カテゴリー「カメラスタンド」の9件の記事

2015年11月 3日 (火)

ストーンバッグの有効利用

20151103a

 

随分と間が開きました。2ヵ月ほったらかしにしていたのは初めてです。いつも楽しみに来ていただいている方には申し訳ありません。

さて、「ストーンバッグ」、単独で売られている現行品はタイトル写真の スリック ストーンバッグDXバンガードのSB-100 しかない状況(あとはアマゾンで若干の無名ブランドがある程度)でマイナーなアイテムになりつつありますが、かく言う私も、ネイチャー系ではないため、今まで特に使う必要もなく持ってはいませんでした。

今回、長時間の室内ブツ撮りの出張撮影(クライアントのオフィスでの撮影)のため、3~4時間の撮影であればバッテリーだけで済むカメラ、モニター(CL75HOX)それぞれにACアダプターが必要になり、それを収納するためにスリック ストーンバッグDXを購入、使用してみました。

カメラEOS5DIIIとモニターCL75HOXのアダプターは結構なボリュームがあります。

20151103b

それぞれコードが長いので床に垂らしてアダプターを転がしておくと、三脚の移動に不便どころか、つまづいたり電源をはずしてしまう危険性もあるため、このストーンバッグにそれらを入れてしまい、電源コード1本のみが床に垂れるようにしました。

20151103c

これは便利です。撮影位置の変更でも、やや重めの電源コードですからスムーズについてきます。何よりもカメラマンの私だけでなく大勢の人がこの周りを歩く状況なので気を使う場所が一か所になるのは気が楽になります。

20151103d さて、この「アダプター保持バッグ」としてのストーンバッグはスタジオのカメラスタンドでも使用できます。

うちのスタンド マンフロット ミニサロン190 には小物を乗せるトレ―がありますが、これらのアダプターをこの上に置いてしまうとゴチャゴチャと収まりがよくなく、それらよりも大事なもの(交換レンズなど)が置けなくなってしまいます。

トレ―を加工してフックを取り付けてもよいのですが、転がっていたかなり大きめのダブルクリップをトレーのフチ三辺に付ければなかなか収まりのよいものとなりました。

三脚のときもそうですが、何本もケーブルが垂れていると邪魔であり電源がきれてしまう危険もあるので電源コード1本のみ垂れている管理しやすい状況をつくるのは大事です。

そこそこの値段がするメーカー品のストーンバッグですが、しっかりとその金額なりの仕事をさせています(笑い)。

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2015年3月29日 (日)

レベルアジャスター

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「ミニサロン190を改造する」の回 にアームに横向きに器具が付けられるように改造しましたが、結局、雲台を付けている側と反対側に真俯瞰用雲台を移動しました(アームを差し替える)。

20150329b
その記事では雲台は、アクラテックのレべリングベースSUNWAYFOTOの DDH-02にしましたが(写真右)、通常は左のように直にクランププレートを付ける仕組みで十分です。水平がほぼ出ているアーム(ずれは1度程度)なので、真四角な被写体でなければ歪みは気になりません。

しかし真四角な物や、裏面と表面が平行でないものを撮るときにシビアな正対を調整したくて写真右のようなボール式の雲台を設けると、水平での使用と違ってカメラ重量を支えながらの調整で結構苦労します。そこでネジで微調整できる「レベラー」が欲しくなります。

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計測機器用と同様な3ネジで調整するものとして、マンフロットの レベリングベース 338 (写真左)が長らく販売されていますが、これは大きく、またネジがとても固いので、かねてより躊躇しています。また、最近になってNodal Ninjaから EZ-Leveler-II という比較的操作しやすいものも出ているようです。私の不勉強で今回お伝えするものを買ってから、ブログ「B級サロン」の こちらのページ で知ったのですが、こちらは良さそうです。

