カテゴリー「ムービー機材」の7件の記事

2014年6月29日 (日)

SELP18200でフォローフォーカスを使う

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私がサブ機としてSONY NEX-7を使用していることは過去何回か取り上げましたが、ムービーのサブ機として、電動ズームで高ズーム比の SELP18200 とセットで使うことがあります。電動によるスムーズなズーム。またそのズームも非常にゆっくりとしたズームが使える点。レンズ交換せずともワイド、テレ、どのシーンでも可能な点。そしてシステムが軽く組めるので特殊な位置からの撮影でも負担が少ない点などメリットが多いためです。

春に行った工場の撮影では、細かい粉が舞っているような業態のため工場内でのレンズ交換は怖くてできなかったことや、キャットウォークの上から全景を俯瞰で撮る必要があったので非常に重宝しました。

20140628b このレンズはEマウントのビデオカメラ NEX-VG30 で使うことがメインで考えられたレンズなので、通常のスチルカメラとは異なったスイッチ配置です。左手をレンズ下に添えて、親指先で作業がしやすいようにレイアウトされているのですが、一番の特徴は左手の腹がしっかり収まるように設けられた下部のぼっこりした部分がピントリングに被っている点です。

通常、フォローフォーカスはギアと咬み合わせるためにピントリングに巻くギアが必要になりますが、このレンズではそれが使えません。

そこで前回ご紹介したギアレスフォローフォーカス なら使えるかと実験してみた顛末をご紹介します。

まずレンズ下部の膨らみが大きく、マウント近くまであることから、リグのベースプレートに上手く乗るかどうかが問題になります。写真左のように、この膨らみの後端には「脚」があり(写真 丸印)、カメラ底面からこの脚の下面まで23mm。三脚穴からその面がレンズに当たるまでの前方の寸法が33mmです。

ベースプレートが通常の向き(カメラを後方に取り付ける)ではプレートがぶつかってしまう(写真中)ので、逆付けにせざるを得ません。

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本来なら重心を考えレンズとカメラの中間あたりにベースプレートのセンターを持ってきたいところですが、このように随分と前寄りになってしまいました。これにフォローフォーカス部を取り付けると下のようになります。

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一応フォローフォーカスがスムーズに動くように取り付けられましたが、ズームレバーにかかってしまい、ズームできません(笑)

20140628f そして、フォローフォーカスを使ってフォーカスリング(ピントリング)を回すと、はやく動かすと映像でわかるぐらいにレンズが上下に揺れます。

再三ご報告のようにNEX-7は底面があまりにも小さいため、このベースプレートのようにゴムの座を持った台への固定ではしっかりした固定ができません。そこでフォローフォーカスのゴムリングの動きに負けてレンズが動いてしまうのです。

そこで、アルカスイスプレートを使用した堅固な固定方法を考えてみます。カメラ底面からレンズ下面まで23mm。 L字プレート PSL-N7KIRKのクイックリリースクランプ の合計高さが22.7mm程度。これをベースプレートを通常の向きにして使用するとこのようになります。

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レンズの脚の部分がベースプレートに当たり(写真 丸印)、クランプがカメラを下向きに引く力と、ベースプレートがレンズを上向きに押す力が働いて堅固な固定になります。

ところが、ベースプレートの  ロッド取付部が前過ぎて、フォローフォーカスをレンズ左側に付けることはできません。そこでフォローフォーカスをレンズ右側に付けます。

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グリップの前ぎりぎりですが、しっかりピントリングに当たる位置に取り付け可能です。

こうやってフォローフォーカスとしては反則技のカメラ右側に設置。右手はフォーカス、左手は電動ズームという一度に両方の操作ができるものとはなりましたが、同時にカメラのパンなどの移動はできません(笑)。

もとはといえば、まだハイブリッドAFになってはいないNEX-7、電動ズームとはいえリモコンで操作できない点、ピントをマニュアルで合わせても高倍率ズームではその都度あわせなければならない点、ましてやピント位置を変える演出をしたいなどという難しいことを解決しようとフォローフォーカスを利用しようとしてかなり無理をしています。

今となっては、パン棒に取り付けられるリモコン RM-VPR1 に対応した α6000 があり、フォーカスもスムーズとのことなので、フォローフォーカスの必要性は、演出上ピント送りが必要かどうかのみになりました。

