カテゴリー「撮影用LEDライト」の15件の記事

2018年2月 3日 (土)

Sh50Pro用システム つづき

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前回は天トレのディフューザー保持まわりをご紹介しましたが、今回はブームとスタンド、そしてご質問のあったメインライトのディフューザー保持のご紹介を。

世に様々なブームが出回っていますが、保持するものがかなり重い(ストロボにソフトボックスでもつければ4kgにはなるでしょう)のが一般的なため、しっかりしたものが普通です。私もしっかりしたブームも持っています。「SFC バランスアーム」という、今は廃番になったものですが、アーム部分をオリジナルの2段から、分解したライトスタンドのポール(22mm、19mm、16mm)に入れ替えて3段にしています。質量は1.47kg。

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一方、Sh50Proを使用する場合は、ブームも軽量にしたいため、こちらはかなり改造したもの(様々なパーツの組合せ)でほぼ自作といえるものです。

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上のブームと同じように、こちらのポール部も、もとはスタンドポールです。19mm、16mmの2段。そしてスタンドへの取付部①はSD(写真電気工業)のRIFA用のミニブーム(旧製品)のパーツ、②のウエイトは TEEDA ミニウエイト 278gTE-SW-2 といい、本来はスタビライザー用のウエイトですが、上下が1/4ネジのオスメスになっており、連結して使えるものです。これを3つ付けるのがSh50Proのときのパターンです。もちろんポールのエンドも1/4メスに加工しています。このウエイト3個をつけてブームの質量は1.18kgになります。

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スタンドも加工したもので、元は脚逆転型(マンフロット ナノスタンド方式)のポールが太いものを4段から3段に短くしたものです。質量は1.03kg。

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ナノスタンドは一番太いポールが25mmなのですが、それだとブームを使って外に張り出す機材を支えるにはひ弱なので、どこのメーカーか忘れたこの29mmのポールのものを使っています。

ポールトップは3/8のネジとしており、ブームの雲台部をネジ込むことにしています。ちょっとでも重量を削減するための工夫です。 上の説明ではブーム部とスタンド部をバラして写真を撮っていますが、下の写真のように、接続したままでもコンパクトに収納できます。

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【メインライト用スタンド】

メインライトのほうは、照明がポールセンター(重心)からははずれていないため、ひ弱なスタンドで十分です。

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質量620gという非常に軽いスタンド が出回っています。これはパンプロダクトでも「軽すた」の名称で販売されていますが、パンプロダクトのものは、トップ部のネジがすぐ折れてしまう(アルミ製のトップ部と一体)のをスチール製のトップに改良したバージョンです。

そのスタンドのトップに、いままでにご紹介してきた便利パーツを組み合わせてブーム(というか「エクステンションアーム」ですね)を乗せています。

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①は当ブログでは「銀一アーム」と呼んでいたお馴染みの16mmパイプシステム現在購入できるものは「 テイク TKディフューザーアーム 」(リンク先商品とタイトル写真は80cmですが、この写真のものは30cmです)、②は自作パイプ受け(この回にご紹介)、そして③は サンテック IC レフアーム 108 から取ったものです。

20180203j タイトル写真ではブーム(アーム)は垂れさがっていますが、スタンドトップのネジが長いためパイプ受けは中途で止めていて若干のガタがあるためです(パイプ受け肉厚が6mmに対してスタンドネジ長が7mm)。

そのため現在は右のように厚手のワッシャを貼ってネジ高を短くしています。

 

過去に買った機材が壊れてしまっても、修理に出すほどの価値のあるものではない場合、使えそうなパーツのみ保存しているものが結構あります。それらを組み合わせて自分が使いやすいものを作るのは楽しいと思いますが、皆様いかがでしょう。

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2018年1月 2日 (火)

謹賀新年 そしてSh50Pro

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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

LED電球Sh50Pro、さっそく上の年賀写真に使ってみました。非常に小さいガラス製の犬の置き物なのでこの丸い電球表面に乗ってしまいました。

 

さて、前回の記事で予告の通り、このSh50Pro用の天トレシステムをご紹介したいと思います。全体像はこんな感じです。

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ディフューザーは過去にご紹介したサベージのアートレタイプのディフューザー です(中サイズ 580×830mm)。その時にお伝えしたように両エンドにアルミパイプをつけているのですが、それをピンと張るためにちょっとしたパーツを追加しています。

