カテゴリー「manfrotto 405/410」の7件の記事

2013年3月 2日 (土)

スライドプレート BENRO MPB20

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「TS-E90mm F2.8でマクロ撮影 -3」の回 に、私の ベルボンのスーパーマグスライダー ではカメラ縦位置ではちょっと不安があることをお話しました。その時に、アルカスイス規格ではKIRKの マクロ撮影用Newロングレールプレート などがあることを書きましたが、もっとシンプルなスライドレールを見つけ購入したのでご紹介します。

マクロ撮影以外でも、構図を決めてから「ちょっと引きたい」「ちょっと寄りたい」なんてことはよくあることですが、印刷原稿用の写真では、ページいっぱい裁ち切りで使いたい場合には周りに3mmの「ヌリ足し(ドブ)」を付けて入稿しなければなりません。

そのトリミングを考え、撮影時に少し小さめに撮るのは当然なのですが、プレビューで判断する撮影立ち会いのスタイリストやデザイナーに「紙面ではこのくらいのバランスですよ」と説明するのに、カメラをちょっと前後してプレビューを見せられたらいいなと、かねてから思っていました。

前回のマクロ説明のとき以降、KIRKのロングプレートを使ってみようと思いながら、いろいろ調べていたら思わぬ伏兵がいました。それがBENRO MPB20 です。

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20130302c 20130302d 全長195mm(プレート長185mm)、幅38mm、全高20mmで質量は224gです。

KIRKのもののようにクランプの方向を90度振ることはできませんが、クランプとプレートが一体で非常に薄くできていて、クランプのネジも短いタイプなので、コンパクトです。

側面のスケールは両面とも先端を0とするもので、見やすい位置に付いています。

このMPB20は他のアクセサリーと組み合わせることでパノラマベースなどにもなる汎用アクセサリなので、水準器や1/4のカメラネジも付いていて、他にもいろいろと応用できそうです。

底面には落下防止のピンが付いているためプレート長185mmとはいってもクランプ上でスライドできる距離は100mmです。

ピンをはずせばもっと移動させることができます。仮に60mmのクランプに設置する場合、クランプフルで咬ませるのなら125mm、半分まで咬ませるなら全長寸法185mm分移動できます。

さて、私の場合はTS-E90mmで使用する場合が多いので、プレートがこれだけ薄くカメラのすぐ下にくるとなると、ティルトやシフトの際のクリアランスが十分かが一番の問題となります。

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5Dmk2では、このように最大のフォール、最大の下ティルト両方をかけてもぎりぎり収まっています(写真左はノーマルで∞時)。さすがにこの90mmよりレンズ径の大きいTS-E24mmや17mmでは、ノーマル使用では大丈夫なものの、フォールや下ティルトは最大にはできません。(EOS2ケタ機やkissでは90mmでもフルの移動はできないかもしれません)

また、レンズ先にはみだしたプレートが画角に入り込むかどうかも気になる点ですが、さすがに魚眼では無理ですが、12mm(シグマ 12-24mm F4.5-5.6 DG HSM)でも大丈夫でした。

さて、今まで持っていたスーパーマグスライダーとの比較です。

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前後の移動量は40mmほど増えました(先に書いたように脱落防止ピンをはずせばもっと増やせます)。

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また、カメラ縦位置の際のグラグラ感は、高さもこれだけ減り、各構造体の連結箇所も減ったためかなり解消します。

もっとも、スーパーマグスライダーは接写のために設計されていて2軸の移動はできますし、ノブ回転によるスライダーの微動ができますが、MPB20は前後の移動のみで移動はカメラをつかんで行うので、どちらが優れているかの比較ではありません。

20130302h 上の写真はすべて405につけたものですが、もう一つの雲台410、「クイックシュー部を加工しRRSのクランプをとりつけたのはいいが、クランプが縦方向になり、今一つ使用に違和感がある」ことを過去何回か記事にしましたが、このMPB20をつけることで非常に使い勝手のよい雲台になりました。

右の写真のようにクランプの解除レバーが左手で操作できると右手でカメラグリップを握ってカメラの前後移動ができるのですが、405のほうは既設のクイックシューの上にKIRKのクランプ(ノブ式)を付けていてクイックシューの寸法の都合上、左手側にノブがこないのが唯一の不満点です。

405のほうもこのRRSのレバー式にしても良いのですが、少し緩めてプレートをずらすことができるのでノブ式の方をそのまま採用しつづけます。(そのうちクイックシューを加工してノブが左手側になるようにするかもしれません これがベストです)

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2011年6月11日 (土)