パン棒リモコン使用であれば、ズームレバーに被っても構わなくなるのでフォローフォーカスは左側に付けられます。その場合、堅固なカメラの固定を考えると一工夫必要です。ベースプレートを逆付けにしてなおかつカメラ位置が後方になるようネジ穴をベースプレートにあけることで、上の諸問題は解決します。

あぁα6000買おうかなぁ…

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2014年6月22日 (日)

ギアレスフォローフォーカス

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ムービー機材のご紹介が続いていますが、今回はフォローフォーカス。

実はMVR911ECCN を買ってしまったので、このギアレスフォローフォーカスもあまり使わなくなったのですが、部分パーツで重宝しています。このところのご紹介のきっかけとなった「本格的なムービーの仕事が入った」の回 の組み合わせでもしっかり使用しています。

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20140622c さて、私の持っているものはブランド名が「OPTEKA」となっていますが、エーディテクノ SS-001 や、SUNRISE SR-604 といった名で流通しているものは皆同じもののようです。

一般的に、ベースプレート(カメラマウント部)、ロッド、フォローフォーカスそれぞれが別売りになっていて、合わせると5万円を超す(しっかりしたメーカーのものなら10万超)ところが、これはセットで2万円ほどで済む超お手頃なものです。

一般のフォローフォーカスで採用されている「レンズのフォーカスリング(ピントリング)にギアを巻き付け、フォローフォーカス側のギアとのかみ合わせで回転させる」のではなくフォーカスリング(一般的にはゴム製)をフォローフォーカスのゴムリングの摩擦で動かしてしまうものです。そのためフォローフォーカスの取付角度が斜めになっています。

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使用するカメラサイズ、レンズサイズ(径やフォーカスリングの位置)に合うように調整できるようになっています。フォローフォーカス部は、レンズ幅(フォーカスリング幅)に合わせるための横方向の移動・固定、ロッドに沿った前後方向の移動・固定をひとつのネジでまかなっています。またカメラの高さ調整は上下にスライドするベースプレート部の押しネジをゆるめ→移動させ→固定します。

20140622e ネジの抵抗がロッドへの固定とスライドするパーツにうまく分散されないといけない構造ですが、ちょっと精度が悪く、かなりの握力がないと横位置はばっちり決まってもロッドの締め付けが弱く前後にずれてしまいます。

そこでロッドをはさむパーツをペンチでほんの少し変形させてやる(とはいってもアルミ製ですから変形するにはそれなりの力が要りますが)と、そこそこの力で両方がしっかり止まるようなスムーズな動きになりました。

フォローフォーカス部は取付高の調整ができないため、また、カメラマウント部も20mm程度の高さ調整しか効かないため、背の高いフラグシップ機での使用や、アルカスイスクランプなどを介しての取付には向いていません。斜め向きに付いているフォローフォーカスがレンズの真横にないと摩擦が適切ではなくなり滑って空回りすることがあります。

また、フォーカスリングがカメラにかなり近いと使用できません。下は5DIIにSIGMAの24-105mm F4 DG OS HSMを使用している状態ですが、フォローフォーカスパーツとベースプレート部の空きがほとんどありません。ベースプレートを前後逆付けすることで回避できますが、ベースプレート下部の三脚取付穴が後方にいってしまうためシステム全体が不安定になります。

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また、レンズのフォーカスリングの素材・形状によってはうまく使えません。上のようなローレットが細かめのものは問題ないのですが、凸凹が大きなものだとフォローフォーカスのゴムリングの押し当てが不十分で、谷に入り込んで空回りします。

 

さて、MVR911ECCNを使用することになった私には不要になったとお思いかもしれませんが、ロッドシステム(リグ)にはマットボックスなども取り付けられるため十分に利用価値があります(なにしろ安いため、高いベースプレートとロッドを買うより安い)。

7インチのモニタも使い始めたため(これについては後日レポートします)、それを取り付けることを考えてみました。ロッドを後ろに伸ばし、マンフロット ナノクランプ 386BC とミニ雲台でサポートすることも可能です。

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しかし、クランプが強力でも片方のロッドへの取り付けでは、三脚に装備を付けたまま担いで移動しなくてはならないような撮影では不安です。そこでこのリグの下にアルカスイス規格のロングプレートを付けたシステムにしています。