20150329d さて、カメラスタンドの先に下向きにカメラを設置した場合には、右図①の回転は被写体を動かすほうが簡単です。

また②は雲台とアームの接続がダボであることから、それを動かすことで簡単に微調節できます(カメラの重量を支えながら緩めたり締めたりする必要はありません)。

問題は③だけとなります。ということは1軸の角度調節をネジで行うものがあればいいということになります。

望遠鏡用や実験器具用などでいくつか候補はありますが、なるべく薄くできているものが欲しいとなると今のところ以下のものしかないようです。

20150329e ケンコーのレベルアジャスター ですが、ユーエヌからも UN-5692 レベルアジャスターとして、またハクバからも ピクスギア レベリングベース HB-LB として出ているものです。

いずれも全く同じですが、50×55mm、高さ25mmの四角(突起を除く)に二つのネジが付きだしていて、側面に設けられたアクセサリーシューにバブル型の水準器が付属しています(もちろん取り外し可能)。

またそのシューはネジで取り付けられているので、シューも取り外すことができます。私の使い方ではシューは要らないためはずしてしまいます。

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上面にはカメラ用に1/4インチのネジが設けられていて、底面には三脚側の1/4インチの受けネジがありますが、よく見ると段差があり、内側のパーツにのみネジが切られているのがわかります。

20150329g 一見するとふたつのネジ、底面の二重構造がどのように作用するのかわかりにくいと思います。

実はこの二つのネジを同じ方向に動かすことによって上面パーツ裏に設けられた山状の受けをずらし傾ける構造になっています。その際にネジを最後に締め込むと底面内側のプレートを押すので、水平回転(スイベル)の動きもこの動作で固定されるようになっています。(ネジの力を山やプレートに伝えるため2本のコロが入っています。また図では省略していますがコロはバネでお互い引き合うようになっています)

傾斜できる角度は左右に10度。私の用途としては十分です。

20150329h

「傾けたい方向にネジを進める」と覚えれば扱いは難しくありませんが、両方のネジを同じように動かすのは難しいと感じるのなら、まず傾けたい側のネジをゆるめ、それから反対側を締めていくという手順にすれば良いでしょう。

しかし1点だけ問題があります。上面のカメラ止めネジが固定式のため、アジャスターの向きとカメラ(あるいはクイックシュークランプ)の向きをしっかり揃えることができません。

20150329j 通常、ダボではその受けで回転できるし、カメラを雲台やクイックシューに取り付けるのは貫通のネジのため気になりませんが、このように向きを揃える必要のあるものにこの構造は不便です(このアジャスターは本来、雲台の下に付けるもののためにこの構造になっています)。

同方向から30度ほどずれるため、カークのクランプには付いている固定用イモネジを締めて何とか固定しています。

20150329k カメラをセットするとこんな収まりです。

付属の水準器がカメラのシューに付けられるので便利ですが、シビアに真俯瞰をとるときは再三ご案内の鏡を用いた手法でやっています。

この一軸のみのギア微動調整はかなり便利です。上の方の図で説明の③の軸のみギアで調整。その間カメラを別の手で保持しなくて済み、振れ戻しもないため一発で位置が決まります。あとは②をダボで行ってもよいし、このアジャスターのスイベルで行っても良いのですが、このスイベル機構、しっかり締めなくてもそこそこ抵抗があるのでアジャスター側での調整のほうがスムーズです。(カメラを真下に向けているため自然に真下を向くというのもあります)

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2015年1月18日 (日)

ミニサロン190を改造する -2

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20150118a2_2 思い切ってアームを20cm切り、60cmとしました。

アームの長さが求められるのは床置きで真俯瞰撮影する場合です。

アーム長60cmでもセンターのブロックからは45cmは飛び出している状態なので、雲台などの高さを含めると、脚部から50cmはレンズセンターが離れる計算です。

ポールからでは65cmありますから、床置きではなく脚の上にステージをつくれば、天地130cmのものまでの真俯瞰撮影が可能です。

20150118b パイプの内径が28mmのため、外径28mmのメスメスアダプターを打ち込んでみたのですが、どうもうまく入らない。塗装をけずっても入らない。よくよく測ってみると、内径は確かに28.0mmなのですがアダプターのほうは28.4mmありました(写真奥)。

