カテゴリー「CL75HOX」の4件の記事

2014年11月24日 (月)

エーディテクノ CL75HOX -4

20141123a

 

CL75HOXのレビュー、今回はメニューで設定できる様々な機能についてご紹介します。

20141123b 本体上面には4つのボタン(キー)があり、メインとなる「メニューダイヤル式ボタン」(機器の表記は「MENU」)と機能が振り分けられた他の3つのボタンがあります。

このMENUボタンは押し込んで更に回転させることでメニューを選ぶ方式なので、他にあるがちなMENUボタンとスクロールキー(2方向あるいは4方向)との組み合わせのものより省スペースになり、このCL75HOXのデザイン上のポイントになっています。

押し込まずに回すと、音声出力の音量調整ができますが、使っている機材が収録時に音声がHDMIケーブルにはいかない5DIIIですから、ビデオ撮影時に使ったことはありません。スチル撮影では無用であることはもちろんです。

20141123d このMENUボタンを押し込んで表示されるメニューは階層になっていて、大きく
「スクリーンマーク設定」
「表示設定」
「システム設定」
「機能設定」
に分かれていますが、
「スクリーンマーク設定」は80%枠、90%枠を、フル表示、16:9表示など表示設定ごとにどうするか、枠外を何色にするか、「中央ガイド」を表示するかなどの設定です。

また、「表示設定」は輝度、コントラスト、彩度、シャープネス、色合い、色温度の設定で、色温度は5600K、6500K、9300KかRGBそれぞれを任意で設定するかとなっています。

「システム設定」では、言語、設定メニュー表示時間、ユーザー設定、バックライト設定、オートDSLRスケーリング、システムリセットが含まれていて、「ユーザー設定」は様々な設定の組み合わせを5つまで「ユーザー」としてセットできるため、その名の通りユーザーごとのセット、あるいは撮影環境ごとのセットを組んでおくことができます。また、「オートDSLRスケーリング」によって、標準のモードでは画面いっぱいには広がらないキヤノンのDSLRでの使用時にも画面いっぱいになります。

「機能設定」は、ふたつのファンクションキーに割り振る機能を選ぶモードです。上記のものとは別に、「ピーキング」「フォールスカラー」など、便利な機能を表示するためのものです。

以上、ざっと紹介しましたが、より詳しくは メーカーの当該ページ をご覧ください。CL75HOXは「終息製品」となっており後継機種は CL75HOXN となりますが、その差は「アナモルフィック・レンズでのシネスコープ表示やその他任意での画角表示設定が可能」という点だけのようです。

私の場合は、写真撮影で、テザー撮影や背面液晶では面倒な撮影シーンでの使用のために購入したため、その手の場合に便利な機能として「フォールスカラー」について説明しておきましょう。

「カメラで表示されている映像各エリアの露出レベルを色でモニター上へ表示」するものですが、IRE値0から100までを色で表示する方法です。タイトル写真のように、カラフルな表示になりますが、適正な露出の判別、この撮影時のような白バックのムラなどを判別に便利な機能です。

IRE値が101以上がオレンジ、100が黄色で表示されるようになっていますが、IRE100というのはスチルにおいての白飽和(RGB各255)ではなく、RGB各235を指しているため、このモードでぎりぎりオレンジになるような露出を設定するといい絵になります。同様に黒IRE0はRGB各16なので白トビだけでなく黒ツブレも判断できます。

20141123e ほぼ均一と思われる白バックへのライティングもセンターと端では照度差があり、通常のモニター表示では気付きにくいのですが、この「フォールスカラー」ではこの微妙な差が表示できます。これを撮ったJPG無加工の写真では以下のようなRGBの値になりました。

20141123f

20141123g そこから1段開けると白バックが「フォールスカラー」ではオレンジ一色になりました。

20141123h 今度はバックが完全に「白」になりましたが、製品の黒が若干明るくなってしまいました。トップライト1灯でレフなしの実験写真なので、ライティングの工夫でバックは「白」、ブツはより黒くすることができますが、この程度の状況なら、上の露出との中間で撮って後加工の調整で適正にすることも可能です。

このように一発でJPEGでバック飛ばしをしたいときなどに露出を判断しやすい機能なので活用しています。

最後にCL5585Hのレポートのときにもバッテリーの持ちに関してお伝えしましたが、このCL75HOXは7インチと大型になりCL5585Hでは3時間半ほど使えたLP-E6で約2時間ちょっと(カメラを15分プレビューモード、5分休みといった使い方)といったところです。当時はありませんでしたがメーカーサイトで バッテリー持続時間の表記がされました。 そちらは連続使用での数値でしょうから、条件が異なりますが、私の印象とそちらのデータの中間になると思ってください。

今回一続きでCL75HOXの記事を書いてきましたが、機会があったらまた取り上げますが一旦ここでやめ、長い間溜めてきた他の話題に移りたいと思います(間隔があいてしまってスミマセン)。

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2014年10月31日 (金)

エーディテクノ CL75HOX -3

20141026a

 