使用するプレートは BENRO PU200、BENROのプレートの中で一番長い200mmのものです。これに小型の雲台を取り付けます。写真ではカメラネジが2つありますが、リンク先のショップ画像ではプレート付属はひとつしか写っていせん。ウチに転がっている他のネジを転用したかもしれませんがこの製品には2個付いていた気がします。

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カメラにはL字プレートを常に付けているので、このリグにもカメラ取付用にアルカスイス規格のクランプ(KIRKのもの)を使用。下のロングプレートは200mmもあるので、レンズ交換などで前後の重心が大きく変わっても、適切な位置に調整可能です。

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20140622j リグのベースプレートにクランプを取り付けたことでカメラが立ち上がり、モニターはほぼレンズセンターの高さに来ます。光軸がそろった使いやすいシステムになります。

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2014年6月14日 (土)

マンフロット MVR911ECCN -4-

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マンフロット製のクランプ式リモコン MVR911ECCN  はムービーでの使用をメインに考えられた機器ですが、対応するカメラがキヤノンの一眼レフですから、スチル写真での使用もできるようになっています。

20140614b 「REC/停止」ボタンをダブルクリックすることで動画→静止画とモードが切り替わり、シャッターボタンになります。また、MVR911ECCN にはAFボタンがあるので、オートフォーカス撮影も当然できます。

長く重い玉をつけ三脚で撮影するフィールドスポーツやモータースポーツ、鳥などのネイチャー系など、使用すると便利なシーンはありそうです。右手はカメラパン、レリーズ。左手はズーム。それぞれ手先の移動のないスムーズな操作ができます。

しかしこの場合、背面液晶によるライブビューモードになっている訳ですからカメラの挙動はすべてライブビューモード上のものになります。

像面位相差AFではないモデルでは、合焦が非常に遅いことはご存じでしょうが、MVR911ECCNでAFさせたからといって速くなるわけではありません。ましてや「フォーカスメモリ」を使用していてピントを決めているにも関わらず、シャッターを切る時にカメラが勝手にオートフォーカスのシークエンスに入りシャッターチャンスを逃すのではどうしようもありません。

20140614d そこでこのMVR911ECCNでは、カメラのモードが「AF」のときはもちろん、「MF」のモードでもフォーカシングできるようになっています。MFモード上では即座にシャッターが切れます。(この場合MVR911ECCNのAFボタンは無効です)

キヤノン純正のEFレンズではMFモードでもすべてで動作するのだと思いますが、他レンズメーカーのものではそうでもないようなので注意が必要です。事実、私の持っているSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSMは、MFモードではMVR911ECCNが使用できませんでした。

 

この一番重要な「MF」時に使えるか、動作音はうるさくないか、フォーカスポイント数やフォーカス移動速度はどうか、私のもっているレンズのいくつかを表にまとめてみました。

  EF40mm
F2.8 STM
EF50mm
F1.4 USM
EF24-70mm
F4L IS USM
EF70-200mm
F4L IS USM
SIGMA24-105
F4 DG OS HSM
MF時の使用 ×
フォーカス動作音 ※1
高速時 停止点数 10 19 6 10 5
同 移動時間 4.5秒 4.7秒 2.2秒 2.4秒 2.5秒
中速時 停止点数 62 85 50 65 27
同 移動時間 8.4秒 11.0秒 6.5秒 8.4秒 (8秒)※2
低速時 停止点数 452 170 135 676 112
同 移動時間 41秒 15.2秒 12.0秒 1分7秒 (22秒)※2
  ※1 音は比較的小さいが「チッチッ」と目立つ音のため気になります
※2 移動が不安定で、奥に送るのと手前に戻すのでも異なります

 

手持ちのすべてを調べるのは大変ですし、すべてのEFおよびEF対応レンズを持っているわけではないので不十分とは思いますが、レンズによって挙動が異なります。お使いのレンズがお使いの目的に適合した動作をするかどうかは各自のご判断におまかせするしかありません。