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過去に使用していた安いアンブレラだったかソフトボックスだったか、壊れたのでパーツのみとっておいたFRP製の骨材(一般の傘でも使われているヒンジがついたもの)があったので、そのヒンジ部分同士をアルミ線でつないで、アルミパイプの中を通しています。アルミ線であれば骨が強く開く力に負けずにしっかりとディフューザーを平らに保持できます。

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そして、4mmの骨(芯)に対応したスピードリングに挿せば、汎用のものになります。小生の使用のストロボ関係はボーエンズのアタッチメントがほとんどなのでこのリングもボーエンズ対応です。

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さて、LED電球Sh50ProはE26ソケット仕様ですので、一般的な電球ソケットが使用できます。小生も照明業界にいたため安いソケットパーツの入手方法は良く知っているのですが、ソケットを何かに取付するとなると照明器具用の一般パーツでは面倒で、やはり写真用品のものが便利です。ずっと昔から白熱電球のレフランプが写真用で使用されているため、写真用品メーカーからもソケットが出ています。

過去何個か持っていましたが、一旦処分してしまい、改めてこれ用に買ったのは定番の LPL MS-12 です。カメラ用子ネジに対応しているので応用が効きます。そして、どこで買ったどこのメーカーのものか忘れましたが、クリップオンストロボにソフトボックスなどボーエンズ仕様のストロボ用品を取り付けるアタッチメントのパーツをいくつか(写真中の丸部分 写真は参考 似た製品が色々ありましたが、いずれも今は入手困難か)と、panproductの自由雲台PowerBlack を合体させた灯具を自作しました。

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これらで軽量なものを作ったつもりでしたが、それなりに重量が増えてしまいました。ちなみに加工はネジ穴3か所(リング状のパーツにL字型のパーツを付けるための5mmネジ穴2か所と自由雲台に挿すための1/4ネジ穴1か所)のみで済んでいます。

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ランプそのものは376gと非常に軽く、また自作ディフューザーも約100gなので、灯具を軽くしてブームも簡単なもので済ます予定でしたが、灯具が550g、スピードリングが380g とトータル約1.4kgにはなります。それでもストロボに比べれば非常に軽いので、かなり華奢なブームで十分に対応できます。

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前回お問い合わせをいただいたブームとブームスタンドについては次回にします。

 

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2017年12月24日 (日)

LED電球 Sh50Pro

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撮影用のLEDに関するネタを随分とアップしましたが、最新のものを購入したので取り上げたいと思います。

「Sh50Pro」という名称の、電球型(ソケットに差し込んで使うタイプ)のタイプです。

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ドーム型のディフューザー(ネジ込み式)が付いた灯体は、56灯のLEDから成っていて出力は50W。全光束3750ルーメンですから、蛍光灯なら直管の40W強、白熱灯の写真用レフランプ(岩崎 アイランプ)ならば350W強といったところです。

すでに世の中には、この手のレフランプ型の撮影用LED電球が何タイプか出回っていますが、このSh50Proは大きなアドバンテージをつけて出してきました。非調光タイプの「Sh50Pro-S」調光タイプの「Sh50Pro-V」 の2タイプがあり、後者はスマホアプリでのライトコントロールが可能になっているのです。また飛び先でお分かりのように、どちらも非常にリーズナブルな価格。LEDも随分と進化しました。

20171224c コントロールするアプリは「Phorographyled」という名称で、iOS用アンドロイド用 それぞれリリースされています。

先日購入したiPhoneXに真っ先に入れたアプリはこれだったりします。

直感的に調光ができるアプリですが、個々の機体は個々の識別番号が割り振られていて、複数の灯具を個別にコントロールも可能ですし、グループ分けも可能。また、デフォルトの長い識別番号は任意の名前に付け変えられます(下の「No.1」はこちらで付けたもの)。

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詳しい説明は、扱っている機材ショップ「使える機材のセレクトショップ(panproduct)」 と、その ブログ にあります。

ちなみにpanproductは他で扱ってない製品が多いのですが、このSh50Proは上でリンクしているように楽天や アマゾンヨドバシカメラ でも扱いがあり、私はヨドバシの店頭で買いました。

多灯を調光してライティングしなければならないブツ撮りには、これは非常に良くできた製品だと思います。先日もクライアント(メーカー)の小さなオフィスでの出張撮影に重宝しました。