困ったなーと思い、「出張撮影での小物撮影用ブース」の回にご紹介した半分に加工したもの(内径17mm側 -写真手前)を測ってみると、こちらは28.2mmでした。メーカーによって若干のサイズ違いがあるようです。

20150118c これはたたき込みで見事に入りました。止めネジ用の穴は露出しておかなければならないので、入り込み量は15mm程度ですが、ガッチリと止まっています。

 

20150118e 組んでみます。ダボ止めネジは裏側にあります。

20150118f メスメスアダプターを利用したソケット部はモニターを付けるためのクランプにもちょうど良い幅です。

20150118g 雲台は、アクラテックのレべリングベースSUNWAYFOTOの DDH-02にしました。大ネジダボが見当たらないため、何かを分解して出た長ネジのダボにプレートをはめたものを使用します。

20150118h このプレートは六角ピンを持っているスーパークランプに取り付けるマウント、マンフロット 208HEXで、こんなに頑丈なものでなくても良いのですが、丁度使い道がないので採用しました。

20150118i 雲台を付けて完成です。

真俯瞰撮影時には、垂直(被写体との正対)を出すのに微調整が必要です。ギア雲台のほうが微調整は楽ですが、この自由雲台(本来はレベリングベース)でもそれほど大変ではないので、軽量なこのセットを採用しています。

だいぶ横幅が短くなり使いやすくなったはずですが、まだ本格的な運用(仕事での撮影)は行っていません。そのうちにまたレポートします。

20150118j

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2015年1月12日 (月)

ミニサロン190を改造する -1

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カメラスタンド、マンフロットのミニサロン190。外部モニターを取り付けていよいよ便利になり、「我が家スタジオ」では無くてはならない存在ですが、少々困ったところもあります。

20150110b_2 脚が斜めにあって行き来を邪魔する三脚とは違って、またぎやすいベースなのはいいのですが、サイドアームが80センチもあって、カメラの位置を作業しやすく若干ポール寄りにすると反対側には50センチも出っ張ります。これが頭や胸の高さにきます。

実効幅2m程度の作業場なので、撮影時のレイアウトによっては、ステージとの行き来は体を横にして、このアームと壁(書庫)の間に滑り込む形になってしまうこともあります。

また、撮影台の奥にスタンドを設置して机上真俯瞰撮影をするときもこの80cmのアームは長すぎて、後ろにかなりスペースをとったレイアウトにしなければなりません。

このアームを少々切りたくなりました。

20150110c 真俯瞰時に解決したいのが、雲台の取付位置。通常はアームの上に水平に設置されているのですが、カメラを真下にすると雲台の自由度が一つ減り、工夫が必要であることは「マンフロット ミニサロン190 -3」の回 に取り上げました。

もちろん、この方法を続けてもいいのですが、せっかくアームを切るのならその際にアームのパイプエンドに雲台ネジが付けられれば、カメラの取付が楽になるでしょう。

ギア雲台を取り付ければ微妙な調整は楽ですが、その都度つけ直すのは面倒です。

垂直の調整はボール雲台でもそう大変ではなく、一度垂直を出してしまえば、カメラの高さの変更を行っても、このしっかりしたアームの場合はズレはほとんどでないので、いっそのこと別の雲台をサイドにつけっぱなしにしようと考えました。

 

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そこでアームのカットとエンドへの取付方法の検討です。

20150110d このサイドアームのパイプは、底面にラックが切ってあり、上面には平らな面を設けてある異形のパイプですが、エンドキャップをはずすと、内径28mmの真円になっていることがわかります。

ちなみにエンド近くの下面に出っ張るネジはエンドキャップの止めネジではなくアームをスライドしすぎて脱落するのを防ぐストッパーです。

パイプはアルミ製なので切ることはそれほど難しくはありませんが、28mmも内径があると、1/4インチのねじを取り付けるためのブロックはそうそう転がっていません。(最初はエポキシ系の接着材の充填などを考えていたのですが)