最後に現時点(2014年6月)での適合カメラもご紹介しておきます。

1Dx,1D MarkIV
5D MarkII,III
6D
7D
70D
60D
Kiss X5
Kiss X4
Kiss X3

Kiss系新製品にはまだ対応していません。70Dに対応したのが2014.2.28のrev.0011ですから対応までには結構かかるでしょう。

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2014年5月31日 (土)

マンフロット MVR911ECCN -3-

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一眼レフでムービーを撮るのは、最近の中級機、初級機では画面タッチで任意の位置にフォーカス設定ができ、「一眼レフとしての高級機」のほうが立ち遅れているような気がします。

ビデオカメラにおいてもタイトル写真のようにセンターから外れたふたつの被写体ではピントが合いづらいですし、ましてや映像中で手前から奥に任意に動かす(あるいは行ったり来たりする)場合にはマニュアルで移動させなければなりません。

一眼ムービーではリグを組んでフォローフォーカスを使用するのがプロの現場では一般的なのだと思いますが、イン点、アウト点のマークを白リングに書いてもカメラマン側から見える訳ではなく、フォーカスマンなどいないカメラマンのみの現場では大変です。

最近ではひとりで撮影する場合の使い勝手を良くした、ストッパー付きのフォローフォーカスや( 写真左 TEEDA TRS-FF04 )、カメラマン側にリングが向いているもの( 写真右 エーデルクローン フォーカスワンプロ )があります。

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MVR911ECCNには、デジタルで2点のフォーカスポイントを覚えこませ、その2点間を行き来できる「フォーカスメモリ」機能が備わっています。

20140531c 使い方は

  1. ダイヤルで好きなフォーカス速度を選び、速度モードは固定(FIX)を選びます。(このモードが覚えこませる時だけではなく使用する時にも反映されるので、あらかじめ決めておかなければなりません)
     
  2. 近い方、遠い方いずれかのフォーカスポイントをノブを使用して決めます。レンズの距離リングでのフォーカス決めや「オートフォーカス」ボタンの利用もできます。また、画面拡大モード(デジタルズーム)の利用が可能です。
     
  3. 「フォーカスメモリ」ボタンを長押し(2秒以上)で1コ目が設定完了(ボタン1、ボタン2いずれが先でも可)。このとき反対側のボタンが点滅しはじめ、2コ目の設定を促します。
     
  4. 同様にノブを使用して2コ目のポイントに移動し、ボタンを長押しして設定。(こちらは「オートフォーカス」ボタンやレンズの距離リングは無効)
     
  5. 両方のボタンのLEDが点灯していれば2点のフォーカスポイント間のみでフォーカス移動ができるモードになっています。どちらのボタンに近い側を記録したかに関わらず、ノブの近-遠方向はもともとの動きの通りです。

マニュアルには「レンズのフォーカスやズームをマニュアルで移動した場合、メモリポイントの正確性は失われます」とあるので、2.の1点目をマニュアルフォーカスで決めるのは正確性が損なわれているかもしれません。

メモリの解除は、「オートフォーカス」ボタンを押すか、「速度制限」ダイヤルをいじるかで行えます。前回「覚えておいてね」と言った件はここなのですが、私はダイヤルをいじる(速度が変わらない程度の少量の回転)のをデフォルトにしています。

大事なのは、フォーカス速度に融通が利かない点です。まず、前回お伝えしたように「速度が速い」というモードは停止ポイントが少ないので精度が低い(思ったフォーカスポイントがその中にあるのは稀でしょう)し、精度が高いのは低速なモードなので、ムービー上ゆっくりフォーカスが移動しても問題ないかに関わってきます。

演出上の自由度(主にスピード)ではフォローフォーカスのほうが上ですが、2点間を何度も行き来するさせることを考えると、シーンの中で数回ある時はもちろん、シーンの中で片道が1回ある時でもテイクの度に同じ動作をさせるので、このフォーカスメモリ機能はフォーカスミスを防ぎたいときには大変便利です。

---つづく

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2014年5月25日 (日)

マンフロット MVR911ECCN -2-

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前回に続き、キヤノン一眼レフ専用フォーカスコントローラー、マンフロットのMVR911ECCN のご紹介です。ボタン・スイッチの名称(機能)は前回にも図示しましたが、説明に必要なため再度上げておきましょう。

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名称はマンフロットの取説に従っているのですが、カギ括弧が付いていたり、分かりにくい名称だったりと、もう少し工夫してもらいたいものですね(笑)。

