を一発で行う、しかもカメラを持って動かすので、やはりギア雲台の楽さには及びません。

この手の撮影で一番良い雲台はギア雲台の上にパノラマ雲台を設けることだと思います。過去、「レベリングベースと410の2軸化」でご紹介した方法もありますが、レベリングベースで最終的に水平を取るにはトップヘビーです。 「スライドプレート BENRO MPB20」 で「#410にMPB20を乗せて使いやすくなった」と〆ましたが、空間撮りの場合にはノーマルな410にDDH-02を乗せ換えて使用したいと思います。

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2013年5月 4日 (土)

SUNWAYFOTO PSL-N7 -その3- 改造

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さて、三脚穴周りが出っ張っているのも関わらず、表面が平らなPSL-N7ですから、その部分を削ってしまおうと思うのは当然の帰結ですよね。

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このように約1mmヤスリで削ってみました。そしてNEX-7を装着してみると。。。ん?。。。ちっとも改善されていない。よく見ると、ネジ孔周辺は引っ張られているのに左右は浮いたままです。再度はずし、カメラの底面周辺を見ると、前面下部の傾斜した部分に微妙にスリキズが。。。

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どうも、この立ち上がり部分が先に当たってしまうため、プレートの上面とカメラの底面は密着しないようです。せっかく三脚穴周辺を削ったのにこれでは全く意味がない。仕方なく、何か平たいものをプレート上面に貼るしかないでしょう。

1mm以上の厚みでは元の状態(プレートの立ち上がり部分がカメラの傾斜した部分に当たらない)になってしまうようなので、0.5mm前後の厚みのものを物色。ゴムなどの柔らかいものでは、「密着させて剛性を高める」ことができないので、ほどよい硬さのものとしてメモパッドの台紙だったボール紙(0.6mm)を採用。紙なので濡れるとダメでしょうがまあイイことにしましょう。

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20130504e また、垂直ではないL字側板は、手で「グッ」と押して垂直を出します。

このように調整して、なんとか「底面がすべて当りつつも、立ち上がり部分もカメラにちょうどフィットする」ようになり、へんな隙間が見当たらなくなりました。

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前回の実験同様に500gの負荷をかけると、ずれは2.5mm程度です。皆無にはできないようですが、なんとか実用になる程度まで改良できました。

なお、このガタツキや側板の垂直が出ていない状況は、この製品すべての仕様なのか、私の購入した個体オンリーのものかはわかりません。どなたか情報をお持ちでしたらお知らせください。また、RRSの同等品 は見たところPSL-N7より剛性は高そう(価格も高い)ですが、同じ実験でどのような結果になるのか知りたいところです。

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2013年4月27日 (土)

SUNWAYFOTO PSL-N7 -その2-

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NEX-7用L字プレート SUNWAYFOTO PSL-N7、カメラとの間に隙間ができてしまっているところまで前回お伝えしました。

 

20130427c あらためてカメラの底面を見ると、いくつかの出っ張りがあります。

工業製品では、平らなものの上に置いたときに互いにキズをつけないように(また、ピタッと貼りついてしまうことを防ぐために)、「脚(or足)」をつけることが普通ですが、このNEX-7の底面にもドーム状の突起を設けています。

グリップ下部の2個は関係しないものの、もうひとつはプレートと干渉する位置にあります。

また、三脚穴部分は筺体のカバーとは別パーツになっており、これも若干底面より立ちあがっています。

20130427d このカメラ側の仕様に対して、PSL-N7の方は突起をよけるように全体の肉抜きをしているのはいいのですが、肝心の三脚穴まわりが同じ高さのままなので、これでは全体が「ガッチリと」ホールドせず、三脚穴まわりのわずかな面積でしかカメラをささえてません。