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3灯使用ですが、トップライトでは自作の天トレサポートを使用。これは次の機会にでもお伝えしましょう。

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2016年2月28日 (日)

円形ソフトボックスでボトル撮影

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さて、前回取り上げた円形ソフトボックス+PL-88、ソフトボックスとしては非常に奥行きが少ないため、左右に置いて撮影する場合にはコンパクトな作業台になります。そこで、ボトル撮影の一つの手法である、左右に照明を置くパターンで使えるか実験してみましょう。

20160228b ガラスやプラスチック容器のボトルでは、白バックで撮る場合にフチには背景が写り込んでしまい境界があいまいになるため、背景に「被写体に被らないように周囲に黒いものを置く」という手法「黒締め」が使われます。

ボトルの状態(透明か否か、中身は透明か否か、表面の平滑さ、ラベルの材質、「肩」の部分の形状など)で、一番適した手法は様々なのですが、少なくとも「単品」で「ヌキ(抜き)」であれば白バックあるいは透過光バックで黒締めは必須です。

今回は茶色の透明プラスチックボトルに透明な液体が入る商品なので、左右の光が十分に白バックに入り込み、液体の透明感が出れば良い状況なので、左右均等においたライティングをキレイにボトルに写し込むことを考え、丸型ソフトボックスを2台使ってみました。

ちなみにラベルは、ブランドを隠すために上に銀紙を巻いたものなのですが、本来は白いラベルです。

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トレペを垂らすにせよ、角型のソフトボックスを使うにせよ、一般的な照明では引きが必要となるため、このような左右巾が狭いレイアウトは無理です。今回は90×60cmの天板の上に楽々レイアウトできます。

20160228d 「黒締め」のために貼る黒い紙は、黒ラシャ、黒ケントなどを様々なパーツに分けたものを貼り足しています。

紙の裏に「貼ってはがせるタイプ」のスプレーのり、 3M(スリーエム) スプレーのり55 を吹きつけてあり、場所の微調整ができます。また貼ってはがせるので、このパーツを重ねて保管しても、次回また同じように使えます。

「貼ってはがせるタイプ」には 3M デザインボンド レギュラー もあり、このどちらかは、どのデザイン事務所にも必ずあるデザイン作業には必須のものです。

撮影現場では様々な仮貼りをしますが、パーマセルで貼れない場面ではスプレーのりが便利です。リンク先のような大容量(430ml)のものでは大き過ぎるのであれば、いずれも小容量のものがあるので1本あるといいですよ。

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上のレイアウトで撮って見ましたが、様々な問題点がありました。

まず、円形の発光面なので垂直でないキワの形状が気になります -1

発光面のフチは光源から遠い側ではシワシワの状態がはっきり写り込んでしまいます -2

光源の眩しさを弱める工夫として内部に貼ってあるミラーが影となって写り込んでしまいました -3

20160228f シンプルで精度が良いボトルなので、粗がくっきり写り込みます。形状や表面のテクスチュアによってはこの程度の照明でもいけるかもしれませんが、今回のボトルではこの手法では無理でしょう。拡散面に黒紙などで四角いマスクを付けることでも回避できるかもしれません(右図)。

しかし、上の写真でわかるようにバックの白のトーンがかなり暗いです。これは、背景の明るさは左右のライトのまわり込みのみに依存するので、ここを飛ばそうとすると被写体まで明るくなってしまいます。

色付透明ボトル(本来は液体が入っています)の場合、それで済む場合と済まない場合がありますが、今回は気に入らない仕上がりです。

そこで王道である、バックライトで撮ることにします。上のレイアウトに「コの字」に組んだ乳半アクリル3枚(高さ55cm)を入れ、バックにも同じ照明を入れます。

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被写体の位置はここまで高くする必要がない(というより、アクリルディフューザーの写り込みをボトルの肩の部分にしっかりかけるにはボトルをもっと低くしなければならない)のですが、先ほどの写真と比較するため、セッティングは同じです。

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非常になめらがで均質、パキッとした写り込みになりました。ソフトボックスで拡散させ、なおかつアクリルで拡散したので均質・なめらかな光面です。アクリルの拡散性はかなり良いので、直打ちで、若干の光の芯をつくるのが一般的には用いられますが、今回の手法は左右の引きがない場合でも均一な光の写り込みを作るにはもってこいです。