さて、このコントローラーは「フォーカス」ノブを押し下げることでフォーカス移動を行うのですが、押し下げ量に応じて速度が可変する「可変」モードと固定速度の「固定」モードがあります。

20140524c20140524d その切り替えは、左側面にある「フォーカスモード(可変または固定)」スイッチで行うのですが、この可変モードは無段階で動きが変わるものではなく、3段階(モード)の速度が切り替わるだけのものです。軽く押しこむとまず低速、もう少し押し込んで中速、グッと押し込むと高速に変化します。

またそれぞれのフォーカス移動も、無段階でスムーズに移動するのではなく、途中のいくつかの停止ポイントにスッと移動しそこで一旦止まるというものです。

これはレンズによって異なりますが、EF24-70mm F4L IS USMの場合は高速モードで6ポイント、中速でやっと50ポイントになるので、正確なピント合わせには、中速、低速に速度を落とさなければなりません。(EF50mm F1.4の場合は高速で19ポイント)

一方、最近接距離から無限遠までの移動時間は高速で約2秒、中速7秒、低速10秒(24-70の場合)。フォーカス移動をムービー映像でどう味付けするか、移動量、タイミングでどのモードを使えばいいのか、コツが要ります。また、途中で止まるということは、音も途切れたものになり、高速では「カッッ カッッ」、中速では「カカカカ」といったマイクで拾うと気になる音になるので、これまたムービーの場合は要注意です。

この24-70のように高速モードがあまり意味をなさない場合、高速モードをオミットして中速、低速のみで使える「フォーカス速度制限」機能があります。

20140524e 左側面前方の「フォーカス速度制限」ダイヤルを回すことで調整するのですが、ダイヤル式になっているため、一見無段階に調整できそうですが、結局上記3段階の中から選ぶだけです。

指のハラでグリグリと回すと3回分ぐらいの回転角度なので、今どのモードなのか分かりにくいためインジケータ機能をもっています。

ダイヤルを前方に目いっぱい回すと3速度すべてを使う(フォーカス速度の制限がない)モードで、この時「REC/停止」「シャッター」ボタン上部の赤REDインジケータが3回点滅します。ダイヤルを手前にちょっと回すとまだ3回点滅していますが、もう少し手前に回すと2回点滅となります。この辺りで高速モードが制限される状態になります。同様に1回点滅まで手前に回せば低速のみのモードとなります。

このダイヤルの仕様がちょっと違和感があり、3点でクリックがある移動量の少ないダイヤルでもいいのではないかと思うのですが、実は次回にご紹介する使い方で重要な役割があるので覚えておいてください(笑)。

さて、この「フォーカス速度制限」と「可変または固定」の組み合わせで、以下のような動作になります。

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フォーカスの速度に3種あり、それぞれに可変と固定がありますが、低速のみまで速度を制限すると固定と同じことになってしまうため、計5種類の動かし方があるってことです。

「高速」モードは「飛ばし過ぎ」で使いにくいことを反映してか、ファームウェアのアップ版(rev.0009)で、高速モードの速度を遅くできるようになっています。しかしこれもポイントからポイントへの移動時間が遅くなる(7段階で調整可能)だけでポイント数が増えるわけではないため、EF24-70F4Lのように5ポイントしかないレンズではあまり意味がありません。

なかなか考えてある機器なのですが、レンズ間での差やそれぞれのモードでの挙動の差をつかむまでは使いにくいように感じます。

次回は「フォーカスメモリ」機能についてレポートします。

---つづく

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2014年5月17日 (土)

マンフロットSYMPLA MVR911ECCN

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いやー、皆様お久しぶりです。忙しかったのは事実ですが、それ以上にブログにタッチするのが「怖い」ような変な精神状態でした(笑)。2ヵ月も間が空いたので前回何を書いたかまで忘れてしまいました(笑)

20140517b 本格的な動画の仕事が入ったので、機材を紹介しはじめたところでしたね。

今回から4回に分けてお伝えするのは、マンフロット製のクランプ式リモコン MVR911ECCN  です。

マンフロットの動画用機器のシリーズ「SYMPLA」の1アイテムですが、汎用ではなくキヤノン一眼レフのみに対応したものなので、ユーザーは限られるでしょう。

右のようにパン棒に取り付け、撮影開始/終了、フォーカスのコントロールができるものです。動画だけでなく、静止画でもシャッター切り、フォーカスコントロールができるので、動画を撮らない方にもオススメな使い方を追ってご紹介します。