これでは「カメラと一体化して」しっかりと雲台に固定するはずはなく、どうしてもグラグラしてしまいます。

このプレートを使用しないで普通に三脚穴で雲台に固定したほうがグラグラ感が少ないと感じていたのですが、ここに原因がありました。

グルグルと三脚穴にネジを締めるよりは楽なので。。あるいは縦横を簡単に変えられるので。。という理由だけでRRS互換プレートにするのならこのままでも良いのでしょうが、普通の取付の雲台より劣る剛性になってしまうのは困ります。何らかの加工が必要でしょう。

20130427f 20130427g その前にしっかりと「グラグラ感」をデータ化しておこうと思います。

プレートを使用せず三脚穴での固定と比較するため、「ガッチリとした剛性のある」カメラスタンドに直に取り付けてみましょう。

うちのスタンド Manfrottoのミニサロン190(#806) は3/8インチネジで雲台を取り付ける台座になっていますので、三脚穴固定の場合には3/8→1/4の変換用にエツミ 止ネジ大 E520 を使用します。

「グラグラ感」が気になる場面として、望遠レンズを付けた場合にレンズを持ってアングルを決める場合があります。雲台のボールを固定するまで手で支えていた荷重が固定したのちに手が離れると、カメラ-雲台が一体化していないとガクンと下を向いてしまいます。

もちろん、レンズマウント部の剛性やレンズそのもののガタガタ感(ズームレンズでは特に)も影響するのは当然ですが。

そこで私の持っているNEX用レンズで一番長いE18-200mmを取り付け、先端に500gのオモリ(490mlのPET飲料)を下げたらレンズ先端がどれだけ下がるかの実験を行ってみました。

この「500g」の荷重には決定的な根拠はないのですが、指でボタンを押す時にはこの位になりますし、「望遠レンズを付けた場合にレンズを持ってアングルを決める場合」に強めに押し上げればこのくらいの荷重(逆方向)になりますので、いい加減ではありません。

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結果として、NEX-7の三脚穴で固定した場合に約2mm、PSL-N7を使用すると6mmもずれてしまいます。ちなみにEOS 5DMarkIIに70-200F4をつけRRSのL字プレートを使用する場合には同じ実験で0.5mmほどのズレですので、PSL-N7はちょっと困ったレベルだと判断されます。

加工が必要のようです。

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2013年4月21日 (日)

NEX-7用L字プレート SUNWAYFOTO PSL-N7

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前回、プライベートな旅行の時はSONY NEX-7を使用しており、その時に使う三脚にはアルカスイス互換規格のクランプを付けている話をしましたが、当然カメラにはアルカスイス互換規格のプレートが付いています。

20130420b ご存じのようにNEX-7のボディはとても薄く、底面の平らな部分は奥行きが12mmしかありません。

そこにアルカスイス互換規格のプレートを付けると言っても、汎用のものは幅(カメラにすると奥行き方向)が38mmもあるので不格好ですし、ゴムの「受け」がついていても、この12mmの底面にうまくゴムが当たらなくて困ります。

また、プレートを付けるならできればL字型のほうが便利ですので、そうなると専用品を探すことになります。

各カメラ専用品を豊富に揃えている有名どころは何と言ってもRRSです。当然RRSでも NEX-7(および6)専用品を出しています。 しかしSUNWAYFOTOからも、半額程度で購入できる 廉価なL字プレート PSL-N7 がでています。

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RRSと同じように、NEXのボディにフィットさせた細長いベースにプレート部分のみ出っ張る形式です。

20130420d ただし、RRSのようにアールを多用したなめらかなデザインではなく、シンプルな直線の組み合わせでスリムにできており、質量は36gしかありません(RRSのものは64g)。

コイン締め、六角レンチ締め兼用のボルトのもので、底面レンズ寄りには通常の三脚穴も付いています。

また、側面(カメラ縦位置で使う場合のプレート部)は小さいネジ2本で組みつけられていて、はずすことが可能です。底面に「PS-N7」、側面に「PS-N7L」という刻印が見られるので、この製品はこの二つのセット品ということですね。PS-N7だけでも販売されています

ちょっと華奢な印象ですが、もともと軽量なNEXなので構造的には問題ないレベルには感じられます。

ところがカメラに付けてみるといくつかの問題点が...