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2016年1月25日 (月)

円形ソフトボックスをPL-88で使う

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20160124b随分過去の記事 でご紹介した、Camlight PL-88。演色性を上げた PL-H88 にモデルチェンジされており市場にはなくなりましたが、コンパクトでそこそこのパワーを持っているため、便利に使い続けています。

とはいっても、このPL-88は映像用の機器のため、スチルで使われるアクセサリーについては考慮されていません。『PL-88にピッタリなソフトボックス』の回 にご紹介したシフトボックスでは、この光量に対して大型になってしまうため、使いづらくなってしまいます。

そこで前回ご紹介の円形ソフトボックスを使おうという訳です。

20160124c PL-88の胴体径は62mm、外周が197mmなので、この円形ソフトボックスの対象のストロボと同じぐらいです。私の使っているクリップオンストロボ600EX-RTのは外周220mmなのでそれよりは若干細いのですが、十分に固定できます。

またPL-88の質量は427g(ディフューザーキャップ込)なので、140gのソフトボックスを付けてもヘッドヘビーにはならず、卓上三脚 Manfrotto 209 で十分に保持できます。

トップライトとして使用するのであれば、タイトル写真のように屈曲するアームを取り付ければ高さ、角度の調整がスムーズで、2台構成でも2台とも机の上に置けてしまいます。

タイトル写真で、右の三脚 BENRO VT1 の脚の径に比べ頭でっかちになっていて不安定そうですが、確かにこの状態より前に灯具を出すと倒れるので、その場合は脚にちょっとしたウエイトを乗せる必要があります。

 

小さいものばかりを撮るときに重量のあるモノブロックストロボ2灯で撮ろうとすると結構大がかりになります。特にトップライトを作ろうとするとブームが必要になり、ソフトボックスで行うのであればブーム反対側にウエイトも必要になります。トップを50×70cm、フロントを40cm角のソフトボックスで行うのであれば、機材はこんな構成でしょう。

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それがPL-88と円形ソフトボックスで行うのであればここまで簡単になります。

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機材のみのボリュームを比較するとこんなです。

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もちろん床でサポートすることから机上だけで済むことになったためスタンド類が大幅に減りますが、意外とケーブルやらスピードリングといったもののボリュームがあることがわかります。また、短時間の撮影であればACアダプター、延長コードも不要になります。(上の状況写真ではACアダプターを使っていません)

当然、大きな被写体の撮影には使えず、光量もずっと減りますから、ISO、絞りを同じで撮ろうとするとシャッタースピードは3~4段遅くなってしまいますが、光の質は同じようにすることができます。

ストロボで撮ったもの
20160124gbig

PL-88で撮ったもの
20160124hsmall

撮影状況は上の写真の通りです。この皿は25cm角なのですが、このくらいのサイズの場合は光の質を同等にするにはトップ、フロント、レフの位置をすべて寄せる必要がありました。

オートホワイトバランスで撮りましたが、若干のホワイトバランスの差があり、トップライトの大きさの差が皿への写り込みの違いとして出、手前左のレモン(ちなみに皿の上のものすべてプラスチック製のダミーです)の照り具合が同じにはできませんでしたが、このくらいの被写体であれば問題なく使えると思います。(後者 ISO400 f/8 1/20)

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2012年12月 8日 (土)

PL-88とCN-126 色温度

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Camlight紹介の最初の回 で「個体間の偏差は非常に少なくなっています」と書きましたが、個体間もさることながら、出力のMaxとMinの間でもほとんど差がない優れものです。

私は3台持っていますが、カラーメーターの実測で6,050ケルビン±50ぐらいですべて(個体間、出力間)収まっています。

これがCN-126となるとかなりの偏差があります。こちらも3台持っているのですが、

  フル点灯 中間 (70%) 最小
個体 1 6,150 5,950 5,650
個体 2 5,840 5,600 5,330
個体 3 5,640 5,420 5,020
色温度:k  

といった具合で、複数使用する場合にはやっかいになります。一番青い(上記 個体1)と一番黄色い(個体3)では500ケルビンも差があるので、ホワイトバランスがかなり崩れます。