20140517c パッケージが大きく(15×20センチほど)、付属品でも多いのかと思ったら中身はスカスカで、本体、取説、ケーブルクリップ(使い方がよく分からない orz)で構成されています。きっとSYMPLAシリーズの他の製品と共通の箱なのでしょう。

20140517d_2 本体の寸法は縦9cmほど(コネクタ部を除く)、巾は6cmほどです。厚みが結構ありますが、上下2段の本体でクランプ式にパイプをはさみます。はさめるパイプ径は13ミリから35ミリ。私の使っている雲台のパン棒は10mm径なので黒パーマセルを巻いて太くせざるを得ませんでした。

下半分は電池ケースになっています。単4電池2個で稼働しますが意外に電力食いのようで、前回の撮影時には2日持ちませんでした。

 

さて、様々なボタン、スイッチが見えますが、まずそれらの説明を。

20140517e

上面で重要なのは、5 の「REC/停止」ボタンと 2 の「フォーカス」ノブ。一般のビデオカメラ用のパン棒コントローラーではズームノブ(スイッチ)がありますが、キヤノンの一眼レンズには電動ズームがないのでズームのコントロールまではできません。あしからず。

6においての「デジタルズーム」とは、カメラのライブビュー拡大モードを呼び出すアクションで、全画面→5倍→10倍→…となります。すなわちカメラの<虫メガネ>ボタンを押すのと同じことです。同様に7はシャッター半押し、8はライブビューボタンと同じ働きをするわけです。

20140517g 5 の「REC/停止」ボタンはそのまま押してREC、もう一度押して停止という、この手の通常のスイッチアクションですし、2 の「フォーカス」ノブは左右どちらかに倒して、フォーカスを奥に(手前に)移動させるアクションです。

「手前に移動」「奥に移動」を左右どちらに当てるかはカスタマイズできます。工場出荷時にどちらであったかは忘れましたが、現状私は右を接近方向にしています。

また、「REC/停止」ボタンはダブルクリックすることで静止画のシャッターボタンになります。もう一度ダブルクリックしてビデオ用の「REC/停止」になりますが、どちらのモードかはボタン両サイドの緑LEDのインジケータで判断できるようになっています(P-photo V-video)。
(旧ファームウェアではダブルクリックでなく4秒以上の長押し)

さて、このフォーカスの移動は、ノブを軽く押しこめばゆっくり、強く押しこむと速くなるのですが、それを調整するのが左側面にある2つのスイッチです。

4の「フォーカスモード」スイッチを「FIX」にするとノブの押し込みに関わらずコンスタントにフォーカスが移動します。「VAR」は押し込みに応じて可変するモードです。

上部の3「フォーカス速度制限」ダイアルで最大の速度(可変での最大速度、固定時の速度)が変更できます。

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この速度の調整が実に微妙なので、その辺を中心に次回ご説明します。

---つづく

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2014年3月 4日 (火)

本格的なムービーの仕事が入った

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ご無沙汰していました。タイトルにもあるように、ちょっと大きなムービーの仕事が入ったため、大量の撮影-編集(および既に入っている通常の業務)で、ブログに手を出せるほどの余裕がありませんでした。ある企業の会社案内ビデオということで、100シーン、300カット(テイク数までいれると800カット以上)。せいぜい固定位置からの商品説明ムービーぐらいしか撮っていない私にとってはプレッシャーの大きい仕事でした。

さて、タイトル写真は「ムービーセットをどう組もうか」と検討した3タイプのセットですが、カメラは当然EOS 5DIII、レンズはズーム系が必要。そしてモニターをどうするかで、「7インチ」「5インチ」「背面液晶」の3パターンを考えたものです。5型モニタ エーディテクノ CL5585H を愛用していることは既にお伝えしていますが、その後7型も手に入れた件はまだでしたので、この一連の流れで順繰りに…