20150110f そこでピンときたのがメスメスのアダプターです。外径が28mmちょうどで、それに付くダボには1/4インチのネジ、3/8インチネジのものがあるし、その他様々な機材に対応しやすいため、直に小ネジ(1/4インチ)がついているより都合がよさそうです。

なによりも組んだものをスポッと取り付けられるし、そこで回転できるというところも便利です。

そこでエンドの処理はメスメスアダプターを「打ち込む」ことに決定です。

-つづく-

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2013年12月15日 (日)

マンフロット ミニサロン190 -3

20131215a さて、カメラスタンド ミニサロン190は何といってもカメラ位置の自由度が高いことが三脚に比べて有利ですが、それは真俯瞰撮影においても言えます。

右のように水平アーム(クロスアーム)を90度振って、カメラを下向きにすれば良いだけですので、様々なアングルを駆使しなければならない撮影のときには作業がはかどります。

もっとも、ライティングは真俯瞰ともなると全く異なった手法になるので、そのセッティングには時間がかかるのですが、もしスタジオの広さに余裕があるのなら、通常アングル用のステージと真俯瞰用のステージを用意しておいてスタンドをゴロゴロと移動させるのも手かもしれません。

真俯瞰時は、テーブルに寄せて撮るときも、三脚使用時のような「脚がテーブルに当たって思うように寄れない」ということはありませんし、アームは50cm以上オフセットするので、かなり大きいものの真俯瞰も可能です(この場合はステージは非常に低いものになるでしょう)。

20131215b

真俯瞰時には、カメラを90度下に傾けますが、正確な真俯瞰にするにはギア雲台が便利です。

この場合、雲台の3軸の自由度がひとつ減るので工夫が必要です。通常はパン、前後ティルト、横ティルトとなる軸が、前後ティルトを90度前振りに使ってしまうと、パンと横ティルトが同じ向きになってしまいます(写真左)。

この場合も再三ご紹介した マンフロット 553 を介して雲台を取り付けると便利です(写真右)。

20131215c

写真でおわかりのようにかなり張り出します。タイトル写真のようにベースの「T字の横棒側」に張り出す場合は重心がベースの外側になり倒れる危険性もあります。その場合は2枚目のイラストのように安定した反対側に張り出すとよいでしょう。

それぞれの側で耐荷重が異なる点はマンフロットのカタログでも以下のように説明があります。

20131215d

さて、最後に三脚とのメリット・デメリットを再度まとめてみましょう。

20131215e_2 20131215f メリット

  • 移動、カメラ位置の上下移動がとにかくスムーズ
  • 真俯瞰撮影に便利
  • 複数のカメラを乗せても安定
  • 三脚より設置面積は狭い

特に4つ目が、私のように狭い場所で使う身には大変ありがたいのです。三脚ではななめに脚が存在するためカメラとステージの間の行き来が不便です。へたをすると足をひっかけ、せっかく決めたアングルが台無しになることもあります。それがスタンドならば、ベースが平たいので跨げば済みます。

デメリット

  • 折りたためず保管に困る

一応デメリットとしてはこれしか思い浮かばないのですが、とにかく狭い場所にドンって鎮座ましますので、住宅でミニスタジオを考えていらっしゃる方は躊躇されるでしょう。

私は、書庫の組み合わせを工夫して、なんとか出っ張らないような収納場所を設けました。奥行き400の棚と280の棚の間にニッチを設け、そこにこのスタンドや、バックペーパーなどを立てかけています。

まあ、狭いし邪魔なことには変わりはないのですが、こんな風に片づけておくとセッティングにはそんなに時間がかかりません。

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2013年11月30日 (土)

マンフロット ミニサロン190 -2

20131130a

 

さて、引き続きカメラスタンド ミニサロン190についてのご紹介。クロスアームのカウンターウエイトがセンターポールの中にぶらさがっているところまでご説明しました。

20131130b そのウエイトの重量は6.5kgもあります。一方クロスアームは全体で3.8kgあるので、重量差である2.7kgをカメラ+雲台に当てるとちょうど釣り合います。