左右真横から、互いの光の影響が出ないようにあてた、45度振った直方体の2面は、カメラのホワイトバランスをオートにした場合、以下のようになります。

20121208b カメラは全体の平均でホワイトバランスを取るため、両面とも、色がカブッています。また、色温度だけでなくG-Mの偏差にも差があるので、グリーン、マゼンタの色カブリに見えます (RGB数値は、撮影画像をPhotoShopのスポイトツール(31ピクセル角の平均)で拾った数値です)

20121208c Camlightと一番色温度の高いCN-126では、色温度の差は100kぐらいなので、ちょっと見には混光でも問題なさそうですが、じつはCamlightはちょっとマゼンタ(ピンク)寄りにシフトした光色です。

 

1灯での簡易な撮影時には、カメラのホワイトバランスがしっかり調整してくれますので、以上のような問題はどんな光源でも発生しないのですが、多灯撮影時には色温度が揃った光源が必要です。

ストロボライトでも絞って使うと若干の色温度は下がるし、そもそも個体間で100kぐらいの偏差はあるものですから、フィルターでコントロールするのが正しい手法なので、CN-126だってしっかりフィルターで個々の色温度をコントロールすれば問題は発生しません。とはいえ、Camlightのように安定した光源は便利です。

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2012年11月24日 (土)

PL-88にピッタリなソフトボックス

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前回の記事でサラッとご紹介したソフトボックス(バンク)について詳しく解説します。

Camlight PL-88 は映像用の機器のため、スチルで使われるアクセサリーについては考慮されていません。汎用的なものを工夫するしかないのですが、ジェネ用ヘッドにせよモノブロックにせよ、一般的なストロボに比べるとこのLEDライトはあまりにも小型なため一般的な汎用スピードリングが使えません。

様々なショップを探したところ、プロ機材の 小径用のスピードリング付きの60センチ角のソフトボックス が使えることが、新宿ショールームに行って現物をチェックしてみてわかりました。

20121124b この商品は、同社の小型激安ストロボ FALCON SS-110BFALCON SS-150B 用に用意されているようなのですが、「直径7~9.5cmのストロボに使えます」との説明の汎用タイプです。

右のようなセット(写真は取説より)なのですが、内面銀色の本体 -①、スピードリング -③、リングに差し込み本体をテンションで広げるスティック -④からなる一般的なタイプで、ディフューザー -⑥に加え、中間ディフューザー -②も付いているものです。

 

20121124c スティックはピアノ線のしっかりしたもので、先端も金属の頑丈なものです。

スピードリングはアルミダイキャスト製で先にプラスチック製の押し当てがついた4本のねじを締め込んで固定するタイプです。

また、内面の銀色のシートも適度なシボの入った本格的なもので、安い「蛍光灯ソフトボックス」にありがちな「銀紙に毛の生えたようなもの」とは違います。

激安とはいえ一応ストロボに使うためのものなので、しっかりしたスタジオでの使用に耐えるモノではあります。

 

20121124d これがおもしろいことにPL-88にぴったりなのです。

右のような寸法体系なのですが、リング内径(はさむものの最大径)は、このパーツがダイキャストであることから「抜きテーパー」によって前面の径が100.5mmあり100mm径の灯具がはまります。

一方「最小取付径」も、押しねじの先の押し当てパーツ(プラ製袋ナット)を若干緩めて接着剤で固定すれば、60mmまで小さくなるため、62mm径の本体を十分締め付けられます。

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ねっ、ピッタリでしょ。これを発見したときは思わず笑ってしまいました。

このソフトボックス、60センチ角でちょっと大きめなので深さも40cmとなり、光源からディフューザーまでが遠いため光量が結構落ちます。

被写体50cm程度離して照らすと670lx、写真撮影用の表記にすれば、f/4.5 1/60 ISO400 ぐらいにしかならず、当然モノブロックやクリップオンに比べればかなり非力です。(実際には現場の地明かりがあるので1段ぐらい上ですが)

20121124f しかし、前回の仕事のような条件「室内で夜、会場の光の下、すでに並んでいる料理を、短時間に、まわりに迷惑がかからないように、おいしそうに撮る」なんて場合には、電源コードもひきずらず、光の状態を確認しながらパシャパシャ撮ることができて大変便利です。

ただ、食べ物をおいしく見せる定番の「半逆光」で撮るにはスタンドで置くか、誰かに持ってもらわなければならないのがちょっとしたネックですが。

当日の写真はさすがに掲載できませんので、後日、同じような条件で撮ったもの(上:部屋の明かり 下:ライト使用)でみていただきますが、よりパキッとした絵にはなります。