レベリングベースと410の2軸化

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過去の記事でマンフロット410を改造してRRSのクランプを取り付けました。ところが、やはりオリジナルの状態と違って、ちょっと使いにくいのです。

それは、3軸の各ノブの位置関係が変わって、パンノブも上下チルトノブも手前側に来てしまったため、両手で操作(左手でチルト作業、右手でパン作業)するときに、両手がかなり近寄ってしまい、手首もかなりひねらなければならないということです。

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左:標準の使い方 右:加工後の使い方

それも覚悟の上での加工だったのですが、L字ブラケットを使い始めてから、カメラの横位置、縦位置の変更に雲台の左右チルトをしなくなって、「2軸に改造しようかな」と思っていたのですが、微調整のためには左右チルトも必要なのでちょっと使いにくいながらそのまま使っていました。

ところが先日、東京:中野の中古品が豊富なカメラ店でアクラテックのレベリングベースを格安の中古でゲットしてから、この改造プランに踏ん切りがつきました。

アクラテック(Acratech)はアメリカの雲台メーカーですが、アルカスイス準拠のクイックシューを持つ、ボールが大部分露出した特異な形状のデザインで、デザイナーの私としては気になっていたブランドです。

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110611d レベリングベースですから、ボールをゆるめるためのノブがひとつ付いただけのシンプルな構造なのですが、何か惹かれるフォルムです。ボールの大きさも大きくスムーズに回転しますし、バブル水準器の大きさが大きくとても見やすいのでシビアな水平出しも楽と思われます。

同様のものは雲台メーカー、三脚メーカー各社出していますが、今回、中古なので1万円ちょっとで手に入ったためコストパフォーマンスはかなりいいでしょう。

(悪口は書きたくないのですが、SLIKが最近出した「レベリング ユニット」は、安いのはいいのですが動きが硬く、機材を乗せた状態ではとてもじゃないが水平出しは...)

 

さて、マンフロット410の加工ですが、前回のような切ったり削ったりがない、いたって簡単な改造です。

110611e まず、回転軸を隠しているロゴシールをはがします。薄いプラスチックシートのものをクッション付の両面テープで貼ってあるだけですから、縁を上手にゆっくりと引けば再度貼れる状態ではがせます(写真のものは何回もはがしたり貼ったりしてますので両面テープがヨレヨレです 笑)

2つの側面のシールをはがすと、2つとも6角穴付きネジが顔を出しているはずです。

6角レンチでネジをはずします。ヨーロッパ製なので5/32インチの可能性はありますが4mmのレンチで無問題です。

下から2段目のパーツと3段目のパーツは機能は異なりますが、中の仕組みがまったく同じなのがお分かりだと思います。

この2段目を抜いて、3段目を組み込めば終わりです。

 

 

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こうして2軸化したものをレベリングベースに乗せると、「ブツ撮り」「建築写真」に便利な雲台に変わりました。

建築の場合、被写体の水平は地面の水平なので、最初にレベリングベースで水平を取っておけば写真の水平が狂うことはまずないですし、ブツ撮りでも(撮影台の水平がずれていることはたまにありますが)まず真の水平をとっておいたほうがいいので、横位置⇔縦位置の変更をL字プレートに依存する使いやすい雲台になりました。

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2010年12月18日 (土)

manfrotto 410 改造 RRSクランプ直付 -3

前回、6角ボルトで固定して完成させましたが、なんともカッコ悪い。皿ビスで固定できないかと思い、入手できそうなネットショップを探していたら海外(B&Hなど)なんかに行かずとも国内でも扱っているショップがあるではないですか。

RRS同様アルカスタイルのクランプメーカーKIRKを扱っている「スタジオJin」

ここで

【スタジオJin】六角穴付き皿キャップインチネジ1/4-20

(長さ3/4"のほう)を購入しました。

RRSクランプに付属の1/4-3/8アダプターを410サイドに使えば上から締められるので、見た目が一段と良くなりました。

101218a◆組み立て構成図 <拡大します>

最後にカメラを載せた画で締めくくりましょう。

101218b◆L型プレートでEOS 5DMarkIIを載せた姿 <拡大します>

このように横位置→縦位置を変えてもレンズのセンター位置が変わらないL型プレートの便利さを発揮しやすいシステムが完成しました。

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3回に亘ってレポートしたのですが、本日自分の記事の検索結果をチェックしてたら、私以上にすばらしい加工をされた御仁を発見しました。