もちろん、ぴったりである必要はなく、前後1kgほどならば上下の移動は非常にスムーズです。タイトル写真の405雲台に5DII+TS-E90mmという私が一番使うパターンでは、その重量が約3.3kgになりオーバー気味なのですが問題なくスムーズにアップダウンできます。

カメラスタンドの高級機では、この重量差を調整するためカウンターウエイトの追加ができるようになっているものも多く、クロスアーム両サイドに重量カメラを2~4台乗せても釣り合うようにできますが、このミニサロン190にはオプションのウエイトはありません。

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このクロスアームのセンター部にはいくつかのレバーやハンドルがついています。1は上下移動のストッパーです。2はアームを左右に動かすためのハンドルで、折りたたみ式になっており(下写真左参照)、アーム下面に刻まれたラックをピニオンギアで動かす方式です。 アームは全長80cmありますが、この保持部とカメラマウント部を差っ引いて58.5cm移動可能です。3はアームをしっかり固定するためのネジですが、これだけ水平に繰り出せば設けてある「ガタ」でアーム先が垂れさがるのを防ぐ意味も大きいパーツです。

20131130d

20131130e そして重量のあるT字型の脚部には、各脚先にしっかりしたキャスター(写真4)、2か所にスタンドを床に固定するストッパー(5)、その解除ペダル(6)があります。

ストッパーと解除ペダルの構造は下図のようになっていて、ストッパーを押しこむと、中にあるプレートが芯棒を摩擦で押さえ、解除ペダルを踏むとプレートの芯棒と当たっている面が離れるためバネで元に戻る仕組みです。

その仕組みを図示するより、「囲炉裏の上に吊るす自在鉤と同じ原理です」と言ったほうがはやいと思ったのですが、若い人にはかえって分かりにくいかも(笑)。

とにかく、簡易な仕組みで、靴を履いて踏むことを前提としているので、私のように素足で作業するにはちょっとやりにくいパーツです。

「素足」ついででもう1件書くと、脚部の末端も、角がある状態ですので、鋭利ではないので切り傷になることはないものの、足指をぶつけると大変痛い思いをします。

20131130f クロスアームのセンター部にはトレーが用意されています。鋼板を折り曲げたしっかりしたものです。実効部分は巾が19cm、奥行きが16.5cmで、交換のレンズなどを置くのに便利です。

このトレーを手前にするとハンドル類は「向こう側」にいってしまい、ハンドルの操作などに「ポールを抱くように」手を伸ばさなければならないのですが、だからといってハンドルを手前側にして使うとせっかくのトレーが向こう側にいってしまいます。私は前者の使い方をしていますが、後者のほうが良い方もいると思います。

次回につづく

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2013年11月23日 (土)

マンフロット ミニサロン190 -1

20131123a 20131123a2 一般のアマチュアの方には不要でしょうし、すでにスタジオを持って(スタジオに勤めて)いらっしゃる方には既知のことなので、いままでこのブログで解説などしませんでしたが、これから小スタジオを設けようかなどとお思いなのか、けっこう「ミニサロン190」のワードで検索してこられる方が多いので取り上げてみることにします。

大きなスタジオではおなじみのカメラスタンド。マンフロットからは手ごろな価格で手ごろなサイズのものが出ています。

ミニサロン190(#806) といいますが、「ミニサロン190」が商品名、806は型番です。190は高さが190cmだからなのですが、190cmもあっても「ミニ」なのです。

スタジオ用のカメラスタンドは、もっと大型で重量のあるものが一般的で、マンフロットにも、これより大きなものもあります。816は「スーパーサロン 280」といって全高274cm、重量も80kgありますが、これは別格として、その下の809「サロン 230」(全高221cm 重量64kg)が一般的でしょう。