ピントの浅さは別としても、上のほうが柔らかそうでいいんじゃないかって?まあ、部屋の照明の条件が良かったのか、結果そうなってしまいましたね(笑)。
(上:f/3.2 1/60 ISO800 下:f/6.3 1/50 ISO800)
*当日はEF50mmF1.4にエクステンダーEF12を使用しましたが、この写真はTS-E90mmによるものです。

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2012年10月28日 (日)

Camlight PL-88 その2

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Camlight PL-88は映像作成、特に報道などで便利なように設計されていて、スチル主体の私がレポートするのも何ですが、これが結構使えるモノです。

前回、「漸次暗くなっていくためマニュアル撮影時には露出の変更が必要」なバッテリー式のLEDライトにおいて、「この製品は解決している」と説明しましたが、実際の計測データをお見せしましょう。1mの距離でのセンター照度の測定です。

なお、比較のためCN-126のデータ(電池はエネループ)も併記しますが、「LEDライトCN-126の電池の持ち」 の回のものではなく再度計測したものです。

20121027b

最初に降下はあるものの、見事に1ルクス前後の差で明るさ(照度)が維持されています。やはりフル点灯では2時間持たないのですが。絞ることによってかなりの長時間の連続撮影が可能です。

20121027c 20121027d 背面の調光スイッチにより出力が変えられます。目盛は2刻みで2から10までありますが、必ずしも2が10の1/5の明るさというわけではありません。これも上と同様に1m離しのセンターでの照度測定で

目盛 照度 lx
10 1,360
8 1,090
6 900
4 720
2 540
On 150

となっています。(上のデータとは測る条件が異なってますので数値は一致していません)

また、背面のバッテリー状態のLEDインジケータは、満杯で緑のみ、減るに従って緑+橙、橙、橙+赤、赤と変わります。

赤のみになるのはバッテリーがかなり減った状態ですが、赤のみになってからも(フル点灯時で)6~7分はライトの明るさは維持されますが、その後ブルブルっと明滅して「スーッ」と完全に消えます。インジケータが赤だけになったら慌てず撮影を終了する準備に入れば撮影中にランプが消えて困る(特に動画時に)ようなことはありません。

 

20121027e また、付属のディフューザーは弱めの乳半プラスチックを「シボ」で荒らしたタイプのもので、透過性は高い半面、拡散性はそう高くありません。

実際の照射の状態を目で見た感じに近く写真に撮ったものが以下のものです。

白塗装の壁に向かって1m離れた地点から照射しています。(カメラはその後ろ約1mから、レンズは40mmで撮っています)

20121027f 20121027g

「インタビューライト」といったジャンルの、ムービーカムのシューに取り付けて人物などを照射するのがメインですので、光の「散り具合」はこんなところでしょう。

20121027h またもうひとつ付属のタングステン変換フィルターは色プラスチック製のこれまた「カポッ」とはめ込むタイプです。

これにより 6100ケルビンの光(器具スペックでは5600Kになっていますが私のカラーメーターではこう出ました)が3700ケルビンに変換されます

右の写真はカメラ(5DII)のホワイトバランスを5600K(左)、電球(右)で撮ったものです。

電球光下でのミックス光は私の場合まず使わないのであまり用はないのですが、5DIIのWBとの相性は良いようです。

コンパクトながら、現場での要求にそこそこ応えている、なかなか良い製品だと思います。スタジオでのブツ撮り用に開発されたものではないのですが、小物などの場合、ちょっと工夫(ディフューザーなど)すれば十分使えるアイテムです。

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2012年10月15日 (月)

撮影用LEDライト Camlight PL-88

20121014a

当ブログでは過去、CN-126という安価なライトについて 記事をアップしました が、私はそれ以外にもLEDライトを使用しています。

CN-126は、単三バッテリーが使えるフレンドリーな仕様はいいのですが、欠点として

  1. バッテリーのみの電源仕様なので丸一日の撮影などでは電池が大量に必要
  2. LEDの光色(色温度、M/G偏差)のバラつきが個体間である
  3. 漸次暗くなっていくためマニュアル撮影時には露出の変更が必要