都会の森の猫さんのブログ

にて、

マンフロット 410にReally Right Stuff B2 LR ll 1/3

以後、3回にわたった記事でレポートされてます。410のプレートをすっかり平らにしてクランプの向きを標準の向きにされていますので、私のものより使いやすいでしょう。

より使いやすいものを考えていらっしゃる方はこちらを参考にしてください。

最後に。。。

これらの改造は自己責任にて行っています。切ったり削ったりする改造ですので、失敗した場合、当然のことながらメーカーのサポートなどは受けられません。この記事を参考に改造される方はご注意を。

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2010年12月11日 (土)

manfrotto 410 改造 RRSクランプ直付 -2

いよいよ410のプレート部分の切断です。下の写真のようにカットします。

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なにしろ簡単な工具しかないものですから、金ノコで切断しヤスリで仕上げることができる程度にしました。また、このヘッド(雲台)は分解が容易ではないため、このままの状態で万力(といっても日曜大工用の木製簡易作業台)に挟むしかないのでちょっと心配です。

加工途中は省き、いきなり加工完了です(笑)。アバウトな切断とヤスリがけで所要時間は約2時間です。

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写真の左側をまっすぐではなく曲面にしたのは、RRSのプレートに合わせるためなのですが、けずっている最中に思わぬモノを発見。丸印のように三角形の窪みが現れてきました。これは、クイックシューをリリースするノブの軸が収められていた円筒形の凹みを斜めに切ったことで現れたのですが(下図参照)、、、

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まるでセンター位置の指標のようなので、この状態を活かしたラインで完成させることにしました。

あとは、410のプレートのセンターにある穴を利用してクランプを固定するだけですが、この穴はカメラ止めネジを格納しておくためのもので3/8インチのミゾが切ってあります。3/8"ネジを使って固定したいところですが、RRS側も同径では引き込んで固定することはできないので、RRS側に1/4-3/8アダプターをかませ、1/4"のネジで固定することに。

本当は皿ネジなど見栄えが良いネジがいいのですが、カメラ機材でよく使うため手元にいくつか在庫してある1/4"の6角ボルトで固定することにしました。(6角ボルトは一般的とはいえさすがにインチ系は普通の金物屋では売ってないので、いつも東急ハンズで入手しています)

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そして完成したものを加工前との比較写真でお見せしましょう。

20101211e◆本来の左側面から(今後はこの向きがレンズ側になります) <拡大します>

20101211f◆本来の撮影者側から(今後は左側面になります) <拡大します>

このように若干コンパクトになりました。

今回の目的である

  • プレートの2段ばきによる剛性低下を少なくする
  • 収納時の長さ、幅をできるだけ少なくする

ということについてはとりあえず満足できるようになりました。特に後者については全長が25mm減ったことで、使おうと思っている三脚ケースに、ギリギリではあるものの入れることができるようになりました(今までは雲台をはずずか石突をはずずかしないと入りませんでした)。

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2010年12月 4日 (土)

manfrotto 410 改造 RRSクランプ直付 -1

さて、前回の記事で2台のマンフロット雲台を紹介しましたが、実は#405は最近手に入れたもの。銘板が古いタイプであることからおわかりのように中古での入手です。

いままで#410ひとつの時は、出かけるときにはスタジオスタンドから外し三脚に付け替えていましたが、#405をスタンドに常設し、#410は使いやすく改造しようと思い立ちました。

これらの雲台で採用されているクイックシューは、中判、大判も付けられるように大型のものとなっていて、一般的なデジタル一眼ではちょと大きい。あらかじめシューをつけておくと手持ちの場合はハンドリングに不便です。

また雲台側も当然横の出っ張りがかなりあり、三脚ケースにうまく収まりません(一般の雲台では折りたたんでパン棒をはずせば結構コンパクトになりますが、この#410はどんなに折りたたんでもボリュームがさほど変わりません)。

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RRS(Really Right Stuff)のクランプとL字プレートのセットを持ってますので、過去何回か#410のシューの上に付けたことはありますが、なんか2段付けというのもバカバカしいので、直付けする方法を模索。そうすればカメラ縦位置への変更はあっという間だし、L字プレートを前もってカメラにつけておいてもハンドリングに不便ではないでしょう。

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こうやって 置いてみるとまさに「付けてくれ」と言わんばかりの絶妙な寸法。右図のようにRRSのクランプは外寸では1mm大きいが、角が大きなアールになっているため、ピッタリ収まることが判明。この取り付け方向は本来の方向と90度違うのですが、上下ティルト、左右ティルトのノブを逆に使えば済む問題。各ノブの位置関係がベストではなくなりますが、左右ティルトはカメラにLプレートを付けるのだから微調整ぐらいにしか使わなくなるのでOKとしましょう。