スタジオでともなると、大きなものをそこそこの俯瞰で撮ることも多いため、2m以上の高さのスタンドが必要となりますが、さすがに我が家のミニスタジオではこれらのサイズは入りませんので、ミニサロン190を使用しているわけです。

カメラスタンドと三脚との一番の違いはなにかといえば、三脚が可搬性のためにカメラの位置決めのスムーズさを犠牲にしているのと対照的に、スタンドはカメラの位置決めをスムーズにするために大きく重くなっている点でしょう。

ミニサロン190のサイズは高さが190cm、幅は85cm、奥行きが54.5cmありますが、この数値だけみれば三脚とたいして違いませんよね。センターのポールが直径6.5cmあり、全体を堅固なものにするため重量は34kgもあります。

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センターポールには水平に「クロスアーム」があり、これが上下にスムーズに移動するようになっています。カメラ(雲台)を取り付けるマウントの高さは57cmから183cmまでススッと動き、これが三脚では行えない一番大きな利便性です。

20131123d

マウント部は大ネジ(3/8インチ)でベース径が60mmのため、同社の雲台405がぴったり収まります。一般的には雲台を取り付けてカメラを付けますが、このマウントは前後にティルトできるので、高さと横振りをスタンドで行えば、カメラを直につけても構いません(中判、大判なら、そうやって使っているスタジオも多いはずです)。

さて、このクロスアームを備えたごついユニット。こんなものがスムーズに上下に動くのかって?左右は当然のことながら水平に360°回転します。しないとカメラの向きの自由度がないですから使いにくいですよね。

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ヒントは写真に写っている銀色のワイヤです。実はこの太いセンターポールは、中にカウンターウエイトが入っており、井戸の釣瓶よろしく、上部についたプーリー(滑車)を介して、このユニットとバランスをとっているのです。

20131123e

クロスアームを左右に振った時に、ポール上部のプーリーを保持しているパーツが固定していてはワイヤーはよじれてしまうので、このパーツはカポッとはまっているだけです。ワイヤーを正しい位置に直すためには手で回します。この辺はイージーな設計ですね。

次回に続く

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2012年3月17日 (土)

CL5585Hをカメラスタンドに付ける

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エーディテクノの5型HDMI入力液晶モニタ CL5585H については様々なレポートを書きましたが、購入動機は前から書いているようにスタジオでの物撮りでの簡単なモニターが欲しかったからです。

20120317b

商品撮影ではかなり高い所からの撮影も日常かなりあります。真俯瞰でなくても、見下げの角度が深い場合(例えばカバンの中の様子を撮る場合など)、5~60cmの大きさの製品を90mmレンズで45°の見下げにでもすれば軽く背丈以上の位置にカメラが来ます。

また真正面からの撮影では、通常の高さのステージ(机)で写す場合は膝を付かなければ(あるいはあぐらをかかなければ)、ファインダーは当然として、背面液晶でも覗きにくくなります。

 

20120317c PCを使ってのリモート撮影(テザー撮影)であれば、カメラの高さに関係なく見やすい位置でプレビューでき、SS、絞りのコントロールもできます。

マニュアルでピントを合わす場合は当然のことながらレンズのピントリングに手が届かないといけませんが、通常の撮影では十分に手の届く範囲にカメラは来ています。

リモート撮影は便利なのですが、私のように狭いスタジオでは、結局置き場所に困ってしまうシステムで、アシスタントも使わず一人で撮影する場合は、ステージとの行き来に邪魔になってしまいます。

そこで「構図」「ピント」の把握のために小型の外部モニターを購入しようとなった訳です。

 

20120317d そこで>ケンコー/クランプポッド プロ 100の登場となる訳です。

「Kenko CRAMP POD PRO 100」 の回で、「実は「あるモノ」を購入し、それをどうしてもポールにつけたかった」と書いたのはこのことでした。

スタンドのポールに咥えられ、上下の移動がスムーズ。カメラブームより下にすることも、上にすることもそう大変な作業ではないため撮影の効率が非常に上がりました。

 