このうち、左のパターンをメインに、右のパターンをサブ(会社周辺でのイメージカットなど簡易なもの)で挑むことにしたのですが、今回はまず、右のパターンをもとに各機材のご説明を。

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まず、固定アングルではない動画を撮る以上はオイルフルードのビデオ雲台が必要となりますが、もともと動画のウエイトが低い私の持っている雲台はプロ用の立派なものではなく安価で軽量のベルボンのFHD-51Q。今は後継機種 FHD-51QNとなっていますが見たところ同じようです。

このクラスのビデオ雲台でも今回の撮影には特には問題なかったのですが、パン棒がもう少し長く、グリップも寸胴のものが理想と感じました。

20140304d この雲台の下に過去ご紹介した アクラテックのレべリングベース を入れればスムーズに水平出しのできる雲台に早がわりです。

また、意外に知られていませんが、このシリーズの雲台のプレートはアルカスイスタイプとアリガタの巾・形状が同じなので、より大きな移動ができカメラも着脱が容易なBENRO MPB20 を使用します。なにしろビデオ雲台ではカメラの前後の重量バランスをうまくとらないとティルトの時は当然、パンのときにもギクシャクする可能性があります。

20140304d2 【アリガタについて】 説明が必要なのでかねてからこの用語を用いないようにしてましたが、日本の伝統的な建築用語で、逆くさび状の出っ張りを指します。「ほぞ継ぎ」などでよく使われますが、それに対して受ける側をアリミゾといいます。どうやら雲台でも天文用機器ではアリガタ、アリミゾで通っているようですね。

 

20140304e さて、そのパン棒についている機器。今まで不勉強で今回はじめて知り、便利だなあと思われたので購入したのですが、マンフロット製のキヤノン一眼レフ専用のクランプ式リモコンMVR911ECCN です。

スチルカメラの動画機能、オンオフだけにしても本体のスイッチでの入り切りでは三脚を立てての撮影では不便すぎます。純正(あるいはサードパーティーの)リモートスイッチは必需品とはいえ、パン棒に括りつける構造にはなっていません。このリモコンはオンオフに加え、フォーカスのコントロールと、2点のフォーカス距離を覚えこませ、フォローフォーカスを使うように、スムーズに「イン点」「アウト点」でフォーカスが移動できるものです。「USBフォローフォーカス」と呼べるものです。これについては色々とお伝えできることがあるので、次回以降くわしくご紹介します。

20140304f このサブ用システムではモニターの取付をやめ、背面液晶でのライブビューとしました。ただ、外光でのピントの確認や映像確認は覆いがないとつらいため、スチルでも使用していた背面液晶用フードを使用します。どこのものか忘れていたのですが ユーエヌ UNX-8506 のはずです。

20140304g また、クランプ式リモコンのおかげでフォローフォーカスこそ要らなくなりましたが、ズーム用にはハンドルが必要なので購入したのがこれ。プロ機材のFoton F-RINGFRG-Seriesです。

この手のフォーカスハンドルは、レンズ径に合わせて数種用意されている物と、どんな径にも使えるように工夫されたものがありますが、これは前者です。やはり径にあったもののほうがガタツキは少ないし、余分なストラップが変な所に引っかかってズームに失敗することもないでしょう。

こんな感じで、必要最小限ながらしっかり撮れるセットは、三脚もジッツオ2シリーズ4段ロングのGT2542Lで十分で、荷物としても下の写真のようにロープロのトップローダーと三脚バッグのみで済みます。

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この三脚バッグはどれかの三脚の付属品なのでしょうか、中古屋で安く手に入れたもので、保護のクッションがないただの袋なので三脚の保護性は少ないものの、撮影中にはクルッと丸めてバッグの中に入るため気軽な撮影のときには重宝しているものです。また、カメラ以外の装備もカメラバッグ「トップローダーズーム」 (現在の トップローダーズーム55AW より若干短い旧製品)の前面のポケットに入ってしまいます。なお、このトップローダー、全長270mmで、24-105ならフードをつけたまま、70-200f4でもフード逆付けで入る、私のお気に入りなのですが、この長さの製品がロープロのラインナップから消えてしまいましたね。(55AWは全長330mm、この6cmの差は以外に大きい)

こんな感じで、しばらくムービー用グッズのご紹介を続けますのでお楽しみに。

 

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