またもや間が開いて、自分でもどこから始めるのだったか忘れていた次第。面目ない。

20141026b さて、前々回、背面の説明で「HDMI入出力」とさらっと説明を逃げていましたが、今回はこれの説明を。

右の写真のように、背面には「HDMI IN」と「HDMI OUT」、二つのHDMI端子が用意されています。「HDMI IN」はカメラからの信号入力ですが、「HDMI OUT」は入力されたHDMI信号をパススルー出力するものです。

従って、もう1台の液晶モニターやテレビを接続することで、他の撮影スタッフやクライアントと映像が共有できます。タイトル写真では22インチの液晶テレビを繋げています。

パススルーなので、CL75HOXでの調整(輝度や色味、メニュー表示)に関わらずカメラからの信号が表示されます。

私の場合、たまにクライアントやスタイリストにプレビューで確認をもらいながら撮影をすすめていくことがありますが、EOS Utilityを使ってPCでリモート撮影する場合、撮影者、確認者どちらに近い位置にモニターを置くかで迷います。確認者寄りにした場合、マニュアルフォーカスの場合には、カメラの位置に行くのが面倒です。

20141026c

また、使っているPCがミドルタワーですので、モニター、PC、キーボードなどを撮影場所に邪魔にならないように設置するのは結構大変です。

ところが、CL75HOXとテレビのコンビであれば、確認者にはテレビをあてがえば良く、離れた場所での確認も問題ありません。撮影者はカメラから離れる必要はなく、EOS Utilityでのもたつく作業ではなく、カメラ本体でのスムーズな作業となります。

20141026d

20141026e_2 そして、 スタイリストが自ら構図の微調整をするときには、より小型の5インチ、CL5585H を使ってもらえば、カメラアングルでの調整が非常に楽になります。

このステージ上のレイアウト、カメラアングルに慣れていないと、つい自分の視線でのレイアウトで行ってしまい、カメラに戻っては、ちょっと違うのに気付き再調整…ということが起こりがちなので、「これは便利だ」と気に入ってもらっています。

-つづく-

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2014年9月 7日 (日)

エーディテクノ CL75HOX -2

20140906a

 

エーディテクノ CL75HOXの説明は盛りだくさんになりますが、今回はハード面の機能紹介です。

20140906b 1280×800ピクセルの解像度で、広視野角(178°/178°) の7型  IPSパネルは、ノングレアタイプ5型液晶パネル(800 x 480ピクセル)を使った CL5585H とは異なり、パネル面が艶やかで、表面の写り込みがはっきりしています。

ノングレアタイプはくっきりした写り込みはないものの明るさが全体に散ってしまい、場合によってはそちらのほうが見づらいことがあります。

雲のある晴天に空と庇が画面に写り込むようにレイアウトして撮ったのが下の写真ですが、CL5585H(上)とCL75HOX(下)の写り込み具合の差がよく分かると思います。もちろん通常は顔に正対するように画面を起こすでしょうから、特に上のCL5585Hはもっとはっきり見えます。

20140906c

CL5585Hに専用フード(サンシェード) NWS5585A が別売りで用意されているのと同じように、7型用には NWCS700 が用意されています(各7型モデル共通)。

20140906d

20140906e 取り付け方はNWS5585Aと同様に、サンシェード取付フレームの内側に裏のり付きのマジックテープを貼り付け、それに取りつける仕組みです。

かなり深い(約18cm)ので十分な遮光ができますが、側面は斜め、下面にはないこともあって覗き込む頭が遠いと肩越しの背面の明るいものが写ってしまうこともあります。

20140906f よりグレアを防ぎたい場合には 専用反射防止液晶保護フィルム NW7-600FLM も用意されています。

CL5585Hでアンチグレア処理のザラッとした液晶表面の質感が気になっていたのと、環境光がほとんどないスタジオでのブツ撮りメインの私は、このフィルムは使っていませんが、ムービーロケメインの方にはこちらの使用が適切かもしれません。

 

20140906g さて、ハード面で特筆すべき点のもう一つは、三脚穴が4辺ともに設置されていることです。

下部に穴があるのは当然ですが、他の辺にもあると場合によっては便利だと考えている方は多いはずです。もともと業務用機にはその手のものも多いようです。

業務用機においては三脚穴の強度を上げるため穴周辺を平らな金属の別パーツにしてあるのが普通です(エーディテクノでも CL76HOXN ではそうしています)が、当機は非常に軽量(本体のみで290g)で薄さを活かしたデザインにするためそのような処理が施されていません。あまりきつく締め込むと割る可能性もあり注意が必要です。

20140906h サンシェード取付フレームを取り付けた場合にも三脚穴が生きるよう、フレームにも穴が開いています。

下面以外で取り付ける場合にはフレームの厚み(約3mm)が増えるので7mmのネジ長がないと固定できないのですが、付属の雲台のネジは約6mmなので、残念ながら使えません。