などがあります。

このすべてを解決している製品がCamlightのLEDライトシリーズです。私はこの中のPL-88 を使用しているのですが、この下にコンパクトなものが2機種、上はTVスタジオなどで使える規模の大光量のものが数機種あります。

このPL-88、アルミ製の筺体でとてもしっかりしていて、CN-126などで感じる「すぐ壊れそうだな」という心配感がありません。

20121014b

サイズはΦ100×96mm、根元(回路+リチウムポリマー電池)--Φ62×78mmにΦ100×18mmの灯具が付いた形状です。根元上下には1/4インチのカメラねじ穴があり汎用性が高くなっています。背面にあるon-offスイッチ兼用のロータリースイッチによる調光が可能です。

また背面のジャックで、バッテリーチャージャーから充電するタイプなのですが、そのままACアダプターとして使用することも問題ないようです。

20121014c 20121014d 製品のパッケージは、

・本体
・バッテリーチャージャー
・シューマウント用自由雲台
・1/4”ネジコネクター
・ディフューザーキャップ
・タングステン変換キャップ
・ポーチ

で構成されていて、本体は前後が分割された状態になっています。

この前後の接続部分が、実に凝った設計で、ボタン電池の接点のようなものですがより信頼度を高める工夫をしているようです。

それをしっかりねじ込んで本体が完成されます。

ここが分割されているのは、光色別の灯具のみ入れ替えて販売できる(日本では5600Kのモデルしか販売されていません)という工場側のメリットによるものでしょう。

製品の完成度は非常に高いもので、メーカー曰く「1個1個のLED球を測量してデイライトとタングステンカラーを規定値となるように手間暇かけた製品」だそうで、確かに個体間の偏差は非常に少なくなっています(そのへんは追々ご紹介します)。

20121014e

CN-126の126球に比べ、このPL-88は144球ですので、コンパクトに凝縮されていることはこの写真でおわかりだと思います。

また、光量も球数以上に差があり、倍近い中心照度です。

CN-126 : 710lx (1m)
PL-88  : 1220lx (1m)

よりコンパクトで高光量、AC電源も使えるということで、スペックではPL-88に軍配は上がりますが、その分価格も高いので購入には躊躇するかもしれません。

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2011年12月18日 (日)

CN-126用自作ディフューザー -2

20111218a

作成したCN-126用自作ディフューザー、この写真のようなそこそこの大きさの小物であれば1灯でも十分使えそうです。

20111218b CN-126の生の光ではあまりにも直進性が良すぎて、左右にレフを立てても「光を起こす」ことができませんが、しっかりレフにまで回るほどの柔らかい光になりました。

正面からみるとこのように結構光のムラがありますが、厳密に均一な面光源より、少しメリハリがあった光源のほうが、通常はいい画になるので問題ありません。

生の光と、ディフューザーを付けた光、どの程度異なるのか、照度で測ってみました。

20111218c

さすがに直下は1/5近くまで減っていますが、それは織り込み済みの事。それよりも大事なのは直下と周辺の差です。ディフューザーを付けると直下と20cm外とでも3:2程度ですからかなりいい光になったと思われます。

20111218d ただ、照度の数字だけを見ても必ずしも「光が柔らかくなった」とは言い切れません。

右写真のような、一番簡単な(手抜きした)ライティングでの実際の作例を見れば、ディフューザーのありなしでどの程度変わるのかおわかりいただけるしょう。(ディフューザーなしは、この状態でディフューザーを取り払ったものです)

なお、分かりやすいように、JPEGで撮って、コントラストなどの加工はしていないものをこのサイズに縮小しました。

20111218e
ディフューザーあり Canon EOS 5D Mark II TS-E90mm f/13 1/8 ISO400

20111218f
ディフューザーなし Canon EOS 5D Mark II TS-E90mm f/13 1/20 ISO400

ディフューザーなしのほうが光量は多いので速いシャッターが切れますが、コントラストが強すぎ、実際のものの質感から離れた写りになってしまっています。そしてなによりもドロップシャドーが強すぎます。

こんな簡単なディフューザーでも、光の質はかなり改善できます。LEDが撮影用の光源になったのはつい最近で、まだまだ発展途上段階ですから、周辺機器も貧弱な状況です。

いまのところはこのように自作したり他の既存のものに無理やり合わせて利用せざるを得ませんが、そのうち様々な製品が出てくることと思います。

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