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背面からの写真でおわかりのようにちょっと傾いでいます。底面がカメラ底面と水平に見えないのはカメラが完全に正対していないためもあるのですが、プレートがカメラに対して左に傾いています。それ以上に縦プレートが左に傾いているのはカメラとの隙間で明らかでしょう。

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そして前方から見ると、カメラとプレートの間に隙間があります。この手のプレートはカメラに密着していないと剛性が上がらないので問題がある製品です。

次回、その辺りを検証します。

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2013年3月30日 (土)

SUNWAYFOTO DDC-G1

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GITZO GK1580TQR5の雲台GH1780TQRに、アルカスイス互換規格のクランプが付けられればいいなという話を前回しましたが、中国のSUNWAYFOTOからズバリ、このGH1780TQR専用のものが出ています。SUNWAYFOTO DDC-G1 というものですが、付属のアッパーディスクと置き換える幅50mmのクランプです。

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SUNWAYFOTOもBENROと同じく、様々なクランプやプレートを製品として持っているメーカーで、「スライドプレート BENRO MPB20」の回 にご紹介したスライドプレートと 同じような製品 もあります。

20130330c このDDC-G1は完全にGH1780TQR専用のもので、3本のネジで固定するようになっていて、ジッツオのディスクと同じように、センターの穴のガイドも設置されている親切な設計です。

クランプ締込のノブも短めのもので、RRSやKIRKのものなどではノブを手前にして使用する場合に「アゴに当たって不愉快だ」とよく聞くことを改善しているのでしょう。

ただしこのモデルにはノブの反対側に水準器がついており、水準器の見やすさを考えるとノブを被写体側にして使った方が良いでしょう。

また、このモデルの水準器はユニットになっていて本体にネジ止めされているので、簡単にはずすことができます。ネジで取り付けてあることからこの水準器の水平の精度がちょっと疑われるのですが、まあ問題ないようです。

20130330d 製品には取り換え用のネジ(ステンレスの六角穴付きボルト)と六角レンチが付いているのですが、これがGITZO付属ののものより長い(右写真 ステンレス色-SUNWAYFOTO、黒クロメート-GITZO)ので使えません。

雲台本体側のネジ受け穴は、ネジ切りが通っているとはいえその下の支柱に若干被るため、ネジが長いと当たってしまいます。

従ってせっかく同梱してくれているのですが、雲台のもともとのネジを使わなければなりません。

換装するとこのような姿になります。

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もともとの付属のアッパーディスクにクランプを取り付けるよりはすっきりした、立ち上がりも抑えられたものになります。

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また、高さも抑えられてよくできたジッツオのクイックシューシステムは「ちょっと使いにくい」のですが、それと比べて大きさもほとんど同じに収納できます。(もちろん、この写真のように「横向き」に収納することはないでしょう。比較写真なのでこの向きにしただけです)

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20130330h そして三脚全体の質量は1.15kgほどになります。

ジッツオのクイックシューシステムを付けた状態(カメラプレートを除く)より20gほど増す程度ですから気にならないでしょう。

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2013年3月 2日 (土)

スライドプレート BENRO MPB20

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「TS-E90mm F2.8でマクロ撮影 -3」の回 に、私の ベルボンのスーパーマグスライダー ではカメラ縦位置ではちょっと不安があることをお話しました。その時に、アルカスイス規格ではKIRKの マクロ撮影用Newロングレールプレート などがあることを書きましたが、もっとシンプルなスライドレールを見つけ購入したのでご紹介します。

マクロ撮影以外でも、構図を決めてから「ちょっと引きたい」「ちょっと寄りたい」なんてことはよくあることですが、印刷原稿用の写真では、ページいっぱい裁ち切りで使いたい場合には周りに3mmの「ヌリ足し(ドブ)」を付けて入稿しなければなりません。