これで#410の取り付け面の左半分が要らなくなります。あとは簡単な工具(金ノコとヤスリだけ)で加工する方法を考えるだけです。

-次回に続く-

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2010年11月27日 (土)

マンフロット雲台 Manfrotto 405 410 -2

前回は2種の雲台のサイズ比較をしてみましたが、今回は使い勝手を説明。というより、そもそも「ギア雲台はどう使うの」って方々向けの説明です。

通常の3ウェイ雲台では、3つの軸それぞれを、緩める→適切な方向に向ける→固定する という3つの動作でフレーミングを決定する訳ですが、フレームを決めて締める際に若干のズレができたり、微妙な変更がやりづらかったりといった部分が多々あります。

例えばプロの定番のハスキーの雲台は、締める時のズレが極小ですし、パン棒の長さも適切なので、操作の快適さではピカ一ですが、それでも向きをほんの少し修正したいときなどはやはり面倒です。

マンフロットのギア雲台(#405は「ギア付きプロ雲台」 #410は「ギア付きジュニア雲台」と名づけられています)は、3軸をギアで動かすものです。

3軸それぞれを動かすためのノブがあり、それをクルクルと回転することで雲台の向きが変わります。ノブは右下に付いているもの(下の写真で握っているもの)がパン用、左手前にくるものが上下ティルト用、右奥のものが左右ティルトとなっています。

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ただ大きく動かすときにはノブの回転だけでは大変(ノブ1回転でカメラの回転は7度ぐらい)なので、「一時的にギアの噛み合いを解除する」ためのノブがセットになっています。メインのノブを「微動ノブ」と呼べば、こちらは「粗動ノブ」と呼べるでしょう。

このノブは一時的にギアを解除するためのもので、これを回し(バイクのアクセルグリップのように1方向にひねってギアの解除 ─ 力を抜けばギアは噛み合う)ながらパンやティルトさせます。

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#405のギア解除ノブは「鉄棒を握るように」しっかり握れますが、#410はコンパクト・軽量・安価にするためこのノブが薄くできていて、そのかわり指が引っ掛かりやすいように手裏剣のような形状になっていますので親指と人差し指でひねらなければなりません。握力というより親指と人差し指でひねる力が必要となります。下の写真は左右ティルト用の解除ノブを握っているところです。

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上下にティルトする場合、普通の雲台では長めのパン棒でカメラの重さを支えながら移動させます。マンフロットのギア雲台で大きくティルトする(ギア解除ノブを解除してティルトする)場合、#405では長めのノブなので同様の所作が行えますが、#410では「親指と人差し指でひねり」ながら重量も支えるのは結構つらいため、片方の手でレンズを支えなければなりません。

ちょっとコツがいる、特殊な構造の雲台ですが、シビアな垂直水平出し、センター出しが必要とされるスティルライフ(物撮り)や風景撮影には抜群に相性がよい雲台です。また、緩める→適切な方向に向ける→固定する 動作をノブを回す1動作にできるのでゆっくり動く被写体を追っての撮影(月の撮影や、船の撮影)にも快適です。

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2010年11月22日 (月)

マンフロット雲台 Manfrotto 405 410 -1

イタリアの写真機材メーカー、マンフロット社はプロ用の機材も豊富なメーカーですが、その雲台にはスタジオ用として使いやすい3種の「ギア付き雲台」なるものがあります。

ギア付き雲台とは、雲台の可動3軸をギアで動かすことで微調整が容易になっている雲台で、微妙なフレーミングが必要な物撮りのときは非常に重宝します。

3種は、大きいほうから「400」「405」「410」のモデルナンバーが付けられていますが、さすがに一番大きい400は、中判から大判カメラ用で非常に大きく値もはるので持っていません。

私が所有している#405、#410は一眼レフ、中判の使用に適した割と小型のものですが、意外と大きさに違いがあることがカタログなどでは分かりにくいため比較画像を作ってみました。(各写真ともに左:#405 右:#410)

101122a ◆上面  <拡大します>

101122b◆背面(撮影者側)  <拡大します>

101122c◆左側面  <拡大します>

このようにかなり大きさが異なります。なお、私の持っているものは旧タイプで、現在は角度が刻まれた3枚のパネルのデザインが変わっています。

私はこの#405はスタジオのカメラスタンドでしか使用していません。三脚につけて外に持ち出すのは#410だけにしています。このシリーズの最小モデル(名称もジュニアギアヘッド)とはいえ、カタログでの耐荷重も5kgとなっている頑丈なものですから、一眼レフに中望遠レンズでしたら、これで十分と思います。

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