20120317e

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2012年1月11日 (水)

Kenko CRAMP POD PRO 100

20120111a

20120111b スタジオ(といってもデザイン作業場と兼用のもの)で撮影するときには、三脚ではなく Manfrottoのミニサロン190(#806) というカメラスタンドを使用しています。

カメラスタンドも、大判カメラも使用できる本格的なものは軽く4~50万円し、とても手が出ないのですが、このミニサロン190は中判以下を対象としたもので、楽天市場の市場価格で150,000円程度 と、ジッツオのカーボン三脚と大差なく購入できます。

一般的な三脚でもスタジオ撮影は行えますが、カメラの位置(特に高さ)を頻繁に変更するブツ撮りでは、三脚に比べその効率に雲泥の差があり、私にとっては大事なツールなのですが、本日の主題は別のところにあります。

このスタンド、センターポールの径が65mmもあり、何かを取り付けようとしても一般的なスタジオ用クランプでは咥えることができません。

日ごろ撮影していて、ちょうどポールの位置あたりにレフやらライトやらが来ることがあるのですが、なんとかこのポールに取りつける方法がないかと(実は「あるモノ」を購入し、それをどうしてもポールにつけたかったのですが詳しくは後日)思っていて見つけたのが、この三脚ケンコー/クランプポッド プロ 100 です。
(ケンコーのものはすでに廃番となっていますがマルチクランプポッドCX-3000として別ブランドで売られています  2015.03.13)

20120111c

一般的なアイレベルで使う三脚というより、「万能固定具」としてのもので、これに近いものではJOBY ゴリラポッドがありますが、それとは異なりクランプでしっかりと固定することに重点をおいた構造です。板状のものでは100mm厚まで、パイプは76mm径まで咥えられますが、写真のように通常の三点立ちのスタイルもとれます。

20120111d

図が煩雑になってしまいましたが、つまみが4か所あり(5については後ほど説明)、上2つが雲台関係、下2つがクランプ関係となっています。

雲台はいわゆる「自由雲台」で、つまみ1でティルトとスイベル(パン)を調整します。つまみ2は雲台がついた「ティルト台」のティルトと、「中央脚」の開きを調整するものですが、この「中央脚」の開きは完全な固定にはなりにくく、雲台を調整するときなど三脚に大きな力を加えるとズルズルと開いてくるので、三点立ちで使うときなどコツが要ると思います(重量に負けるわけではないのですが、固定したと思ってズレるのはあまり気持ちがよくないですね)。

つまみ3を緩めると、クランプ(前の2本の脚)を左右均等に開閉できます。細かい角度で噛み合わせがあるので、だいたいの厚み(径)に調整し、最後につまみ4で、確実な固定を行う仕組みです。

20120111e

このつまみ4(クランプロックつまみ)で締めつける仕組みが実に良い具合で、私が使おうとしているパターン(スタンドのポールへの締めつけ)では、このクランプロックつまみを少し緩めると、スムーズに上下の移動ができ、とても便利です。

カメラスタンドは左右に伸びたアームをスムーズに上下させる機構になっているので、それと同じようにこのクランプがスルスルと上下できるのはとても気持ちがいいです。ゴリラポッドではこうはならないでしょう。

20120111f さて、上のつまみの説明で5を飛ばしましたが、このつまみは雲台の締めつけネジ(標準の1/4インチのネジ)です。これをゆるめると雲台がはずれます。

この標準の雲台は、良くできたボール雲台と比べると締めつけの具合、ボールのすべり具合などかなり見劣りする代物です。一眼レフで使う場合など、リリースのしやすさ→シビアな固定が求められる場合は雲台を換えるといいでしょう。

右の写真の雲台はベルボンのQHD-41(生産完了品)ですが、このクラスでも随分使用感が変わります。3000円台の三脚(クランプ)ですので、雲台も同程度の価格なのは笑ってしまいますが。。。

ちなみに、この「クランプポッド プロ 100」、様々な使い方ができるのですが、それはまた別の機会に。

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