そのトリミングを考え、撮影時に少し小さめに撮るのは当然なのですが、プレビューで判断する撮影立ち会いのスタイリストやデザイナーに「紙面ではこのくらいのバランスですよ」と説明するのに、カメラをちょっと前後してプレビューを見せられたらいいなと、かねてから思っていました。

前回のマクロ説明のとき以降、KIRKのロングプレートを使ってみようと思いながら、いろいろ調べていたら思わぬ伏兵がいました。それがBENRO MPB20 です。

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20130302c 20130302d 全長195mm(プレート長185mm)、幅38mm、全高20mmで質量は224gです。

KIRKのもののようにクランプの方向を90度振ることはできませんが、クランプとプレートが一体で非常に薄くできていて、クランプのネジも短いタイプなので、コンパクトです。

側面のスケールは両面とも先端を0とするもので、見やすい位置に付いています。

このMPB20は他のアクセサリーと組み合わせることでパノラマベースなどにもなる汎用アクセサリなので、水準器や1/4のカメラネジも付いていて、他にもいろいろと応用できそうです。

底面には落下防止のピンが付いているためプレート長185mmとはいってもクランプ上でスライドできる距離は100mmです。

ピンをはずせばもっと移動させることができます。仮に60mmのクランプに設置する場合、クランプフルで咬ませるのなら125mm、半分まで咬ませるなら全長寸法185mm分移動できます。

さて、私の場合はTS-E90mmで使用する場合が多いので、プレートがこれだけ薄くカメラのすぐ下にくるとなると、ティルトやシフトの際のクリアランスが十分かが一番の問題となります。

20130302e

5Dmk2では、このように最大のフォール、最大の下ティルト両方をかけてもぎりぎり収まっています(写真左はノーマルで∞時)。さすがにこの90mmよりレンズ径の大きいTS-E24mmや17mmでは、ノーマル使用では大丈夫なものの、フォールや下ティルトは最大にはできません。(EOS2ケタ機やkissでは90mmでもフルの移動はできないかもしれません)

また、レンズ先にはみだしたプレートが画角に入り込むかどうかも気になる点ですが、さすがに魚眼では無理ですが、12mm(シグマ 12-24mm F4.5-5.6 DG HSM)でも大丈夫でした。

さて、今まで持っていたスーパーマグスライダーとの比較です。

20130302f

前後の移動量は40mmほど増えました(先に書いたように脱落防止ピンをはずせばもっと増やせます)。

20130302g

また、カメラ縦位置の際のグラグラ感は、高さもこれだけ減り、各構造体の連結箇所も減ったためかなり解消します。

もっとも、スーパーマグスライダーは接写のために設計されていて2軸の移動はできますし、ノブ回転によるスライダーの微動ができますが、MPB20は前後の移動のみで移動はカメラをつかんで行うので、どちらが優れているかの比較ではありません。

20130302h 上の写真はすべて405につけたものですが、もう一つの雲台410、「クイックシュー部を加工しRRSのクランプをとりつけたのはいいが、クランプが縦方向になり、今一つ使用に違和感がある」ことを過去何回か記事にしましたが、このMPB20をつけることで非常に使い勝手のよい雲台になりました。

右の写真のようにクランプの解除レバーが左手で操作できると右手でカメラグリップを握ってカメラの前後移動ができるのですが、405のほうは既設のクイックシューの上にKIRKのクランプ(ノブ式)を付けていてクイックシューの寸法の都合上、左手側にノブがこないのが唯一の不満点です。

405のほうもこのRRSのレバー式にしても良いのですが、少し緩めてプレートをずらすことができるのでノブ式の方をそのまま採用しつづけます。(そのうちクイックシューを加工してノブが左手側になるようにするかもしれません これがベストです)

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