さて、スタジオでの使用ではこのフレームも必要としないため、上部の穴を利用して「吊り下げる」方式を採用しているのですが、その実例が今回のタイトル写真です。

20140906i クロスアームに当ブログではおなじみの  マンフロット 386BC と雲台 LPL MH1004  で取り付けています。

過去の記事でクランプポッドを使ってモニタを取り付ける方法をご紹介しましたが、モニタが7インチになると距離が離れても見やすいため、カメラが低位置のときでもモニタをカメラ上にする必要を感じなくなったため、常にクロスアーム下に取り付けっぱなしになりました。

とにかく、カメラのファインダーや背面液晶を覗けないアングルでも、足場や胡坐をかく必要がない快適な撮影が行うのが、外部モニター利用の一番の目的なので、5インチより7インチのほうが数倍快適です。

20140906j

 

20140906k モニター上部の三脚穴を利用するもうひとつの事例が、卓上真俯瞰撮影です。

コピースタンドでもそうですが、カメラを逆付け(カメラ上部がこちら向きになっている)の場合、撮影物は自分が見ているのとは逆さの向きで写るので、構図を決めるためにはモニターを逆さまにする必要があります。

ミラーレスや、一眼でも中級機では背面液晶をチルトすれば、被写体が目で見るのと同じ向きにモニターに写るのですが(撮ったものは逆さまですよ)、背面モニターが固定の機種では外部モニターを上手に利用しなければなりません。

私は、右写真のようにカメラシューに取り付けて撮りますが、この向きに付ける場合にはモニターの上部の三脚穴を利用する必要があります。

-つづく-

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2014年8月31日 (日)

エーディテクノ CL75HOX -1

20140830a

 

半年前の記事、「本格的なムービーの仕事が入った」で「7型のモニタも手に入れた」などと書き、その後何回も登場しながら説明していなかった、エーディテクノ CL75HOX をご紹介します。そう古くない製品なのですが、最近メーカーサイトでは「終息製品」となってしまい、あわてて「記事にしなければ」となりました。

なお、後継機種CL75HOXNはこのCL75HOXに「表示アスペクト比」機能を追加したもののようです。

20140830b 高解像度(1280×800)の高輝度IPSパネルを使用した7インチの「フィールドモニター」とメーカーが呼んでいる外付けモニターですが、右のようにシンプルなデザインです。

同じエーディテクノの5型モニター、CL5585Hのレビューは「外部液晶モニターCL5585H -1」 以後何回かにわたって書きましたが、今回も内容が多いため数回になると思います。

カメラの背面モニターは5Dでも3インチ、それが5インチになれば格段に大きくなり、ファインダーや背面液晶を覗きにくいアングルでの構図の確認やピント合わせにはそれで十分と思ったのですが、いちいち拡大表示にしている暇がないムービーの場合には、拡大表示をしなくてもピント合わせがしやすい7インチクラスが必要となったので手に入れた次第です。

20140830c

横幅がカメラより大きいので、気軽なスチル撮影の場合にはハンドリングに難がありますが、一般的な7インチのものは下部にコントロールのスイッチやダイヤルがレイアウトされ高さがあるのですが、このモデルは非常にコンパクトにできています。

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写真右のCL76HOXNはエーディテクノの最新モデルですが、同じメーカーの7型でも全体の大きさはこれだけ異なります。

20140830e CL5585Hのときにも梱包の状態からご紹介しましたが、今回もパッケージ写真から。

こんな感じの上品なパッケージです。ふたを開けるとCL5585H同様、本体の入ったトレーが上段に、パーツ類は下段に無造作に入っています。

付属品は、シューアダプター、 サンシェード取付フレーム、 LP-E6用バッテリープレート、ACアダプター、プロテクトケース、 取扱説明書となっています。

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ウレタン製のプロテクトケース(袋)は本体のみがぴっちりと入る大きさで、サンシェード取付フレームをつけてしまうと入らないのは残念なところです。一方、シューアダプター(自由雲台)はCL5585Hに付属のものよりは十分にしっかりした作りのもので、5インチより大きく重い7インチのモニターを支えるのですから当然ですが、5インチのものにもこれくらいのものを付属して欲しいところです。

さて、スイッチ類の詳しい説明は次回に譲るとして、べゼル上面に小さいプッシュスイッチが4つ並んでいることだけお伝えしておきましょう。

20140830g

背面はパワースイッチ、HDMIの入出力。また、下面にヘッドホン端子があることがアイコンでお分かりいただけると思います。

背面中央部は付属のバッテリープレートを介してキヤノンのLP-E6が使えます。ニコン一眼用とキヤノン、パナソニック、ソニーのムービーカム用のバッテリーに別売りのプレートも用意されています。

ACアダプターの接続は変わった位置にジャックがあります。スタジオでの使用も多い私にとってACアダプターは必須のものですが、プラグが背面に余計に飛び出さず、仮にひっかけても外れにくいので気に入っています。ちなみにアダプターのコード長は1.8m。こちらもスタジオでも十分な長さです。

20140830h

-つづく-

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